生中継で全く放映されなかった荒川選手ウィニングラン〜NHKはメディアとしては失格だ!
●荒川の金、早朝のNHK生中継でも視聴率31・8%
今日の読売電子版速報記事から・・・
荒川の金、早朝のNHK生中継でも視聴率31・8%
荒川静香選手が金メダルを獲得した冬季五輪トリノ大会フィギュアスケート女子のフリーを24日早朝に生中継したNHKの視聴率が、関東地区で午前6時―7時が31・8%、同7時―8時15分が30・2%を記録したことが、27日、ビデオリサーチの調べでわかった。
瞬間最高視聴率は同7時11分の43・1%で、荒川静香選手の表彰式で「君が代」が演奏されている場面だった。
一方、27日早朝に行われた閉会式の視聴率は、4・1%だった。
(2006年2月27日13時8分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/torino/news/20060227i403.htm
いやすごいですね、「24日早朝に生中継したNHKの視聴率が、関東地区で午前6時―7時が31・8%」だそうですが、特に「瞬間最高視聴率は同7時11分の43・1%で、荒川静香選手の表彰式で「君が代」が演奏されている場面」とは、朝の7時11分という時間帯を考えると驚異の数値であります。
不肖・木走も眠い目をこすりながら見ていました。
しかし、このNHK生中継ですが、一部視聴者からクレームが寄せられているようです。
●荒川選手の日の丸を掲げてのウィニングランを全く無視したNHK中継
私もテレビで見ていて奇異な印象を持ったのですが、荒川選手がリンク上を日の丸を掲げてのウィニングランをしている様子をNHKは全く放映しなかったのであります。
会場の天井や壁を写しながら下らない解説をしてみたり、演技の再生ビデオを流したり、実はその間15分ぐらいNHKは意図的にリンクを写していませんでした。
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どういう意図なのでしょう。
何か問題があったのでしょうか。
たとえばそのときの様子は、日本の他のメディアでは以下のように容易に確認できます。
読売新聞
ホーム>トリノ五輪>写真特集 荒川静香(エントリーの写真もここからです)
http://www.yomiuri.co.jp/torino/graph/glist.htm?ge=1&gr=3
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どうということのないシーンじゃないですか。
これには、ネット上の主として保守系の論客たちもお怒りのようです。
失礼して2つのサイトよりエントリーを抜粋させていただきます。
福田 逸の備忘録―独断と偏見
信じがたいNHKの偏向だとすれば、これをNHKの情報操作・偏向報道と言はずして何と呼べばよいのか。やはり、受信料の支払ひは拒否すべきかもしれない。心底さう思はされる日だつた。NHKの偏向と反日的報道は十分知つてゐるつもりだつたが、ここまでとは暗澹たる思ひがする。この荒川の感動的な姿が既にネット上に出回つてゐるのかどうか知らないが、少しでも多くの方に、私のブログを訪れて下さる方を通して知らしめてほしいと思ひ、以上簡単にご報告まで。
Dr.マッコイの非論理的な世界
■[反日] 偏向NHKに受信料を払う価値なしで、何が言いたいかといいますと、てっくさんからトラバいただいて知ったのですが、このNHK、何と荒川静香選手が表彰式の後、日の丸を振ってリンク上をウイニングランしている様子を移さず、ずっと壁を写していたそうです。
「毒吐き@てっく」さん「偏向NHK日の丸ウイニング-ラン放映せず」
放映の動画も紹介されています。
そういえば、私は彼女が金メダルを握りしめているシーンしか見た記憶がありませんね。彼女が君が代を最後まできっちり歌ったとか言うことも知りませんでした。
それにしても、彼女のウイニング-ランを写さず壁を写していたなんて、ひどい話です。まあNHKの左偏向は前から有名でしたが、まさかここまでやるとは、そうとうにひどいですね。
くわしくは上記サイトをお読みいただくとして、お二方やリンク先サイトのお怒りはごもっともであります。
NHKの意図が全く理解できません。
●NHKは何か勘違いしていないか〜中継される映像をどう評価するかはメディアじゃなく視聴者の役割だ!!
スポーツの実況中継とはいえ、編集権は放送会社にあることは認めたうえで議論をすすめますが、今回のNHKの荒川選手ウイニングラン中継無視は、見てた人なら誰でも感じるとても異様な編集であったと考えざるを得ません。
時間的制約の問題でなかったのは、その間会場からずっと中継を続けていたことで自明です。その間、会場の天井や観客席や壁は映せても荒川選手自体を映さなかったのは意図的であると断じられてもこれは仕方ないでしょう。
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NHKは何か勘違いしていないでしょうか?
中継される映像をどう評価するかはメディアじゃなく視聴者の役割であります。
メディアはあくまでも事実を中継しそれを視聴者(オーディエンス)に伝えることが使命なのであり、その情報をどう評価するかにメディアはできうる限り介入してはいけません。
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昔、黒人人種差別運動がまだ盛んであったときに、アメリカの黒人選手(陸上競技)が、国旗掲揚の時にアメリカ国旗・星条旗に対する忠誠の意思を示さず、黒い手袋を高々と掲げ、アフリカ系アメリカ人としてアメリカの人種差別政策に無言の抵抗の意思を全世界に示したことは有名な話であります。
そのときアメリカのメディアでもその行為が議論された記憶がありますが、その映像を放映しなかったということは聞いたことがありません。
そのときの映像(写真)を公開した上で賛成意見なり反対意見を述べていたはずです。
例え今回の日の丸ウィニングランがNHKの編集方針に合わない行為だったとしても(そんなこと自体、今日的にありえない馬鹿らしい編集方針だと思いますが)、NHKは会場で起きていることをあるがままに放映するのが、メディアとしての第一の使命でしょう。
その行為の良し悪しの評価は視聴者の役割であり、メディアが介在して情報そのものを遮断して伝えないとは「社会の公器」「みなさまのNHK」としては言語道断の愚行でありましょう。
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朝日新聞の「さんご礁捏造事件」のように、有りもしないことを捏造して報道するのも犯罪的行為ですが、今回のNHKのように起きていた事を意図的にフィルタリングして報道しない行為は、気づかれにくいあこぎさから、同じぐらい悪質な犯罪的行為でありましょう。
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もし今回の荒川選手の日の丸を掲げてのウイニングランを一切放映しなかった正当な理由があるのならば、NHKは堂々と説明するべきです。
正当な理由がないのであれば、NHKはメディアとして失格であります。
(木走まさみず)