自己愛が病的に肥大化して自分に対する誇大感を持つようになった大新聞〜きみたちのいったいどこが生活必需品なのだ?
今回は小ネタです。
さて、財務省が消費税を再増税する際の負担緩和策をまとめました。
生活必需品の税率を低く抑える軽減税率の導入は見送り、低所得者に食料品への再増税分を後で還元する給付金を検討するといいます。
これに対して、新聞各紙がお怒りです。
なんで軽減税率やらんのかいと、社説にてお怒りモード全開(苦笑)であります。
読売社説と産経社説はこんな感じ。
【読売社説】軽減税率代替策 「面倒くさい」で済まされるか
2015年09月07日 03時03分
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20150906-OYT1T50112.html
2015.9.8 05:03
【産経社説】
軽減税率見送り案 ばらまきにすり替えるな
http://www.sankei.com/column/news/150908/clm1509080003-n1.html
さて、ここでは中学校の問題風にふたつの社説を楽しみましょう。
問題:次の文章は読売社説と産経社説からそれぞれ抜粋したものです。それぞれの社説の空欄(A)(B)は、同じ品目です。
さて、食料品と並ぶその大切な生活必需品とは何でしょうか?
【読売社説】
自民、公明両党は2013年12月に、生活必需品の税率を低く抑える軽減税率導入で合意し、14年の衆院選公約にも掲げている。
軽減税率の対象品目の線引きが難しいのは事実だが、与党が積み重ねてきた議論を、「面倒くさい」といった理由で投げ出すことは、到底許されない。
与党は10%時に食料品や(A)などの必需品に軽減税率を導入し、政治の責任を果たすべきだ。
【産経社説】
少子高齢化が進み、安定的な社会保障財源に充てる消費税の増税は今後も避けられまい。今でも日本の食料品の消費税率は先進国で最も高い水準だ。個人消費への影響を抑えつつ、税収を確保する制度設計を探る必要がある。
日本の消費税にあたる付加価値税が20%前後の欧州各国では、食料品や(B)などの生活必需品に軽減税率が適用されている。国民生活になるべく影響を与えないための負担軽減策だ。これが高い税率に対する国民の理解にもつながっているといえよう。
さて、おわかりでしょうか。
食料品と並ぶ大切な生活必需品です。
水道料金?
ガス料金?
電気料金?
医薬品?
衣料品?
住宅?
ブッブー!
全部ハズレです。
食料品と並ぶ大切な生活必需品、正解は『新聞』です。
・・・
社説にて、堂々と新聞代を食料品と並ぶ生活必需品に掲げる新聞社。
はよ新聞に軽減税率やらんかい!と怒り散らす。
かっこよすぎるでしょう。
読者のみなさん。
紙の新聞は大切な生活必需品なんですと。
私はこのように自らを国民の生活にとって「必需品」であると、自己評価する大新聞が大好きです。
しかもそれを堂々と社説に掲げているのであります、お茶目ですよね。
ふう。
・・・
真面目な話です。
大新聞よ、あなた達、軽く人格障害してますでしょ、自己愛人格障害。
自分を愛するという行為は、健全な心の発達のためには必要なものですが、それが病的に肥大化して自分に対する誇大感を持つようになると、それは自己愛人格障害と呼ばれるものになります。
健全な人のように、ありのままの自分を愛することができないのです。
・御都合主義的な白昼夢に耽る。
・自分のことにしか関心がない。
・高慢で横柄な態度。
・特別な人間であると思っている。
・自分は特別な人間にしか理解されないと思っている。
・冷淡で、他人を利用しようとする。
・批判に対して過剰に反応する。
・虚栄心から、嘘をつきやすい。
なんでも自分の思い通りになるという空想に耽ったりします。
内容的には、自分の万能感を満たすようなものになります。
すべて自分にとって都合のいいように事が運んで、最後には自分が絶大な称賛を浴びるといったようなものです。
(参考サイト)
・・・
紙の新聞が本当に食料品と並んで国民にとって「大切な生活必需品」なのかどうか、あなた方が得意の世論調査、一度でいいからやってくださいよ。
きみたちのいったいどこが生活必需品なのだ?
一度でいいから、世論調査してみなさい。
(木走まさみず)