木走日記

場末の時事評論

寝業師二階氏を中心にした見事な派閥談合政治を見よ~全国自民党支持者も仰け反る(のけぞる)ほどの「昭和臭」

自民党総裁選挙をめぐり、自民党内では、麻生派二階派に加え、最大派閥の細田派も幹部が菅官房長官を支持する方針を確認するなど、菅氏への支持の広がりが雪崩を打って加速しています。

(関連記事)
自民党総裁麻生派二階派に加え細田派も菅官房長官支持
2020年9月1日 4時34分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200901/k10012593901000.html

議員総数395名の支持の内訳はグラフで示すと・・・

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※『木走日記』作成

各派構成議員全員が足並み揃えて支持するとしてですが、菅氏支持が241名/395名と、すでに国会議員の6割を超えているわけです。

党員投票をするならば地方票395票のゆくえでまだわずかながら逆転の可能性はありですが、党員投票を省略し両院議員総会を開いて投開票を行うならば、地方票は141票しかなく、それがすべて菅非支持票だったとしてもほぼ逆転の可能性はないのであります。

やれやれ、戦う前に大勢が決してしまいました、総裁選の勝負の行方がほぼ決まった状態になったわけです。

私は安倍政権を支持してきましたしその官房長官である菅氏を政治家としてその手腕を高く評価してきた者の一人です。

しかしながら、この展開、党を挙げて「勝ち馬に乗る」、有利な方につく、勝った方に味方して便乗する、力のある人の側について恩恵を受けようとする、この群れなす体質。

そして古い自民党体質を代表するような政界寝業師二階氏を中心にした見事な派閥談合政治、全国自民党支持者も仰け反る(のけぞる)ほどの「昭和臭」であります。

自民党の古き悪しき体質が全開した雪崩を打つ菅官房長官支持なのであります。

いやはやなんとも、有権者にとって面白くない展開であります。

ふう。



(木走まさみず)