「雨の中、国会前で市民が訴え」感情的な朝日新聞記事にだまされてはいけない〜国会前デモを真に主導しているのは胡散臭い「職業市民」達だ!!
さてエモーショナルなデモには、エモーショナルな朝日新聞記事がまずはよろしいでしょう。
ピッタシです。
「国民の声無視している」 雨の中、国会前で市民が訴え
2015年9月17日01時12分
http://www.asahi.com/articles/ASH9J5TRKH9JUTIL03W.html
記事後半に国会前のデモで「公務執行妨害の疑いで13人が現行犯逮捕された」ことに触れています。
(前略)
■怒号、サイレン…公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕13人
法案の採決に反対する人たちは16日夜も東京・永田町の国会前に集まった。主催者発表で参加者は約3万5千人。歩道は身動きできないほどに混雑。土砂降りの雨の中、ずぶぬれになった市民たちが声を上げた。その一部は午前1時を過ぎても「廃案、廃案」「強行やめろ」とコールを続けた。
議事堂正面の車道両側には、夕方から機動隊の車両が何十台も並ぶ厳戒態勢。参加者が車道にあふれ出ないように、二重の鉄柵が張り巡らされ、警察官が七重八重に人垣をつくった。「開けろ」「市民を守れ」「危ない」――。怒号、鳴り響く警察車両のサイレン。警官と参加者がもみ合いになる場面もあった。警視庁によると、国会周辺では、抗議活動にからみ、公務執行妨害の疑いで13人が現行犯逮捕されたという。
千葉県習志野市の高校1年、佐藤晴佳さん(16)は制服を着て参加した。抗議活動の様子を携帯電話で撮影。「歴史に残る瞬間を、自分の目で見ておきたい」と放課後、親に置き手紙を残して来た。
8月に高校生が主催したデモに初めて参加。LINEで友人に写真を送ると、「すごいね」「デモは周りの人に迷惑だよ」と様々な反応だった。2年後に選挙権を持つ。「法案が成立すれば、時の政府の解釈で武力が使えるようになる。ちゃんと政府を監視し続ける」と話した。
東京都文京区の会社員戸田裕美さん(42)は、歩道で7歳の双子の娘と「9条壊すな」と書かれたプラカードを掲げた。法案が採決されるかもしれない節目に、反対の声を上げる人たちの姿を娘に見て欲しいと思ったからだ。何より不信感を持つのは、政府の姿勢だ。「国民の声を無視しているとしか思えない」
一方で、抗議活動を冷ややかに見る人もいた。会社の同僚たちと皇居の周りをジョギングしていた港区の会社員男性(32)は「自分の身に危険が及ぶのなら参加するけど」。通りの向こうの抗議活動をちらっと見て、走り去った。
抗議活動のために設けられたステージ周辺では、休憩を繰り返しながら続く参院特別委理事会の様子が、スピーチに立つ主催者側や国会議員から報告されていた。学生団体「SEALDs」の奥田愛基さん(23)は「なんか採決しようとしていますけど、どこみて政治やってるんですか。おかしいですよ。国会にいる政治家のみなさん、俺たちずっと見てますよ」と訴えた。
この朝日新聞記事の印象操作は分かりやすいですね。
「公務執行妨害の疑いで13人が現行犯逮捕された」事実に触れた直後に、「千葉県習志野市の高校1年」が「制服を着て参加」したこと、「東京都文京区の会社員」の母親が、「歩道で7歳の双子の娘と「9条壊すな」と書かれたプラカードを掲げた」こと、ごくごく普通の「市民」達がデモに参加していることを強調しています。
記事の結びは「学生団体「SEALDs」の奥田愛基さん」の訴えであります。
朝日新聞の記事だけ読めば、国会前に集まった約3万5千人の群衆は、ごくごく一般的な「市民」が中心であり、記事タイトルも「雨の中、国会前で市民が訴え」と、「市民」を強調しているわけです。
さて、読者のみなさん。
この朝日の国会前デモに関する極めてエモーショナルな記事を味わった上で、当ブログとして例によって、徹底的な事実の検証をしておきたいのです。
・・・
さて朝日新聞はこの13人の逮捕者まで出した過熱気味だった国会前デモの主役が、あくまで「普通の市民達」であることを印象付けているわけですが、これはデモに賛同している朝日にとって都合のいい事実を「強調」しつつ、都合の悪い事実を完全に「隠蔽(いんぺい)」している点で偏向報道と言っていいでしょう。
「市民」には朝日が取り上げている「善良な普通の市民達」以外に、「政治的に偏向している職業的な市民達」(以降「職業市民」と表記することにします)が存在していることを忘れてはいけません。
朝日新聞は決して触れてませんが、13人の逮捕者の顔ぶれを見れば唖然としてしまうわけです。
産経新聞記事から。
国会抗議で13人を逮捕
国会議事堂周辺での安全保障関連法案の抗議活動に関し、警視庁公安部は16日、機動隊員の胸を押したなどとして、公務執行妨害容疑で男12人、女1人の計13人を逮捕した。
同部によると、20代から70代くらいで、中核派と革労協主流派とみられる活動家の男2人も含まれるという。
http://www.sankei.com/politics/news/150917/plt1509170003-n1.html
