木走日記

場末の時事評論

がんばれ国民新党!〜あまり細かいことは気にするな

kibashiri2005-08-18


 今日は国民新党にエールを送るエントリーです。



●堂々と「私はあまり細かいことは分からない」と宣う綿貫国民新党代表

 今日の産経新聞から・・・

「堂々と戦いを進めていく」綿貫国民新党代表

 国民新党綿貫民輔代表は18日午前、結党から一夜明け「これから堂々と戦いを進めていく。私はあまり細かいことは分からない。あとは皆さんがやってくれると思う。私は国民に訴える。私のやることは一直線、一直線」と語った。

 都内で記者団の質問に答えた。(共同)

(08/18 11:17) 産経新聞(写真は毎日新聞より)
http://www.sankei.co.jp/news/050818/sei052.htm

 うーん、いいですねえ綿貫民輔代表、さすが神主さんだけのことはある、「私はあまり細かいことは分からない」ですか、素晴らしい「一直線」なおおらかな御心でございます(苦笑)

 なんか選挙互助会的なあまり理念のない集団のような感じが強くするのですが、それは公党に対して失礼と言うモノでしょう。ちゃんとホームページも立ち上げたし、公約も掲げたし、公募して全国に候補者を擁立しようとしているのであります。

国民新党ホームページ
http://www.kokumin.biz/

 うわ、ださっ(汗
 失礼しました。時間はかけてられませんので取りあえずデザインなど後回しですよね。



国民新党の理念・政策を検証する〜ホームページから

 で、さっそくですが政策・理念を拝見しましょう。

 まずはホームページ選挙公約

国民新党(国民)の約束

1.国民の声を聞く
1.国民の命を守る
1.国民の幸せをつくる
1.国民のために働く
1.あたたかい政治をおこなう

 ・・・(汗

 ・・・(大汗

 えーと、わかりやすい! よみやすい!
 民主党の32頁のマニフェストに比べてみて下さい。

 5行ですよ! しかも、1行1行に万感の思いを込めた正論ばかりです。
 不肖・木走が特に気に入ったのは、5行目、

1.あたたかい政治をおこなう

 うんうん、わかります。小泉さんは冷酷な人ですよね。

 ・・・

 しかし、もう少し具体的な理念・政策がないとと思われているあなた、大丈夫です、抜かりはありませんですよ、ホームページを見れば13項目の具体的な「基本政策/基本方針」がのっておりますとも。

国民新党(国民) 基本政策/基本方針

1.わが党は自由主義と民主主義に立脚した日本人のための政治を実現します。
1.わが党は議会制民主主義を守り、強権手法の恐怖政治を阻止するために戦います。
1.わが党は「改革」という名の弱肉強食の政治を阻止するために戦います。
1.わが党は中小・零細企業が活力を回復する政治を実現します。
1.わが党は破壊政治で疲弊した地方を活性化させる政治を実現します。
1.わが党は真面目に働く人が報われる政治を実現します。
1.わが党は利用者の声を聞き、利用者の「郵政改善」を実現します。
1.わが党はだれもが希望が持てる明るい日本を実現します。
1.わが党は斬新な改善を実現します。
1.わが党は「改革」という名の破壊政治を阻止するために戦います。
1.わが党は日本の文化と伝統を守る政治を実現します。
1.わが党は内政干渉に対し毅然と対応します。
1.わが党は国土の均衡ある発展を実現します。

 ・・・

 ・・・(汗

 えーとですねえ、つまり「わが党は」「「改革」という名の弱肉強食の政治を阻止するために」そして「強権手法の恐怖政治を阻止するために」なおかつ「「改革」という名の破壊政治を阻止するために」戦うのです。

 数字? 「郵政改善」の中身?

 そんな「細かいことは分からない」のです。(爆



国民新党の公募要綱はこれだ!

 「明るい日本の未来をつくる候補者」を広く公募しているのです。

公募要綱

わが党は、明るい日本の未来をつくる候補者を広く公募します。
だれもが希望が持てる明るい日本を実現するため、多くの国民の皆様の応募を期待しております

1.対象選挙区
全国(小選挙区比例区

2.公募資格
1) 日本国籍を有する満25歳以上で、被選挙権を有する方。
2) 自薦、他薦は問いません。わが党の理念・政策に賛同していただける方。

3.選考基準
1) 真の自由と民主主義を守る勇気ある人
2) あたたかい気持ちでお互いに助け合う協調性の持ち主
3) 本当の改革をする為の努力を惜しまない人

4.公募方法
応募者は、公募締切日までに、以下の書類を郵送または持参ください。
1) 履歴書 1通(形式自由、3ヶ月以内に撮影の顔写真貼付のこと)
2) 住民票 1通
3) 小論文 (以下のテーマからいずれか1つ)
テーマ1.「刺客」と教育
テーマ2.なぜ国民新党(国民)の候補者公募に応募したのか
※400字詰め原稿用紙4〜8枚・ワープロ
※提出書類は返却いたしません。ご了承ください。

5.公募期間
平成17年8月19日(金)〜8月23日(火)
※締切日当日の消印有効

6.選考方法
1) 選考委員会が、「書類審査」と「面接審査」により、公正かつ厳正に選考を行います。
2) 面接審査の実施(日時等)は、書類審査合格者にお知らせいたします。
3) 応募者の個人情報については適切に取り扱い、氏名や個人が特定できる情報は公開いたしません。(最終合格者を除く)

7.お問い合わせ先・応募先
国民新党(国民) 選考委員会
〒102−0093
東京都千代田区平河町2−7−5
砂防会館7階
TEL 03-5275-2674

 ・・・

 どうです、みなさん、小論文のテーマはずばり『「刺客」と教育』ですよ!

