木走日記

場末の時事評論

とうちゃんのポーが聞こえる〜カナちゃんのポムも聞こえる

 なにやら最近ライブドア関連のエントリーが続きまして、いささか飽きてしまいました。(苦笑)

ライブドアニュースばっかり。もういいよ。豚汁は。

あんとに庵◆備忘録
■[社会・時事]本日の気になるニュース、バカニュース 23:14

http://d.hatena.ne.jp/antonian/20060125/1138198453

 ごもっともです(苦笑

 いちおう真面目な社会派ブログを目指している当ブログですが、毎日、「豚汁」ばかりではさすがに飽きてしまうと言うモノです。体にも良くありません。(爆

 で、本日は与太話です。笑って読み流してくださいませ。



●「性格も3分の2が遺伝」〜浮気、たばこ、風邪…そこまで遺伝子のせい!?

 昨日(26日)の毎日夕刊記事から・・・

暮らしWORLD・からだ百科:浮気、たばこ、風邪…そこまで遺伝子のせい!?
 ◇浮気、たばこ、風邪…でも努力も肝心

 ヒトゲノムの解読完了が宣言されるなど、遺伝子分野の研究は日進月歩だ。そんな最新の成果を踏まえ、日本人類遺伝学会の元理事長、中込弥男さんは「知能や運動能力だけでなく、性格、日常生活まで遺伝子の影響は大きい」と主張する。浮気や冒険心、生活習慣病などにも、実は遺伝がからんでいるというのだ。ユニークな中込さんの学説に耳を傾けてみた。【伊藤信司】

 −−ヒトゲノム計画の経緯とその成果を教えてください。

 ◆ヒトの生殖細胞精子卵子)に含まれるDNA一式、つまり全遺伝情報をゲノムと呼びます。90年ごろ米国を中心にイギリス、フランス、日本などが加わってDNAの文字(塩基)配列を解読するヒトゲノム計画がスタートしました。DNAの二重らせん構造発表から50周年にあたる03年4月、解読完了が宣言されました。ただ、遺伝子は約2万2000あることが分かったものの、そのうち7000〜8000ほどはまだその役割が判明していない状態です。

 −−知能や運動能力は、どれくらい遺伝が影響しますか。

 ◆知能に関連する遺伝子を、子供は両親から半分ずつ受け継ぎます。そのため知能指数(IQ)を調べると、子のIQは多くの場合両親の平均に近い値です。運動能力について言えば、たとえばアンギオテンシン変換酵素の遺伝子型は、持久力を左右します。この遺伝子型の組み合わせは持久力の強い順にII、ID、DDの3種類ありますが、最も弱いDDのタイプの人は、ヒマラヤ級の登山やマラソンなどのスポーツには向いていないようです。

 ●病気に強い女性

 −−男女の遺伝子はどう違うのでしょう。

 ◆ヒトのDNAは44本の常染色体と2本の性染色体に収められています。性染色体は男性ならXY、女性ならXXの組み合わせです。X染色体には免疫系で働く遺伝子が含まれており、これを2本持っている女性の方が風邪からエイズに至るまで、感染症に強い傾向があります。

 −−浮気も遺伝子がかかわると聞きましたが。

 ◆ほ乳類の雄は、多くの雌と交尾したがる「乱婚型」と、浮気をしない「一夫一婦型」に分かれます。後者は前者と異なり、子育てにも熱心ですが少数派で、5%以下の種に見られるだけです。ハタネズミには両方の型があり、そのうち浮気しない方の脳を調べたところ、あるホルモン受容体の遺伝子が活発であることが分かりました。この遺伝子を乱婚型に注入したところ、一夫一婦型に変わったそうです。こんな研究を基に、いずれ人間でも「浮気を抑える薬」が開発されるかもしれません。

 −−性格もかなり生まれつきの要素があるようですね。

 ◆養子が盛んな米国で、別々の里親に育てられた一卵性双子を追跡調査したことがあります。趣味や性格がほとんど同じという例が続々見つかりました。たとえば39年ぶりに生後初めて再会したというある男性の双子は、ともに離婚歴があり、最初と2番目の妻の名前まで同じ。趣味は日曜大工で、同じ銘柄のたばこを愛用−−といった具合でした。一卵性双子は遺伝子を100%共有するため、このような一致が生まれたのでしょう。この学者によれば、性格の3分の2は遺伝によって決まるそうです。

 −−生活習慣病(成人病)も遺伝子の影響がありますか?

 ◆高血圧、糖尿病、動脈硬化痛風といった病気もさまざまな遺伝子が関与しており、個人によって発症リスクが大きく異なります。またそれらの遺伝子のタイプによって治療法も違ってきます。一例を挙げると、高血圧にかかわるアンギオテンシノーゲンというタンパク質の遺伝子型はTT、TM、MMの組み合わせがあります。TTの患者は食事の塩分を減らせば血圧を下げられますが、MMの患者の血圧は塩分に反応せず、最初から薬を使う必要があります。このように遺伝子情報を調べて病気を治す「オーダーメード医療」が今後は主流になるでしょう。

 ●日本人のDNA

 −−人種や民族によって遺伝子の特徴があるのでしょうか?