なんと逮捕者の中に「中核派と革労協主流派とみられる活動家の男2人も含まれる」わけです。
過激派が先導・デモを先鋭化していたわけです。
ちなみに産経記事を補足すれば前日の15日の逮捕者にも1名過激派が含まれていましたから、15、16両日では3名の過激派逮捕者が出ていることになります、恐ろしい。
つまり「善良な普通の市民達」を先導して束ねているこのデモの真の主催者は、中核派含む「政治的に偏向している職業的な市民達」すなわち「職業市民」たちなのであります。
逮捕者の中に過激派がいたことだけを根拠にしているわけではもちろんありません。
本デモを主催するのは「戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」なる団体であります。
政治活動をする団体名に「実行委員会」が付けば、これこそ「職業市民」たちの巣窟である証(あかし)のひとつなわけですが、それかともかくホームページはこちら。
戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
http://sogakari.com/
でホームページをいろいろ見てみれば、この団体、「戦争をさせない1000人委員会」などの3団体が集まって今年になって発足していることがわかります。
当該部分を抜粋。
この重大なときにあたり、みんなの力で「総がかり行動」を成功させるため、みなさんのご参加とご協力を心から呼びかけます。
2015年2月
戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
(略称;「総がかり行動実行委員会」)
連絡先:戦争をさせない1000人委員会
解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会
戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター
連絡先にある3団体、「戦争をさせない1000人委員会」、「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」、「戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター」をすべて押さえておきましょう。
まず「戦争をさせない1000人委員会」のHPはこちら。
戦争をさせない1000人委員会
http://www.anti-war.info/
呼びかけ人を見てみれば、大江健三郎(作家)、落合恵子(作家)、上野千鶴子(社会学者)、香山リカ(精神科医)などのいつもの作家や大学教授がずらりと並んでおります。
はい、作家たちを客寄せパンダにして、その実態は、旧総評系自治労や日教組組合員たちが運営しております。
次、「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」のホームページはこちら。
解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会
http://kyujokowasuna.com/
こちらも賛同団体を見てみれば各地の「九条の会」や労働組合がてんこ盛りであります。
賛同団体の一部抜粋してご紹介、こんな感じ。
・・・9条、いいね!キャンペーン/9条でつなごう!めぐろネット/「九条の会アピール」を広げる科学者・研究者の会/九条の会・荻窪/九条の会・かさま/9条の会 杉並連絡会/九条の会東京連絡会/原発・核燃とめようかい/原発さようなら千葉/憲法改悪阻止各界連絡会議/憲法9条と共に歩む会・Oの会/憲法九条やまとの会/憲法ひろば・杉並/憲法骨抜きNo!ねりま/憲法リテラシー向上委員会/「憲法」を愛する女性ネット/憲法を生かす会/憲法を生かす会東京連絡会/憲法を考える映画の会/公益財団法人東京YWCA/国分寺9条の会/国民救援会/子どもと教育九条の会品川/子どもと教科書全国ネット21/こまえ九条の会/埼玉憲法会議/さよなら原発・神奈川‖オルタナティブ神奈川/さよなら原発品川アクション/・・・
で、最後「戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター」のホームページはこちら。
戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター
http://www.kyodo-center.jp/
はいこちら運営主体は全労連です。
・・・
まとめです。
現在の国会前デモを主催している「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」は、上記3団体が連合して運営されています。
それら「職業市民」の主導のもと、一般市民や学生団体「SEALDs」などが利用されているわけです。
読者のみなさん。
今検証したとおり、国会前デモを真に主導しているのは胡散臭い「職業市民」達であります。
一般市民や学生団体「SEALDs」のみなさん。
あなた方は「職業市民」達に利用されているだけなのかもしれません。
ふう。
(木走まさみず)