木走日記

場末の時事評論

恐るべき病的な韓国起源説が新元号「令和」をも襲う

昨年、韓国で桜ソメイヨシノに関して起こった珍騒動を取り上げた当ブログのエントリーはこちらです。

読み物として当時ネットで話題をいただきました、お時間のある読者はご一読あれ。

「韓国起源でないなら国内のソメイヨシノを全て殲滅せよ」(韓国人専門家)
https://kibashiri.hatenablog.com/entry/20180917/1537144536

お時間のない読者のためにこの珍騒動の要約をいたしますと。

韓国の人々が「日帝強占期」と呼んでいる日本統治時代に大量に植えられたソメイヨシノは、日帝の象徴として戦後ほとんど伐採されてしまいます。

ところが、そのソメイヨシノが韓国の済州(チェジュ)島に自生する桜・ワンボンナム(王桜)が起源であるとの説が韓国で台頭します。

そこで韓国ではここ20年の間に、韓国中で大量のソメイヨシノが植えられ、桜まつりが各地で開催されるようになります。

さて韓国の科学者グループは済州に自生する王桜(ワンボンナム)のゲノムを完全に解読いたします。

王桜(ワンボンナム)とソメイヨシノをゲノムレベルで解析し、ソメイヨシノ韓国起源説を科学的に証明するのが目的でした。

その結果、ゲノム分析を通じて日本のソメイヨシノと済州の「ワンボンナム(王桜)」は全く異なる種であることが確認されてしまったのであります。

このソメイヨシノ韓国起源説が科学的に完全否定されてしまったというショッキングなニュースはすぐに韓国メディアで速報されます。

韓国「起源」ではなかったことが証明された韓国中に植えられてしまった何十万本ものソメイヨシノ、韓国の専門家は韓国内のすべてソメイヨシノは伐採せよと訴え始めます。

こうして韓国のソメイヨシノ2度目の殲滅危機を迎えているのであります。

あらゆる日本の事物の起源を韓国とする、いわゆる韓国起源説であります。

この韓国起源説すなわち他国の文化や事物などの起源・伝播を朝鮮半島に求める言説ですが、ほとんど病的でありまして、その対象は、侍、日本刀、剣道、空手といった武術・武道関連、歌舞伎や折り紙といった伝統文化、寿司や沢庵といった日本料理、日本語の語源、写楽天皇などの著名人物、熊本城や日本庭園や勾玉といった有形文化財ソメイヨシノや秋田犬のような動植物、に至るまで、分野や有形無形を問わず、日本の象徴である様々なものに対して主張されているわけであります。

さて日本の新元号「令和」もさっそく韓国起源説の洗礼を浴びるのであります。

元号「令和」韓国起源説、その珍妙なる論建てはこうです。

日本の新元号「令和」の考案者が中西進大阪女子大名誉教授(89)であることが確認された。
「令和」は8世紀に集大成された日本最古の歌集『万葉集』に由来する。
万葉集研究分野で「中西万葉学」という言葉があるほど中西教授はこの分野の第一人者だ。
この中西教授は普段から「朝鮮半島から日本に来た渡来人が万葉集に載せられた日本の歌に大きな影響を及ぼした」という持論を有する知韓派学者だ。
在日小説家の柳美里には中西教授から「(朝鮮半島の)郷歌と詩調を万葉集と比較する」という高難度のミッションが与えられた。
中西教授は「(三国時代の末)朝鮮半島百済高句麗が滅亡し、多くの人たちが日本に渡ってきた。その当時(渡ってきた)渡来人が万葉集に大きな影響を及ぼした」と述べた。
韓半島朝鮮半島)で詠まれた詩歌が海を渡り、後に万葉集にある日本の詩歌に影響を及ぼしたということだ。

つまりです、「令和」は日本最古の歌集『万葉集』に由来し、その万葉集韓半島朝鮮半島)で詠まれた詩歌が海を渡り日本の詩歌に影響を及ぼした結果の賜物である、と。

よって、日本の新元号「令和」は韓国起源なのである、と。

詳しくは以下の韓国中央日報記事が報じております。

「令和」元号を考案した日本の教授…「朝鮮半島の歌が日本の詩歌に影響」信じる知韓派
https://japanese.joins.com/article/997/251997.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|top_news

「日本の新元号もやはり韓国起源」(韓国メディア)だと。

恐るべきは韓国起源説です、あらゆる事物が半島由来になります。

元号発表から時間をおかず即効で起こしたその珍妙なる論立て、もはやその道の職人技とも申せましょう。

日本の主だった文化・事物はすべて韓国起源にしないと気が済まないのでありましょう。

ほとんど病的です。

日本にとって悲劇はこの病的国家が隣の国であるということであります。

やれやれです。



(木走まさみず)