 ◆中南米の先住民を調べたところ、ほぼ全員から好奇心の強さを示す遺伝子が見つかったといいます。彼らのルーツはシベリアで、ベーリング海峡が陸続きだった氷河期にアラスカに渡り、さらに中南米へ移動したと考えられています。こういった冒険を好む遺伝子を持つ人は日本では珍しく、白人ではやや多いようです。古代からわが国では冒険心が必ずしも有利でなく、そのような遺伝子が増えなかったのかもしれません。

 −−それにしても「性格も3分の2が遺伝」というのではやや残念な気もしますが。

 ◆でも一方で、3分の1は育つ環境や教育によって変えることができるのです。知能や運動能力も大枠は遺伝で決まりますが、持てる力を最大限発揮するために、努力を怠ってはなりません。また、環境が大きく変われば、何世代かを経て、その条件に適した遺伝子の人が増える可能性もあります。グローバル化に伴い、今後日本人の間でも、チャレンジ精神のDNAが広がっていくかもしれません。

 (後略)

毎日新聞 2006年1月26日 東京夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20060126dde012040048000c.html

 ふーん、「性格も3分の2が遺伝」ですか・・・

 性格だけでなく能力もかなりの部分親から遺伝されるわけでありますか。

 そういえば「カエルの子はカエル」という諺もありますしね。

 ・・・

 しかしなあ、少しばかり合点がいかないのは兄弟姉妹でも性格も能力もバラバラなのが多いわけでありまして、同じ両親から生まれた子同士でもかなり個体差はありそうな気もしますです。

 まあ、兄弟揃って頭がいいとかいうケースもありますが、中には親兄弟達はみんなオバカだが末っ子だけは超優秀などといった「鳶が鷹をうむ」というケースもあるわけで、まあ突然変異とまでいかなくても個体差はけっこうありますのでしょう。

 ・・・

 まあ性格や能力といったものは記事にも書いてあるとおり「育つ環境や教育によって変えることができる」のも事実でありますが、少なからずの部分を親から継承しているというのは納得するのではあります。

 ・・・

 ああ、我が娘カナコは誰に似たのかなあ。

 父親に似ず、私の小学3年生の娘カナコの悲惨な非論理的思考も、決して好かれない勝ち気なキャッシュな性格も母親系から強く遺伝していると想定すれば頷けるのでありますが。(汗

 ・・・

カナコ「パパこの算数の問題がわからないの」
パパ木走「1800割る3か。ずいぶん大きな数のわり算だね」
カナコ「わかるように教えて」
パパ「ようし、簡単なわり算で置き換えてみようね。18割る3はいくつかな」
カナコ「えーと・・・6」
パパ「そうだね。じゃあ、180割る3はどうかな」
カナコ「えーと・・・わかんない」

 ヤレヤレ、バカかお前は、誰の子だ?(←オレの子か(汗))
 ちょっとカナコのオツムの具合が心配になったのですがそこに母親登場であります。

ママ「カナコ、今1800円を3人でけんかにならないように同じお金にわけるにはどうすればいい?」
カナコ「簡単だわ。1800円は、5百円玉3枚に100円玉3枚だから、一人500円玉1個と100円玉1個づつ分ければいいんでしょ。一人600円」
ママ「そうよ。だから1800円割る3人は600円なの」
カナコ「そうか、答えは600だ。わーママって教え方うまーい」
パパ「・・・(汗」
カナコ「パパは何でもママにはかなわないね(くすくす」
パパ「・・・(大汗」

(後編に続く)

