木走日記

場末の時事評論

中国ってすごいですね。

 中国から目が離せません。

東シナ海のガス田開発、正当と主張 中国

 中国外務省の孔泉報道局長は22日の定例記者会見で、日本政府が中国による海洋権益侵害の可能性を指摘している東シナ海のガス田開発問題について「日中間には(排他的経済水域を定めた)境界線は存在していないし、いわゆる(日中)中間線について中国は以前から認めていない」と述べ、中国による開発の正当性を主張した。

 日本政府は、中国が開発しているガス田について「日中中間線を越えて日本側まで連続している蓋然(がいぜん)性が高い」とする調査結果を明らかにしているが、孔局長の発言は、仮に日本政府の調査通りだったとしても開発の支障にはならないとの考えを示したものだ。

 孔局長は、同問題での日中協議は必要との認識を示したが、中間線の東側は自国の権益とする日本の主張については「受け入れられる要求ではない」と一蹴(いっしゅう)した。(共同)

(02/22 21:39)産経新聞
http://www.sankei.co.jp/news/050222/kok122.htm

 ほおっておくと間違いなく全部のガスが取られてしまいます。

偽「しんちゃん」が商標登録、本物駆逐 中国・上海

 中国でも「蝋筆小新」として子供らに人気のマンガ「クレヨンしんちゃん」のキャラクター商品を上海で販売したところ、コピー商品が先に商標登録を済ませていたため本物が商標権の侵害品と扱われ、店頭から撤去させられたことが分かった。マンガの出版元の双葉社(本社・東京)は先月、企業を監督する上海市工商行政管理局に対し、商標登録の取り消しを求めるなど対応に乗り出した。

 「クレヨンしんちゃん」のマンガは中国で02年から発売。双葉社は04年4月、ライセンス契約を結んだ上海の業者を通じて子供服、カバンなど「しんちゃんグッズ」の販売を中国で始めた。ところが6月、市内の大手デパートなどが当局から「コピー商品を売っている」と指摘を受け、7月にかけて商品の撤去に踏み切った。

 双葉社が調べたところ、中国では上海市内の別の業者が商標権を持ち、97年からキャラクターを盗用して靴やメガネなどを販売していた。中国では最近まで著作権や商標権の管理があいまいで、知らない間にブランドやキャラクターを悪用される事例も相次いでいる。

(02/22 20:21) 朝日新聞
http://www.asahi.com/world/china/news/TKY200502220249.html

 「油田・ガス田」から「しんちゃん」まで何でも中国の所有物になってしまうようですね。
ところで、日本に不法滞在している中国人も十万人規模でいるようなのですが、私も知り合いで一人不法滞在中国人を知っていました。一人一人の中国人はとても興味深い人達なんですけどね。以下はあるマイナー雑誌に以前私が書いたチンさんの話です。

清(チン)さんの話

チンさんと初めてあったのは、2000年夏、ある飲屋街の雑居ビルの5Fのカラオケスナックだった。たばこの煙が充満する薄暗い10坪ほどの店の奥で、彼女は酔客の隣に座っていた。

日本語の上手な中国人のママさんと、チンさん以外に中国人の女性が二人働いていた。聞けば、3月に来日して、すぐに水商売に入ったのだという。まだ、片言の日本語で会話もあまりできない様子だったが、彼女は英語が話せたのでいろいろ話を聞くことが出来た。
 彼女は1970年に上海に生まれた。家族の写真を見せてもらうと少し驚いたのが、彼女は双子であり、顔のそっくりな妹と彼女にはさまれて、嬉しそうにほほえむご両親の顔が並んでいた。
 上海では彼女は小さな貿易会社の社員だったという。数年前に離婚して、上海のご両親に預けている7才の娘が一人いるそうだ。
 今は店のママの家に居候しながら、毎日夜の7時から朝の4時までこの店で働いていて、給料の半分を中国に仕送りしているのだという。

 一年後、ひさしぶりにお店に顔を出すと、チンさんはとても日本語が上手になっていた。それでも英語で話しかけてくる。「ママは英語がわからないからね。」といたずらっぽく笑いながら、日本人の彼ができたこと、サラリーマンのその人と隣町のアパートで同棲していて、毎日日本語を教わっていること、そして、最後に、本当はこういう話をお客さんにしてはいけないことを教えてくれた。

 彼とは店の客として知り合い、彼女がアパートを借りるとき、保証人になってくれたのだそうだ。とても優しい人で、すぐに同棲を始めたという。

 それから数ヶ月後、彼女がお店を辞めると言い出した。ママと喧嘩したのだという。喧嘩の理由はチンさんの彼氏だ。彼がお店にくるとチンさんは彼のそばから離れない。他の客がいようがいまいがかまわず彼に寄り添っている。それをママが怒ったのだという。
 この店で働く女性たちにはノルマがあり、自分の客を店に何人呼ぶかで給料が違うのだという。当然ながら、チンさんは同棲している彼氏に来てもらうことが多い。まあ。他の客からのクレームもあったのだろう。

 しばらくしてチンさんは違う店で働きだした。やはり、水商売で同じカラオケスナックだが、今度の店は、韓国人のママの方針でノルマ無しだという。
 「給料は少し下がったけど、ノルマがないから」

 「結婚するのかい?」とひやかすと、彼女の顔から笑顔が消えた。相手は、実は妻子持ちだという。チンさんも日本に来るときある日本人と偽装結婚しているのだという。どうも現在はオーバーステイ状態のようだった。

 3ヶ月後、彼女は警察に捕まり強制送還された。韓国人ママの話だと警察に通告したのは同棲していた男性だったらしい。

 後味の悪い話である。


(木走まさみず)

 個人的には中国にすごく関心のある木走なのでした。