立憲民主党よ、独自候補を擁立できず、自主投票に回っておいてなにが「受け皿となる」だ〜君たちが無能だから自民党が慢心してしまうのだ
夏の参院選の前哨戦と位置付けられた衆院大阪12区、沖縄3区の両補欠選挙は、自民党の2敗で終わりました、両選挙とも自民党にとって勝機のない完敗だったと申してよいでしょう。
まず大阪ですが、維新候補が強い、強すぎました。
大阪12区では、7日にあった大阪府知事と市長のダブル選挙に続き、大阪都構想が大きな話題となり、知事選の勢いを保ったまま補選に突入したと見ていいでしょう。
次に沖縄ですが、この半年余りを振り返れば、昨年9月の知事選、今年2月の県民投票に続き「辺野古ノー」の民意が三たび示されたことになります。
安倍政権として埋め立ての土砂投入に踏み切った上での3連敗であります。
こちらも完敗であります。
政権にとりこの衆院補選2敗の持つ意味は重いです。
22日付け日経社説は「安倍1強とおだてられ、慢心はなかったか」と安倍政権を批判しています。
敗因は都構想と普天間移設だけだったのか。安倍1強とおだてられ、慢心はなかったか。閣僚らの相次ぐ失言騒動などもさりながら、その際の事態収拾の遅さは安倍政権と民意の間に距離があることを示している。
衆院補選2敗の重みをわかっているか(日経社説) より
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44018550R20C19A4SHF000/
さてこの自民党内の慢心ですが、22日付け毎日社説も指摘しています。補選2連敗を「織り込み済みと強がる空気」が自民党内にあるようです。
自民党内には沖縄3区の負けを織り込み済みと強がる空気があった。第2次安倍政権以降の国政選挙で自民党は沖縄で敗北が続いても全国的には勝利を重ねてきたからだ。
衆院沖縄3区補選 政権に問う3連敗の重み(毎日社説) より
https://mainichi.jp/articles/20190422/ddm/005/070/029000c
自民党内にくすぶる、沖縄と大阪は普天間と都構想という特殊な事情のある地域の選挙戦であり、ここで負けても政権批判には当たらない、仕方ないとするの敗北「織り込み済み」論でありますが、当ブログは与しません。
この補選2連敗を反省なく慢心を放置していけば、この敗戦はもしかしたら将来「長期政権の終わりの始まり」だったと、見なされるターニングポイントになるかもしれません。
・・・
さて野党諸兄が「へんちくりん」な勝利宣言です。
まず国民民主党。
【談話】衆議院沖縄3区補欠選挙の結果を受けて
https://blogos.com/article/372421/forum/
玉木代表は「私たち国民民主党も共鳴し、全力で支援を行いました」と力強く勝利宣言です。
屋良候補は、ジャーナリストとして長きにわたり沖縄の基地問題に取り組み、その解決策を模索し続けてきたエキスパートです。今回の選挙戦では、基地問題のほか、子ども子育て支援、沖縄経済振興など明確なビジョンを示し有権者に訴えました。その姿勢に、私たち国民民主党も共鳴し、全力で支援を行いました。
全力で支援をしても支持率1%の御身の政党としての弱さは見えないのでしょうか。
次に立憲民主党。
立憲・長妻選対委員長、補選完敗の自民に「失速感じる」
https://www.sankei.com/politics/news/190421/plt1904210040-n1.html
長妻選対委員長は「自民党の失速を感じ」たと宣言です。
「参院選に向けて自民党の失速を感じている。野党共闘を強力に進めていきたい」
「アベノミクスの評価やこれまでの安倍晋三政権の数々の問題点について、無党派の方々も含めて厳しい判断があるのではないか」
「立憲民主党が(そういった批判の)受け皿となることが必要だ」
「立憲民主党が受け皿となる」と高らかにおっしゃいます。
なんだ、この説得力のない「へんちくりん」な勝利宣言は・・・
いいですか、立憲民主、国民民主両党は、大阪12区では独自候補を擁立できず、自主投票に回ったのです。
さらにです、立憲民主党は沖縄3区補選でも自主投票だったではないですか。
立憲民主党などの野党は選挙戦で存在感を示す局面はまったくありませんでした。
自民党敗北を自分たちの勝利だなどと勘違いしないでください。
本来なら立民、国民の野党諸氏が敗北宣言をすべき状況なのです。
君たちが無能だから自民党が慢心してしまうのです。
(木走まさみず)