木走日記

場末の時事評論

罪を憎んで人を憎まず〜「白」と「黒」と「セピア」な事件

kibashiri2006-01-07


 今回はちょっと息抜き、今年一発目の与太話であります。

 笑って読み流してくださいませ。



●「白」と「黒」と「セピア」な大失敗〜家族から完全無視されるパパ木走

 居間でコーヒー飲みのみ新聞斜め読みしていた今日の昼下がりに事件は起きたのでした。

 私のそばの床いっぱいに和紙やら習字道具やらを広げて、小学3年生の娘カナコが慣れない筆使いで書き初めをしていました。

 学校の冬休みの課題である書き初めは、今年のお題は「白いはと」でありました。

 ううむ、「白いはと」か・・・

 きっとカナコの先生は、心美しく世界平和を願いこの文字を書き初めの課題にしたに違いないのです。

 うむ、よいではないですか「白いはと」。

パパ木走「カナコや。お習字は正しい姿勢で心を落ち着かせてから書くものなのだよ。」
カナコ「わかってる。パパはこっち見ないで、気が散るから」

 うーむ、見るなと言われれば見たいのが人情なのでありまして、新聞を広げて読むふりをしながらちらちらとカナコの様子をうかがっていましたところ、書き散らすこと十数回、会心の作品が出来上がったようです。

カナコ「パパ、ようやくうまく書けたよ、見て、見て」
パパ木走「どれどれ、うまく書けたのかな」

 私は自信の作品の前にしゃがみ込んでいるカナコに歩み寄りました。

 ほほう、小学3年生のわりにはうまいではないか・・・

 すっかり親ばかになった不肖・木走は、迂闊にも作品をのぞき込みながら、拍手をしようとしてしまったのでございます。

 しかし、手を合わせようとしても「パチパチ」の音は出ませんでした。

 「ビトビト」

 変わりになにやら液体が床にこぼれる音がしたのでございます。

 そうです、手に持っていたコーヒーカップからコーヒーが床にこぼれたのでした・・・
 まあ大した量ではありませんでしたが。

 その時であります。

 「ギャーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」

 娘カナコが踏まれた蛙のような悲鳴をあげたのでございます。

 ん?

 ・・・

 ガーン!!!

 見ればカナコの今完成したばかりの「白いはと」の「は」と「と」の間に、セピア色のコーヒーのシミが2つ3つ、くっきりとついているではありませんか。

 ・・・

 は、はねちまったかあ!!!

 ・・・

 イカン、まずい(大汗

 泣きわめく娘の大声に驚いて台所から奥さんがやって来ました。

奥さん「カナコ、どうしたの?」
カナコ「ヒック、ヒック。パパが・・・ パパが・・・(泣きながらコーヒーのシミを指さす)」
奥さん「まあ、なんてこと(絶句)」

ああ、奥さんの軽蔑しきった視線が痛いのであります(大汗

パパ木走「・・・(大汗 あいや、スマヌ。ちょっとした不注意で・・・」
カナコ「ヒック、ヒック。せっかく上手に書けたのに・・・」
奥さん「ふう、やれやれ、しょうがないパパね。カナコ、がんばってもう一回書き直しましょう」
カナコ「ヒック。もう書けないモン!!」
パパ木走「ウ・・・(大汗」
カナコ「ヒック。もうこんなに上手に二度と書けないモン!!」
パパ木走「ウウウ・・・(大汗

 なんなんだこの娘は、たいしたデキでも無かっただろうが・・・

奥さん「困ったわねえ。」
パパ木走「ウウム・・・ あ、そうだ。このコーヒーのシミを隠すように墨汁で上から点ふたつ書いてしまえばどうだろうか。「白いはど」なんちゃって・・・ハハハハ」
カナコ「・・・」
奥さん「・・・」
パパ木走「ハハ・・・(大汗」
奥さん「(パパを無視して)さあ、ママが一緒にいてあげるからカナコ、がんばってもう一回書き直しましょう」
カナコ「ヒック、ヒック。うん」
パパ木走「・・・」

 ・・・

 ああ、「白いはと」がセピアに汚れて「白いはど」になっちゃった。(苦笑

 鈴木宗男先生みたいに「汚れた鳩」になっちゃった(爆笑

 ううむ、「白」い和紙に見事な出来映えの「黒」い字の「白いはと」の幼子の書き初めに、「セピア色」の美しい想い出づくりをしでかしたパパ木走なのでありました。

 ・・・

 しかし、カナコよ、人生には予測不能の障害が付き物なのだ。

 神様がそれを幼いお前にわからせるために教訓としてこのアクシデントを用意したのかも知れないじゃないか(たぶんそうだ)。

 これは神様のしわざでありパパのせいではないのだ(きっとそうだ)。

 ああ、「罪を憎んで人を憎まず」、この言葉の意味をやがていつかお前も理解してくれる日がくるだろう・・・(大涙



●まだあったんだ!?“白黒契約”NHKが廃止方針

「白」と「黒」といえば、読売新聞記事から・・・

まだあったんだ!?“白黒契約”NHKが廃止方針

 NHKは、白黒テレビを対象とした受信料の「普通契約」を廃止する方針を固めた。新年度から3年かけて、「カラー契約」への切り替えを進めていく。

 NHKによると、受信料の総契約数は2005年3月末現在で3792万件。このうち「普通契約」はわずか38万6000件にすぎず、1960年のカラー放送開始後に導入された「カラー契約」が主流となっている。

 受信料は、放送法により総務相の認可で決められており、現在の料金(訪問集金)は、「カラー契約」が月額1395円、「普通契約」が同905円で、衛星放送を受信できると衛星契約料金945円を追加徴収している。

 普通契約廃止の理由についてNHK幹部は「白黒テレビで視聴している世帯は実際にはほとんどなく、制度が実態にそぐわなくなっている」と説明している。

(2006年1月5日3時2分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060105i401.htm?from=main4

 ええ? 「白黒テレビを対象とした受信料の「普通契約」」ってまだあったんですかあ!?

 しかも38万6000件もですかあ、これはビックリです。

 今日日、白黒テレビを使用している人なんかほとんどいないだろうに・・・

 しかし考えてみると、「カラー契約」が月額1395円、「普通契約」が同905円とは、これはいかなる根拠で料金差別しているのでしょうか、よくわからんなあ。

 第一、38万6000件の「普通契約」の中にはカラーで見ているくせに「普通契約」のままにしていた契約者もかなり含まれているんじゃないでしょうか。

 ・・・

 まあ、どうでもいいです。

 みなさん「罪を憎んで人を憎まず」でございますよ(苦笑
(↑ちょっと使い方おかしくないか?)

 本日は与太話でした。



(木走まさみず)

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