木走日記

場末の時事評論

菅氏は容赦なく早ければ今月中に解散総選挙に打ってでる

さて前代未聞の世論の異例の動向が明らかになってきました。

安倍内閣の支持率は、新型コロナウイルス感染拡大後、政府の対策への不満などから低迷が続いていました。

しかし、健康状態の悪化に伴う辞任表明を受け、長期政権の実績が再評価されたとみられ、支持率が反転急上昇しています。

政権末期に支持率が大幅に上昇したのは、過去に例がありません、歴代内閣の中でも異例中の異例です。

各メディアの世論調査によれば、安倍内閣の7年8か月の実績を「評価する」とした人は、読売で74%、朝日で71%、JNNでも71%と、軒並み7割を越えています、驚異的な数値です。

(関連記事)
安倍政権を「評価する」が71% 朝日新聞世論調査
https://www.asahi.com/articles/ASN937F3RN92UZPS005.html
朝日新聞世論調査―質問と回答〈9月2、3日実施〉
https://www.asahi.com/articles/ASN937CXXN93UZPS001.html?iref=pc_extlink
JNN世論調査内閣支持率62.4%
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4071657.html
安倍内閣「支持」52%、政権末期に異例の大幅上昇…読売世論調査
https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20200906-OYT1T50187/

と同時に次期首相候補に菅氏がトップに躍り出ました、読売世論調査で46%、朝日で38%(前回3%)、JNNでは48%を占め、支持急上昇です。

(関連記事)
次期首相ふさわしいのは「菅氏」最多 朝日新聞世論調査
https://www.asahi.com/articles/ASN9373YCN92UZPS004.html
次の首相、菅氏がトップ46%…読売世論調査
https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20200906-OYT1T50185/

この急激かつ驚異的な世論動向により、政党支持率も過去に例を見ないほど大きく変動いたします、自民党支持率が急上昇、野党支持率が急落です。

たとえば朝日新聞世論調査ではこんな感じです。

◆あなたは、今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
 自民党40(30)
 立憲民主党3(5)
 国民民主党1(1)
 公明党2(3)
 共産党3(2)
 日本維新の会1(2)
 社民党0(1)
 希望の党0(0)
 NHKから国民を守る党0(0)
 れいわ新選組0(1)
 その他の政党1(0)
 支持する政党はない41(47)
 答えない・分からない8(8)

ご覧の通り、朝日新聞世論調査では自民党支持率が前回の30ポイントから10ポイント増の40ポイントへ、反転浮上しています。
読売新聞世論調査でも自民党支持率が前回の33ポイントから8ポイント増の41ポイントへ、と同様です。
JNN世論調査に至っては。自民党の支持率が43.2%と、第二次安倍政権発足後、最も高い数字となっています。

・・・

さて、次期自民党総裁世論調査通り菅氏が選出されると仮定してです。

この世論の異例の動向、すなわち安倍政権7年8ヶ月の実績が7割以上の国民に評価され、自民党支持率が第二次安倍政権発足後、最も高い数字を記録(JNN世論調査)している今、躊躇なく解散総選挙をすれば結果は自民党の圧勝でほぼ決まりでありましょう。

菅氏は、テレビ番組で早期の衆議院の解散・総選挙について、「新しく首相、総裁になった人が判断する」と述べています。

同時に、「官房長官として『首相が“解散する”と言えば解散、しなければしない、それ以上でもそれ以下でもない』と申し上げてきた」と含みを持たせています。

(関連記事)
衆院解散・総選挙 菅氏「新しい首相が判断」 早期観測受け“動き”も
https://www.fnn.jp/articles/-/81803

ズバリ予測いたします。

菅氏は今月中にも解散総選挙に打ってでるはずです。

この世論の状況(圧倒的追い風)を利用しないとしたならば、逆に政治家として失格でありましょう。

コロナ禍であることは承知のうえです。

菅氏は容赦なく早ければ今月中に解散総選挙に打ってでるでしょう。



(木走まさみず)