木走日記

場末の時事評論

森喜朗氏は劣化などしていない、最初からだ! 彼を会長に据えていたほうが悪い

小ネタです。

さて森喜朗氏であります。

暴言を吐き、コロナ禍でただでさえ危ういといわれる東京オリ・パラの本年開催に黄色信号を自ら点灯してしまったのであります。

謝罪会見では記者に逆切れ、完全に暴走機関車と化してしまった森喜朗会長なのでありました。

森喜朗会長が問題発言を謝罪も辞任は否定 記者に語気強める場面も
https://blogos.com/article/514744/

さっそく日本中大ブーイングでありまして、朝日新聞社説も『女性差別発言 森会長の辞任を求める』と掲げています。

(社説)女性差別発言 森会長の辞任を求める
https://www.asahi.com/articles/DA3S14789266.html?iref=pc_rensai_long_16_article

日本の政治はここまで劣化してしまったですって?

ちょっと待っていただきたいのです。

森喜朗氏は断じて劣化などしていません(キッパリ

元から危険人物です。
森喜朗氏が女性蔑視だけでなく外国人や特定職業や地域などにきわめて差別的で、昔から無防備に暴言を繰り返してきた危険な政治家であることは万人の知るところであります。

さらに付け加えれば彼の推進する政策・プロジェクトの多くが実現困難なトラブルに見舞われてきた事実もあります。

そんな危険人物を、やり手がいないからと6年前に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長に押し付けておいて、何をいまさら彼を非難できましょうや。

当ブログでは14年前、2006年からこの危険人物森喜朗先生にまつわる法則をネットにて提唱してまいりました。

森喜朗の法則 (出典:木走日記)

その1・森先生が賛成する政策は100%に近い確率で実現しない

その2・森先生が反対する政策は100%に近い確率で実現する

世界の絶対法則一覧 より
http://www22.atpages.jp/yasz/hunbook/column/absolute_low.htm
(リンク切れしています)

当時この法則はネット界隈でちょっと話題(笑いの種としてですが)となりました。

ポイントは、法則その1『森先生が賛成する政策は100%に近い確率で実現しない』、これです。

関連エントリー
2006-05-29
森喜朗の法則』〜森先生が反対する政策は100%に近い確率で実現する(爆笑)
https://kibashiri.hatenablog.com/archive/2006/05/29

上記エントリーでも触れていますが、森喜朗氏の政策非実現能力の原動力のひとつはその暴言癖にあります。

「大阪はタンツボだ」発言から「森政権私生児」発言まで、エントリーより抜粋、ご紹介。

●見よ! 森喜朗先生の数々の「名言」を!

 ちょっと上記サイトから引用させていただいて主だった森先生の「名言」をピックアップしておきましょうか。

■「大阪はタンツボだ」発言(1988年4月)

「大阪人は金儲けばかりに走り、公共心も選挙への関心もなくした。低俗な風俗産業も必ず大阪から生まれる。言葉は悪いがたんつぼだ」
(4月23日 京都市内で開かれた自民党京都府連主催の政経文化懇談会で)

 他ならぬ関西での発言が先生らしいでしょう(爆)

■「韓国労働者軍事暴動」発言(1992年6月)

「横浜の寿警察署管内には1500人くらいの韓国から来た労働者がいる。ベトナム戦争に参加しているから銃を撃つことに不慣れではない。1000人くらいまとまれば、大変な軍事行動ができるといわれる」
(6月 早稲田大学での講演会で、直前に米国、ロサンゼルスで起こった暴動に触れ)

 先生ならではの警鐘でございました。

■「重油は九州の方に流れていけばいい」発言(1997年1月)

重油は九州の方に流れていけばいい」
(1月24日 ナホトカ号から流出した重油に対して)

 えっと、ノーコメントということで(しかし、フォローできんな、これは(苦笑))

■「エイズが来た」発言(2000年1月)

「選挙運動で行くと農家の皆さんが家の中に入っちゃうんです。なんかエイズが来たように思われて」
(1月13日 福井県敦賀市で行われた講演で。'97年7月、遊説先の神戸市内でも同様の発言をしている)

 エイズ感染拡大防止への国民へのダイレクトな啓蒙発言でございました。

■「アメリカ人なんてギャングや殺し屋」発言(同年2月)

「(2000年問題に絡んで)日本は水やカップラーメンを買ったが、米国はピストルと銃を買った。仮に停電などが起きたら、必ずギャングや殺し屋がやってくる。(米国は)そういう社会だ」
(2月27日 埼玉県所沢市で行われた講演会で)

 アメリカの悪化する治安を憂いての先生ならではの発言でした。

■「沖縄は日教組共産党が支配している」発言(同年3月)

「沖縄は学校で君が代を教わっていなかった。日教組共産党が支配していて、なんでも反対する。沖縄の2つの新聞もそう。なんでも政府に反対、国に反対です」
(3月20日 石川県加賀市での講演で)

 沖縄以外の県で発言しちゃったのがお茶目でしょ(苦笑

■ご存知「日本は神の国」発言(同年5月)

「日本の国、まさに天皇を中心にしている神の国であるぞ、ということを国民の皆さんにしっかりと承知をしていただくこと」
(5月15日 神道政治連盟国会議員懇談会にて)

 堂々とした正論でございます。

■「無党派層は寝ててね」発言(同年6月)

「(衆院選に関心のない有権者は)寝てしまってくれればいいが、そうはいかない」
(6月21日 総選挙の遊説中、大分県三重町での記者会見で)

 卓越した先生の選挙分析がこの発言に見事にあらわれていますよね。

■「森政権私生児」発言(同年9月)

「(政権の成立過程が)私生児のように言われるのは不愉快だ
(9月28日の衆院予算委員会で)

 国会で堂々と発言されているのが先生らしくてステキです(汗

暴言を繰り返しては必要のない政敵を自ら大量に作り出しては、結果自らの政策遂行能力をそもそもそれほどないのに貶めてしまうわけです。

そんな危険人物を、やり手がいないからと6年前に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長に祭り上げたとき、当ブログはこの国に警鐘を鳴らしたのでございます、「誰か先生に引導を渡してあげてくれ」と。

2015-07-17
新国立競技場建設に「無報酬」で尽力する森喜朗先生に光りあれ!!〜誰か先生に引導を渡してあげてくれ(涙)!
https://kibashiri.hatenablog.com/entry/20150717/1437104228

当時、森喜朗会長のもと、エンブレム(パクリ)問題や新国立競技場デザイン問題など大きなトラブル続きでありまして、森会長は国立競技場の当初採用になったザバ氏のデザインを「あんな生牡蠣をドロッと垂らしたようなデザイン」などと、当時もプチ暴言を繰り返していましたが、誰もそこは気にしていなかったのです。

しかし当ブログは警鐘を鳴らしていました、このままでは法則発動もありうると。

2015-07-30
森喜朗組織委員会会長の東京五輪でトラブル続出〜もしやあの恐ろしい法則が、発動されつつあるのかも(嘘付け!)
https://kibashiri.hatenablog.com/entry/20150730/1438235513

そして今日の事態です。

繰り返します。

森喜朗氏は断じて劣化などしていません(キッパリ

元から危険人物です。

そんな人物を会長に据えていたほうが悪いと思うのです。



(木走まさみず)