木走日記

場末の時事評論

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪市長選:平松邦夫前市長に光あれ!〜前市長の残した実績を最大限の賛辞を持って称えたい

うむ、40年ぶりの大阪ダブル選は、大阪都構想をかかげる大阪維新の会の大勝利に終わりました、市長となる前知事の橋下徹さん、後継の知事に当選した同会幹事長の松井一郎さん、当選おめでとうございます。 そして市長選で敗れた平松邦夫さん、4年間の大阪…

責任を取らない投資ジャンキー(中毒者)が「ソブリンリスク」を高めている

「実業」の対義語で「虚業」という言葉があります。 この国では、大衆を騙くらかす胡散臭い事業、「土地ころがし」や「ねずみ講」など、具体的価値を生み出すことのない、実体なき事業を指すことが多いですが、特定の事業を指す言葉ではなく、使用される範囲…

経済学者や政治家やマスメディアはデフレの真の痛みを自覚できてない

21日付け日経新聞記事から。 成長と財政両立しデフレ脱却目指す 国家戦略会議 2011/11/21 20:37 政府の国家戦略会議(議長・野田佳彦首相)は21日、12月にまとめる「日本再生の基本戦略」の本格検討に入った。経済成長と財政健全化を両立し、今後2年間で…

TPPでネオリベに突然変異したオバマ大統領

前回は北米自由貿易協定(NAFTA)によりメキシコにどのような経済変化が起こったのかを検証しました。 ■[経済]自由貿易国メキシコの悲惨な教訓〜カーネギー国際平和財団レポートを検証する http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20111121 カーネギー国際平…

自由貿易国メキシコの悲惨な教訓〜カーネギー国際平和財団レポートを検証する

「自由貿易の最大の受益者は消費者である」 経済学者やマスメディアはTPPに関して二言目には経済学の理論から導き出される自由貿易の意義を語るわけですが、これはあくまでも教科書の中だけの話であり、彼らは現実の自由貿易の結果を保障するものではあり…

"Curse of Egawa Scandal"

ここ10日間ほどで起こった読売巨人軍の内紛劇を読売記事でトレースしておこう。 始まりは11日の読売巨人軍の清武英利球団代表兼ゼネラルマネジャー(GM)の文部科学省内での異例の記者会見だった。 巨人のコーチ人事、会長が指示と批判…清武代表 (201…

政治家のみなさん、そろそろ根本的な政治制度改革を真剣に議論しませんか

今回久しぶりに日本がその外交力を示しましたね。 APECにおいて野田総理の日本のTPP事前協議参加は、野田総理がどんなに二枚舌を使おうが世界各国では「日本のTPP参加」と報じられています。 日本の動きに触発され、カナダ・メキシコがTPP参加…

経団連が描くTPPで外国人労働者大量流入の地獄絵

どうもTPP参加反対のエントリーを繰り返し起こしているので多くの読者に誤解を与えているようですが、以前も語りましたが、当ブログは自由貿易を肯定しています。 自由貿易はすべての国にとって基本的にはメリットがあることは、何も経済学の教科書を紐解…

TPPにより復活が懸念される「ホワイトカラーエグゼンプション制度」をどうして誰も報じないのか?

13日付け読売新聞記事から。 TPP、日・米政府発表に大きな食い違い 【ホノルル=中島健太郎】12日の日米首脳会談について、米ホワイトハウスが文書で発表した概要によると、野田首相は環太平洋経済連携協定(TPP)交渉について、すべての物品やサ…

祝TPP参入〜さあ新聞業界から「開国」していただきましょう。

12日付け朝日、読売、毎日、産経、日経、5大紙社説から。 【朝日社説】 TPP交渉へ―何もかも、これからだ http://www.asahi.com/paper/editorial.html 【読売社説】 TPP参加へ 日本に有益な「開国」の決断 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/…

やっぱりただの経団連の走狗だった在京マスメディア

今、TPP問題で地方紙の社説がアツいことになっています。 ほぼ反対・慎重論一色といっていいでしょう。 【秋田魁新報】 ■TPP問題 戦略なき参加はやめよ http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20111110az 【新潟日報】 ■TPP問題 分からな…

「TPPに参加しなくともこの国に明日はくる」〜日経TPP旗振り論説に反論する

8日付け日本経済新聞朝刊一面に「国を開かないでどうする」という芹川洋一論説委員長の長文の論説が掲載されています。 ネットでは会員限定ですが以下が当該記事であります。 TPP、「将来最適」へ判断を 論説委員長 芹川洋一 2011/11/8付日本経済新聞 朝…

アマゾンのキンドルは出版業界に破壊的イノベーションをもたらす尖兵

ひとつの市場を「蒸発」させてしまうほどの技術革新を「破壊的技術」と呼ぶことがあります。 破壊的技術破壊的技術(はかいてきぎじゅつ、英: disruptive technology)とは、従来の価値基準のもとではむしろ性能を低下させるが、新しい価値基準の下では従来…