木走日記

場末の時事評論

小沢一郎「辺野古ゴージャス別荘」の七不思議

 ※このエントリーはすべて木走まさみず個人の憶測から構成されております。

 さて、小沢氏は17年11月28日、沖縄県辺野古の土地を購入しています、登記簿によると正確には宜野座村漢那明記原(かんなみーきばる)にある1593平方メートルと、3601平方メートルの土地を購入しています。

 合計で1500坪を超える「原野」でございます。

 使途は分かっていませんでしたが、土地は米軍普天間飛行場の移設予定地の近くです。

 日米政府は、17年10月29日に普天間基地辺野古移設を盛り込んだ「在日米軍再編の中間報告」に合意・公表しているわけですが、小沢氏が縁もゆかりもない沖縄県辺野古の土地購入したのが、なぜか合意の一か月後であります。

 不思議1であります。

 土地には、抵当権は設定されておらず、現金で購入したとみられ、小沢氏の資産等報告書にもこの土地は記載されているわけです。

 土地の購入価格は不明ですが、地元不動産業者によると、1坪3万5千円程度が「さほど高くは感じない値段」だといい、推計では5千万円前後とみられています。

 5千万の不動産をキャッシュで購入した小沢氏ですが、この時期は小沢氏が、16年10月に東京都世田谷区の土地を買うため、事務所に保管してあった資産4億数千万円から、代金4億円を捻出(ねんしゅつ)した後であります。

 当時の資産等報告書によると、小沢氏に定期預金はなく、沖縄の土地を買う多額の資産がどこにあったかもなぜか不明なのであります。

 不思議2なのであります。

 ちなみに、重機土木大手「水谷建設」元幹部は東京地検の聴取に「17年4月、小沢事務所に5千万円を提供した」と供述しています、なぜか金額が辺野古の土地代と一致しております。

 不思議3なのであります。

 さてこの土地ですが、投機目的なのか使途不明のまま、小沢氏は鳩山民主党政権の幹事長に就任いたします。

 鳩山政権は実力者小沢幹事長の傀儡(かいらい)政権と言われておりましたが、ご存知の通り、普天間基地の移設問題では発言が二転三転し、この問題を地元・沖縄や同盟国米国のオバマ政権を巻き込んで大混乱してしまうわけであります。

 ところが小沢幹事長はなぜか、この期間で普天間基地の移設問題について自らの意見を一切表明しません、迷走する鳩山氏をただ傍観するだけであります。

 不思議4なのであります。

 この沈黙の意味するところは何か、当ブログで憶測いたします。

 辺野古の1500坪の土地購入が投機目的であるならば、普天間基地辺野古に移設されれば良しとなります。

 もし辺野古への移設が無きことになれば、釣り大好きな小沢氏のこと、広大な別荘でも建てて余生を過ごそう。

 どちらにころぶか見守ろうとのことであったのではないかと憶測いたします。

 さて、ご存知のとおり、鳩山民主党政権のトンチンカンな対応もあり普天間基地移設問題は大きくとん挫、三代続いた民主党政権も終わります。

 さて時は流れ平成25年、夕刊フジにちょっとした記事が掲載されます。

小沢氏、沖縄に別荘建築 老後に備え? 故郷・岩手から離れた真意は…
2013.03.28

 生活の党の小沢一郎代表(70)が、沖縄県宜野座村(ぎのざそん)に所有している土地に、「太平洋を一望できる豪華別荘を建築している」という情報が入った。地元では評判になっており、本紙は外観を撮影した写真も入手した。小沢氏はかつて、「老後に(沖縄に)住みたい」と発言している。今年夏の参院選に向けて、小沢氏は着々と動き出しているが、故郷・岩手県から遠く離れた南の島に別荘を建てる真意とは。
 沖縄本島の玄関である那覇空港から自動車で約2時間、政府が米軍普天間飛行場の移設先に想定する名護市辺野古から南に約9キロ。本島中部の東海岸に、エメラルドグリーンの海と白い砂浜が印象的なリゾート地がある。その海岸近くの岬の先端に、建設中の建物とクレーン車が見える。
 沖縄を訪れたジャーナリストは、「宜野座村に、小沢さんが別荘をつくっている」との話を聞き、さっそく向かったという。登記簿によると、一帯は、2005年に小沢氏が入手した約5200平方メートルの「原野」だった。
 畑の間を抜け、墓地に至る舗装道路を過ぎ、草木が両側に茂った未舗装道路を数百メートル走ると、出入りを禁じる柵もないまま、いきなり建設現場にたどり着いた。高級感漂う平屋の建物はほぼ完成しており、4、5人の作業員が内装や植樹を行っているのが見えたという。

(後略)

 おお、小沢氏はついに用途不明だった辺野古の土地にゴージャスな別荘を建てたのであります。

 不思議5なのであります。 

 このタイミングでの辺野古での別荘建設の意味するところは何か、当ブログで憶測いたします。

 小沢氏は普天間基地辺野古移設は可能性なしと読んだのではないでしょうか。

 でなければカネにきたない小沢氏が別荘建設に踏み切るとは思えないのであります。

 さて、民主党政権時代、普天間基地移設問題であれだけ沈黙を守っていた小沢氏なのであります。

 最近心変わりされたようです。

 BLOGOSから。

小沢一郎
2015年03月23日 13:25
「あまりにも子どもじみた」安倍政権の辺野古への対応
http://blogos.com/article/108484/

 失礼して抜粋。

しかし、今回の強引な方法は決して国民のためを考えてのことではないと思います。強引に辺野古へ移設することは沖縄県民にとっても、また国にとっても何のプラスにもなりません。むしろ、こうしたやり方は、日本と国民のために大きな汚点を残すことになるだけです。

 あれあれ、強引に辺野古へ移設することに反対だとおっしゃっております。

 ここにきてなぜか辺野古移設反対と自己主張始めた小沢氏なのであります。

 不思議6なのであります。

 さて小沢氏の意見はこう結ばれています。

辺野古移設問題は、政府が強行しようとすればするほど、対立と不信を生み反対派を増やすだけだと思います。「急がば回れ」という諺もありますが、安倍首相は多少時間がかかっても話し合いをしっかりすべきです。このまま強引に進めても結局は失敗するだけで、かえって日米関係に悪い影響を及ぼします。安倍首相ならびに官邸サイドは良識ある対応を行うとともに、もっと大きな視野でこの問題を考えるべきだと思います。

 なるほど、「もっと大きな視野でこの問題を考えるべき」であると正論であります。

 別荘のそばに米軍基地に来られちゃたまらんもんね。

 あれ、なんかずいぶん「小さな視野」なんでありますが。

 不思議7なのであります。

 ふう。



(木走まさみず)