独裁者臭も香しい5人の「ストロングマン」たち
24日付け韓国のメディア朝鮮日報社説が興味深いのです。
【社説】ストロングマンに囲まれ存在感が薄れる大韓民国
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/24/2017102400895.html
詳しくは直接お読みいただくとして、お時間のない読者のために当ブログで簡単に要約します。
我が「大韓民国」は地政学的に朝鮮戦争以来の最大のピンチに陥っている。
まず 日本では安倍首相率いる自民党が圧勝、与党で定数全体の3分の2をも上回った。安倍首相は今回の大勝で在任期間が日本で過去最長となる可能性が大だ。そして自衛隊の存在を憲法に明記する公約を掲げている、任期中に戦争可能な国をつくり上げる宿願も達成するだろう。
中国の習近平・国家主席は24日まで予定されている共産党大会で事実上の独裁体制を築き上げようとしている。
この結果、今年の初めに米国のトランプ大統領就任により始まった韓半島(朝鮮半島)周辺の主要4カ国における政治体制の整備が終わった。
ロシアのプーチン大統領も5月に再選され、任期が再び6年延長される可能性が非常に高い。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は内部で一切けん制を受けない完全な王国体制を築き上げている。
要約するとこんな感じなのであります。
うーん。
まあ善し悪しはありましょうが、この「ストロングマン」という表現を外交力の強さと捉え直せば、この評価も悪くはないのでしょう。
当ブログは第二次安倍政権発足時から、安倍さんの外交力を高く評価してまいりました。
当時のエントリーをご紹介、お時間ある読者は一読あれ。
2013-09-08 東京開催で見せつけた安倍晋三のその外交力の異様な高さ
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130908
「安倍晋三の英語によるスピーチ」を絶賛したのですが、このエントリーで私は「独裁者アドルフヒトラーのそれを彷彿とさせるパワー」というとんでもない喩えを用いてしまい、一部与党支持者からお叱りを受けた(苦笑)のでした。
当時のエントリーの当該部分を抜粋。
もう一度、繰り返しますが、安倍晋三の英語によるスピーチの動画を見ていない読者は必見です。
例えが良くないのは承知の上で申せば、手振り身振りを交えて自信に満ちて堂々とスピーチする安倍さんのその姿は、独裁者アドルフヒトラーのそれを彷彿とさせるパワーを感じます(少し言い過ぎでしょうか(苦笑))
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今回のオリンピック東京開催成功の要因はいろいろ分析できましょうが、当ブログとしては安倍晋三の圧巻のスピーチを評価したいです。
今回改めて再評価されるべきは安倍晋三のその外交力の異様な高さであります。
彼はへたに国会などに戻って税金上げちゃったり変な法律つくったりするぐらいなら、世界中を飛び回ってトップ外交に明け暮れたほうが国益に叶うと思われますほどです。
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朝鮮日報社説の「ストロングマン」の描写もけっこうではないですか。
これは韓国メディアから見ても安倍さんが存在感ある大物である証左でありましょう。
他国から見て存在感がある政治家、これすなわち外交力と見なせます。
この緊迫した東アジア情勢では、安倍さんが高い外交力を保持していることは幸いなことだと思われます。
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しかしなあ、この「ストロングマン」たちって、なんだか独裁者臭が香しいのであります、いかにも民主的じゃない感じではあります。
社説に登場順に改めて「ストロングマン」たちを列挙しますと、日本の安倍首相、中国の習近平・国家主席、米国のトランプ大統領、ロシアのプーチン大統領、そしてシンガリが北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長であります。
「ストロングマン」たちを独裁者臭が強い順に並べれば、
金正恩>習近平>プーチン>トランプ>安倍 の順番でどうでしょうかね。
日本では野党や朝日新聞からさんざん「独裁者」呼ばわりの安倍さんですが、さすがにこの「ストロングマン」たちの中では、ひよっこ的「地味」な存在だと言えましょうか。
5人の「ストロングマン」たちに囲まれた韓国という図式。
この朝鮮日報社説の見立てですが、読者のみなさん。
いかが思われますか?
韓国から見れば、周りが曲者・強者だらけということでしょうか。
(木走まさみず)