石原伸晃氏の一連の暴言・失言は絶対に止まらない理由
13日付け朝日新聞記事から。
自民党の石原伸晃幹事長は13日午前のTBSテレビの番組で、東京電力福島第一原発事故の影響で放射性物質に汚染された土壌について「これ、何とかしてくれ(という声がある)。運ぶところは、福島原発の第一サティアンのところしかない」と述べた。
「サティアン」は、オウム真理教が教団施設の呼称として使っていた。配慮を欠く発言として批判を招く可能性がある。
http://www.asahi.com/politics/update/0913/TKY201209130223.html
うーむ、福島第一原発を「福島原発の第一サティアン」とのたまってしまった石原伸晃氏なのであります。
自民党総裁選に立候補してからここ数日、石原氏の失言・暴言が止まりません。
先のテレビ朝日・報道ステーションでは生活保護のことをネットスラング「ナマポ」と発言したり、社会保障の政策論で「尊厳死」を唐突に持ち出したり、とちょっと大丈夫かしらと見てる側が心配になってしまいます。
私が心配していた「症状」が世間に知られてしまったんですね。
私は石原伸晃氏の一連の暴言・失言の理由を理解しております。
彼はパパ似なんです。
私から言わせてもらえば、この症状は、金持ちの家に育った男兄弟のわがままな長男坊がよく発症する「病気」なのです。
小さいときからわがままに育てられ、かつ将来の家長として弟やお手伝いなどには絶対服従をしいて、日常から常に上から目線、小帝王として家の中で君臨してきたのです。
他人と話すときに何の配慮も必要のない環境で育ってしまった金持ち長男は、人様がどのようなことで怒るのか、傷ついてしまうのか、一般人なら当然身に着けるべきその常識というモノサシを持っていないのです。
もちろん金持ちの長男がすべてこの症状になるわけでもないし、また社会人になって失敗から学んで苦労して更生する人もたくさんいますが、この石原親子のようにオヤジがこの病気の場合の長男の疾病率は極めて高いといえます。
父の価値観に長男はかなっていますから成長の過程で家庭内で更生する機会がないのです。
石原伸晃氏の一連の失言に「配慮が足らない」とメディアやネットでは批判の嵐ですが、これですね、当の石原氏が一番困惑しているんだと思います。
だって彼は相当配慮しているのです。
ただ、「常識」のモノサシがないものだから、どこまでが発言してよくてどこからが顰蹙を買ってしまうのか、その閾値(しきいち)がまったくできていないだけです。
だから彼は自分が暴言を吐いている自覚は全くなく、あとから批判されて戸惑うばかりなのです。
ある意味で気の毒な人なのです。
彼も50を過ぎています。
更生は難しいでしょう。
予言しましょう、石原伸晃氏の一連の暴言・失言は絶対に止まりません。
彼はパパ似です。
(木走まさみず)