 「刺客」と教育・・・

 ・・・(汗

 この二つの用語の絶妙な組み合わせ(?)で論文を書けるモノだけが候補者としての刺客じゃなかった資格を有するのです。

 「わが党の理念・政策に賛同していただける方」ならどなたでも応募できるのです。

 ・・・

 え? 国民新党の理念・政策がどこにあるんだって?

 ・・・(汗

 ふう。

 5つの公約を忘れたのですか?
 13項目におよぶ基本政策を読まなかったのですか?
 読解できないならば応募資格はありませんよ。



●小論文 「刺客」と教育
 
 ようし、応募はしませんが『「刺客」と教育』という興味深いテーマで小論文を書いてみましょう。

 「刺客」と教育

 今、日本の政治は議会制民主主義の危機にある。小泉自民党の強権手法の恐怖政治のせいである。郵政民営化法案が国民に付託を受けた国会参議院で否決されたにも関わらず、小泉自民党執行部は解散という暴挙に出たのである。

 そもそも小泉の掲げる郵政民営化法案などは、「改革」という名の弱肉強食の政治であり、「改革」という名の破壊政治なのである。
 そんな悪法に反対した良識派に対し、小泉自民党執行部は愚かにも自民党公認を与えず、なおかつ「刺客」、いわゆる落下傘候補をぶつけてきたのである。

 いまこそ、我々は真の自由と民主主義を守る勇気を持たなければならない。また、自民党のこのような冷酷非道なやり方とは一線をきす、あたたかい気持ちでお互いに助け合う協調性を有した国民新党を応援しなければならない。

 考えてみるとこの破廉恥な「刺客」候補乱立の無定見さには、教育という重要なテーマが鍵を握っているのである。
 「日本の文化と伝統を守る」教育を復活させれば、このような非礼な「刺客」候補をぶつけてくるような愚挙は日本人として行うはずもないにおである。
 あたたかい気持ちでお互いに助け合う協調性を重視した「日本の文化と伝統を守る」教育を復活させなければならない。

 我々は本当の改革をする為の努力を惜しまない。
 そのためにも「刺客」候補には断じて負けるわけにはいかないのである。

 ・・・

 いっぱいいっぱいでした(恥

 なんだか「あまり細かいことは分からない」ですが、とりあえず国民新党にエールを送っておきます(苦笑)

 がんばれ! 国民新党



●追記:「新党大地」もがんばれ!

 ようし、役者がそろってきましたぞ。朝日新聞から・・・

鈴木元議員、「新党大地」旗揚げ 松山千春さんが命名

 鈴木宗男衆院議員(57)は18日、札幌市内で北海道内の地域政党新党大地」の旗揚げを表明し、支持者の前で「弱い者、力のない者の政党でありたい。政治はめぐまれない人たちや立ち遅れた地域のためにある」とあいさつした。自らの立候補に加え、比例北海道ブロックで複数の擁立を検討しており、道内の各党は「保守票」の食い合いや、無党派層の行方に警戒を強めている。

 新党の名前は、長年の友人の歌手松山千春さんが、北海道をイメージしてつけたという。官僚政治の打破やアイヌ民族の権利確保、ロシアから天然ガスや石油をパイプラインで北海道に輸入することを公約にあげた。

 鈴木元議員は自らが小選挙区比例区のどちらから出るか明らかにしていないが、比例北海道ブロックで札幌市出身のアイヌ民族の女性(32)の擁立方針を固めている。

 旗揚げに出席した松山さんは、小泉改革について「国民だけがだらだらと血を流す。大衆が恩恵を受けないのは、本来の改革ではない」と批判した。

 北海道7区(釧路・根室市など)から、自民党公認で立候補予定の前職の北村直人氏は、「ほかの候補者をとやかく言うことはない」と言いながらも、「私が7区から出るのもおもしろい」と牽制(けんせい)し続ける鈴木元議員の言動を警戒する。

 郵政民営化法案に反対票を投じ、自民党の公認が得られない見込みの山下貴史氏と、民主公認の小平忠正氏の2人の前職らが立候補する予定の10区(岩見沢市など)についても、鈴木元議員は立候補を示唆する発言をしている。

 鈴木元議員は受託収賄などの罪に問われ、03年の衆院選で失職。04年11月に東京地裁から実刑判決を受け、現在控訴中。昨年の参院選北海道選挙区で落選したものの、約48万5千票を獲得した。

 道選管によると、比例ブロックに限ると、道内の場合は、2人以上の候補者名簿を届け出れば政党扱いを受ける。比例ブロックで目標に掲げる「2議席の確保」には約50万票が必要とみられる。

2005年08月18日12時48分 朝日新聞
http://www.asahi.com/politics/update/0818/007.html

 新党大地ですか、松山千春さん命名でありますか・・・

 「官僚政治の打破やアイヌ民族の権利確保、ロシアから天然ガスや石油をパイプラインで北海道に輸入することを公約にあげた」そうでありますが、

「弱い者、力のない者の政党でありたい。政治はめぐまれない人たちや立ち遅れた地域のためにある」

 ・・・じーん

 まったくだ、受託収賄罪なんかに負けるな、ムネオ!

 よし、ついでにムネオ新党にもエールを送っておきましょう。

 がんばれ! 新党大地

 がんばれ! 国民新党

 ええい、ついでだ、がんばれ! ホリエモン!(爆
 (↑ほとんどヤケクソ気味ですな(苦笑))

 ・・・

 ・・・

 ふう。

 やれやれ・・・

 なんだかなあ、どうなるんでしょう、今回の選挙・・・(苦笑




(木走まさみず)