木走日記

場末の時事評論

こんな外相を待っていた、政治家として再評価すべき河野太郎〜単刀直入に韓国に対して意見を言う外務大臣

 河野太郎外相の対韓国外交姿勢が注目を集めています。

 16日、カナダ・バンクーバーで韓国の康京和外交部長官(外相に相当)と会談し、慰安婦日韓合意の韓国新方針の拒否をあらためて明言します。

「日本側にさらなる措置を求めることは全く受け入れられず、協議にも応じられない」(河野太郎外相)
 さらに「竹島は日本固有の領土である」と直接、主張いたします。

 またバンクーバーでの外相会合での演説では、北朝鮮に擦り寄る韓国を強くけん制して、「北朝鮮の『微笑外交』に目を奪われず、結束して圧力を最大限まで高めるべきだ」と演説します。

(関連記事)

河野太郎外相 韓国外交官に「竹島は日本固有の領土」と主張
http://news.livedoor.com/article/detail/14174155/

河野太郎外相、慰安婦日韓合意の韓国新方針を拒否、康外相との会談で強く抗議
http://www.sankei.com/politics/news/180117/plt1801170016-n1.html

河野太郎外相「北朝鮮の『微笑外交』に目を奪われず、結束して圧力を最大限まで高めるべきだ」 外相会合での演説詳報
http://www.sankei.com/politics/news/180117/plt1801170042-n1.html

 前任の岸田文雄氏ふくめて歴代の日本の外相と比較しても、河野太郎外相の韓国に対する姿勢は、はっきり強く韓国政府を批判することに歯に衣着せぬ物言いであるという点で突出しているといってよろしいでしょう。

 ともすればこれまで日本政府は慰安婦問題など歴史問題で韓国に対して同情や過度の道徳的負い目を持っていたり、あるいは日本文化特有の「多くを語らず」でことなかれ外交でごまかしてきた感があります。

 しかし、韓国による一方的な日韓国際合意見直しという愚行により、国民の8割以上が「韓国嫌い」と日本世論が硬化、おそらくいまだかつてないほど、日韓関係は悪化しつつあるこの局面で、明確な態度で韓国批判を繰り返す河野太郎外相の登場は、まさにタイムリーであると言えましょう。

 もともと、あの悪名高き『河野談話』により、朝日新聞とともに慰安婦問題でA級戦犯の烙印を押されたお父上の息子というだけで、ネット上ではおそらくむすこも反日という、ガセレッテルの十字架を背負わされていた男でしたが、いやそのような負のイメージを払拭するかのようにでしょうか、ここに来て、対韓国で先鋭化する河野太郎氏なのであります。

 おそらく父上のことは本人も別人格ということでわりきっていることでしょうが。

(関連記事)

河野太郎外相 「河野談話の評価は『本人に聞けよ』という話だ」「日韓合意のゴールポストはもう固定された」 
http://www.sankei.com/politics/news/171124/plt1711240006-n1.html

 強く韓国政府批判を繰り返すこの河野太郎外相の姿勢は、当然ながら韓国メディアも警戒し始めています。

 韓国・中央日報は河野外相のことを「口さえ開けば強硬発言」と報じています。 

口さえ開けば強硬発言の河野外相「北の微笑外交に目を奪われてはならない」
http://japanese.joins.com/article/622/237622.html?servcode=A00§code=A00

 ・・・

 その韓国への厳しい姿勢は、もともとなのかそれともあの父の負のイメージを払拭せんとしてなのか、そこはご本人ではない限り存知得ません。

 とにかくここへきてますます理不尽な振る舞いをする韓国に対して、毅然と堂々と日本政府の方針を明言し続ける河野太郎外相なのです。

 河野太郎、政治家として男を上げています、再評価必至でありましょう。

 これまでは韓国の蛮行に対して日本外務大臣の煮え切らない言語不明瞭な態度に、多くの国民はフラストレーションを溜め込んできました、日本は何を遠慮している、もっとはっきり態度でしめさないのかと。

 しかし、この局面で、ずばり単刀直入に韓国に対して意見を言う日本の外務大臣が登場したのです。

 こんな外相を待っていました。

 これは日本国民にとって歓迎すべきでしょう。

 読者のみなさんは、この政治家をどう評価されますでしょうか?



(木走まさみず)