 なんだこのキャッシュな教育は!(怒

 それにカナコも金勘定だけ妙に早いとは・・・

 これはなんだな、やはありこれは血だな、遺伝だ、間違いない・・・

 ・・・

 ふう。



●不朽の名作「とうちゃんのポーが聞こえる」を観て「私も将来娘を持ちかくも美しい父娘の絆を築きたい」と思った若き日の脳天気・木走

 私は昔学校の映画鑑賞である映画を見てわんわん泣いてしまったことがあります。

 その映画のタイトルは「とうちゃんのポーが聞こえる」であります。

 以下のサイトにあらすじが掲載されていましたのでご紹介いたしましょう。

30年以上も前の話です。
北陸のとあるローカル線のトンネルで、必ず「ポー。ポッ。ポー」と汽笛を3度鳴らしてトンネルに入るSLの貨物列車がありました。
その貨物列車の機関士が、トンネルの上にある病院に入院している末娘を励ますための汽笛なのでした。
娘は不治の病で寝たきりの生活を続けていましたが、窓から見た世界、その小さな季節の移り変わりを詩にたくし生きようとします。
日に日に不自由になる体。松葉杖から車イス、そして最後には寝たきりになるのですが、「生きたい、死ぬもんか」と詩につづり続けます。
最後の夏。そのローカル線もSLの客車がキハに置き換わります。
そんな日、担当の医者はあと数日の命と機関士に話しました。
機関士は最後に残ったSLの貨物列車の運転を志願します。
「父ちゃんは明日から朝5時50分のSLでこの下を通るから、汽笛でオ・ハ・ヨーと合図するから」と娘を励まします。
娘は力無くうなずきます。
翌日から機関士は「ポー。ポッ。ポー」と毎朝休まずに、汽笛を3度鳴らし続けました。
娘は目覚まし時計を枕元に置いて、最後まで頑張ります。
休まず早朝から働いた機関士が2週間後に倒れます。
非番の日も働いたための疲労です。
翌日の朝。娘は「父ちゃんのポーが・・・」と言い残して静かに息を引き取ったのでした。
機関士は、娘の生きる望みを自分が絶ったと思い泣きくずれたそうです。
葬儀が終わり。憔悴した機関士がSLに乗務します。
SLが病院の下のトンネルに近ずきます。
機関士は汽笛のフックに手をかけようとした時です。
機関助士が「ポー。ポッ。ポー」をやったのでした。
機関士は「君は・・・」と言葉に詰まります。
機関助士はニッコリとうなずき「先輩が休んでいる間は、皆でやりました」と話しました。
機関士は涙目をゴーグルで隠し、何度も「ありがとう」とうなずいたそうです。

そのローカル線からSLが消える日まで、その病院の下のトンネルだけは、汽笛を「ポー。ポッ。ポー」と3度鳴らしてから入ったそうです。

翌年に娘の詩集が出版されました。
作家の松本則子さんが、娘さんの手記を「父ちゃんのポーが聞こえる」という本にまとめました。そして映画になりました。
1971年9月に封切られた「父ちゃんのポーが聞こえる」です。
東宝作品で監督・石田勝心。主演 吉沢京子小林桂樹

 (後略)

http://www.asahi-net.or.jp/~aj4s-ski/miserarete-8/newpage2.htm

 とても悲しい映画でございましたが、しかし感動モノなのでした。

 若き木走は「私も将来父親になったらこの父娘のように娘を信じ愛し固い絆を構築したい」と強く願ったモノでした。

 ・・・

 それがどうでしょう。

 現実とは厳しいのであります。

 ・・・

●とうちゃんのプウウオーが聞こえる〜カナちゃんのポムも聞こえる

(前編からの続き)
パパ木走「何事もお金で考えてしまうのはどうなのかな、パパは感心しないな」
カナコ「だってわかりやすいだもん」
パパ「いいかいカナコ、よくお聞き。パパはね、お金だけで物事をはかってしまう子にはなってほしくないんだよ」
カナコ「ママがお金はとっても大切なモノだから大事にしなさいっていってたもん」
パパ「いや、大事なのはわかるが・・・」
カナコ「(さえぎるように)パパみたいにお金にだらしなくてお寿司やさんで貧乏なくせに5万8千円も使う人にはなっちゃダメよ、っていってたもん」
パパ「ウググ・・・(汗」
カナコ「ねええ、パパみたいに外でお酒ばっかり飲んでる酔っぱらいのオジサンはみんなお金持ちなの?」
パパ「ウウウウウ(大汗」
カナコ「パパっていつもお小遣いが足らないって文句ばっか言ってるけど、パパのお小遣いっていくらなの?カナコより多いの?」

 ええーい、調子に乗りおってこの9才小娘があ・・・(怒

 しかし、ちょっとばかし話の方向がまずいのでありまして、ここは必殺・木走の得意技『スカンク逃走大作戦』を敢行いたすことにしたのであります。

パパ「(力みながら)うーん、うーん、(プウウオー)」
カナコ「ああ、ママ、パパったらまたおならしたよ!! カナコの顔の前でだよ」
パパ「フフフ(親に逆らうとこういうことになるんだ、わかったか小娘め)」
カナコ「負けないモン! ウンウンウーン・・・」
パパ「・・・(何対抗しているんだ、本当にお前はオバカな娘だ)」
カナコ「(ポム)。 あ、出た」
パパ「ヌヌヌ(大汗)」
ママ「二人とも、いいかげんにしなさあーい! 親子でお尻向けあって何やっての、マッタク」

 ・・・(汗

 大変失礼しました。

 うーん、カエルの子はカエルなのでありました。(苦笑)

 しかしカナコよ、世の中お金だけじゃないんだぞ。今回の件で、ホリエモンおじさんがそう教えてくれてるんだ(きっと)。

 ・・・



 本日は与太話でありました。



(木走まさみず)



<関連テキスト>
■[与太話]ごめんね、こちとら富裕層じゃないもんね!
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20051207/1133932711