木走日記

場末の時事評論

「韓国の成人の半分が憤怒調節障害」(中央日報記事)を引用した週刊ポストの失礼な記事が憤怒調節障害を招く因果応報

さてそもそも問題の3年前の中央日報記事を押さえておきましょう。

韓国の成人の半分が憤怒調節障害、どのように怒りを堪えるか
2015年04月05日12時01分
[ 中央日報/中央日報日本語版]

成人の半分以上が憤怒調節障害を体験していると調査された。

大韓精神健康医学会がこのほど実施した調査の結果、韓国の成人の半分以上が憤怒調節に困難を感じており、10人に1人は治療が必要なほどの高危険群であることがわかった。

憤怒調節障害は精神的苦痛や衝撃後に、不当さ、侮蔑感、挫折感、無力感などが持続的に頻繁に現れる不適応反応の一形態だ。激憤または鬱憤という人間が持つ独特の感情のひとつだ。不当な待遇を受けたという思いに基づいた憎しみと憤怒の感情状態が長く続く障害をいう。

これは実際の犯罪につながったりもする。最近ある男性は自分の交際相手から別れ話を切り出され自動車で突進した。ささいなトラブルが殺人につながったのだ。また、スープの味付けが塩辛いという言葉から始まった言い争いの末に食堂の主人が客に凶器を振り回すかと思えば、隣人間の駐車をめぐるトラブルで30代の姉妹が殺されるなど、昨年“腹立ちまぎれ”により偶発的に起きた暴力犯罪は15万件。全体の40%に達すると調査された。

それなら憤怒を静める方法にはどのようなものがあるだろうか?

憤怒を誘発するホルモンは15秒以内にピークに達し、その後徐々に分解される。30秒だけこらえても憤怒は和らぐ。腹が立った瞬間、すぐ60秒間深呼吸をすることが役立つ。

また、憤怒が沸き上がる瞬間すぐに席を立とう。静かなところを歩き3つに集中してみる。 「なぜ腹が立つのか? 何のために怒るのか? 他の効果的な方法はないか?」という考えに集中し憤怒に対応する方法を考えてみる。

このように憤怒を静めれば、血圧が低くなり免疫力が強化される。安定と平和を与えるセロトニンが上がり、快感と楽しみを与えるドーパミンが生成され感情調節に役立つ。

https://japanese.joins.com/article/552/198552.html

記事によれば「大韓精神健康医学会がこのほど実施した調査の結果、韓国の成人の半分以上が憤怒調節に困難を感じており、10人に1人は治療が必要なほどの高危険群であることがわかった」そうであります。

「憤怒調節」が困難なまじめなみなさまって・・・(汗

少し専門用語も勉強しておきましょう。

間欠性爆発性障害(かんけつせいばくはつせいしょうがい、英語: Intermittent explosive disorder)は、脳の交感神経で感情が上手に調節されないために理性喪失し、頻繁に状況に見合わない罵声など言語暴力・破壊や傷害など物理的暴力を行う反復性衝動制御障害の一種。

さて週刊ポストです。

週刊ポストが『怒りを抑えられない「韓国人という病理」』記事で韓国人に間欠性爆発性障害が多いと指摘しました。

これは差別記事だともっか大炎上中でございます。

さて小学館はあっさり謝罪に追い込まれます、週刊ポスト公式サイトから。

週刊ポスト9月13日号掲載の特集について
f:id:kibashiri:20190906091641p:plain
 週刊ポスト9月13日号掲載の特集『韓国なんて要らない!』は、混迷する日韓関係について様々な観点からシミュレーションしたものですが、多くのご意見、ご批判をいただきました。なかでも、『怒りを抑えられない「韓国人という病理」』記事に関しては、韓国で発表・報道された論文を基にしたものとはいえ、誤解を広めかねず、配慮に欠けておりました。お詫びするとともに、他のご意見と合わせ、真摯に受け止めて参ります。(『週刊ポスト』編集部)
https://www.news-postseven.com/archives/20190902_1444923.html

うーん、「なかでも、『怒りを抑えられない「韓国人という病理」』記事に関しては、韓国で発表・報道された論文を基にしたものとはいえ、誤解を広めかねず、配慮に欠けておりました。」ですか。

その部分は、確かに2015年に「大韓神経精神医学会」という団体が発表したレポートを報じた『中央日報日本語版』の記事を根拠としているのですよね。

「韓国成人の半分以上が憤怒調節に困難を感じており、10人に1人は治療が必要なほどの高危険群である」という結論も「間欠性爆発性障害」が韓国人に多く見られる症状だという見解も、別に週刊ポストの見解ではなく「大韓神経精神医学会」のレポートを元にしているわけです。

さて幾人かの作家が週刊ポスト(版元の小学館も含めて)執筆拒否をされました。

ご両親が在日韓国人である深沢潮氏、韓国籍柳美里氏などが、「日本で暮らす韓国・朝鮮籍の子どもたち、日本国籍を有しているが朝鮮半島にルーツを持つ人たちが、この新聞広告を目にして何を感じるか、想像してみなかったのだろうか?」と批判しています。

週刊ポストの『怒りを抑えられない「韓国人という病理」』という失礼なヤラカシタ記事に、まじめな一部のみなさまが、怒りをどうにも抑えられないという憤怒調節が困難になりつつある図式のようです。

「韓国の成人の半分が憤怒調節障害」(中央日報記事)を引用した週刊ポストの失礼な記事が憤怒調節障害を招くという因果応報・・・

困ったことです。

ふう。



(木走まさみず)