オリンピックの東京開催で見せつけた安倍晋三のその外交力の異様な高さ
2020年オリンピックの東京開催が決定いたしました、いや、本当におめでとうございます。
勝因はいろいろございましょう、うがって考えればトルコのイスタンブールの反政府デモや隣国シリアの内戦など治安問題、スペイン・マドリードの抱える財政危機や若年層の失業問題、深刻なこれらの問題に比較して福島第一の原発汚染水などの問題は相対的に消去法で生き残ったのだと指摘する声もあり、また24年ヨーロッパ開催を狙っている勢力が本命視されていたスペイン潰しに走り東京を支援したとか・・・
専門的な分析は他の優れた論説に委ねるとして、当ブログとしては、安倍晋三です。
今回改めて再評価されるべきは安倍晋三のその外交力の異様な高さであります。
安倍晋三の今回のプレゼンの英語によるスピーチ並びに前後の質疑応答の、なんと威風堂々、頼もしいことよ。
以下のハフィントンポストの記事で安倍晋三の英語によるスピーチの動画があるので見ていない読者は必見であります。
オリンピック東京プレゼン全文、安倍首相や猪瀬知事は何を話した?(IOC総会・プレゼン内容)
http://www.huffingtonpost.jp/2013/09/07/olympic_candidate_tokyo_presentation_n_3886260.html?utm_hp_ref=japan
原発の汚染水対策に対するくだりは実に頼もしいです、福島第一は完全に「アンダー コントロール」だ、我々は完全に事態を制御している、と言い切ります。
汚染水ダダ漏れのあの状態でよく「アンダー コントロール」などと言い切れると口の悪いメディア関係者は愚痴っているとか聞きますが、そんなことはここでは議論しません、そうではなく当ブログとして安倍晋三のその外交力の異様な高さを評価したいのです。
スピーチ全体でみなぎる自信とさわやかな説得力は、おそらく彼が威風堂々、この演説の場を心から楽しんでいるところから来ているのでしょう。
かつて日本の政治家でこれほどの「見た目の外交力」を見せつけた者はおらないでしょう。
日本の政治家と言えば地味で英語が下手で存在感がなく「あー、うー」とか唸ってばかりの印象がありますが、安倍晋三は違います。
彼は外交が好きです、そしておそらく自分の外交スタイルに自信を持っています。
以下の産経記事によればロイター通信などでも安倍晋三演説は絶賛されているようです。
「安倍首相演説が決め手」ロイター通信が絶賛
2013.9.8 06:58 [安倍首相]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130908/erp13090806590005-n1.htm
ロイターによれば安倍晋三のスピーチは「カリスマ的な嘆願」だったのであり、この「国家指導者のなめらかな演説は、IOCが懸念する福島原発問題の不安を解消」したのだとべた褒めなのであります。
「東京は、安倍首相がカリスマ的な嘆願を国際オリンピック委員会(IOC)に行った後、実施された投票で接戦だったイスタンブールを破り、2020年夏季五輪の開催地の地位を獲得した」
「国家指導者のなめらかな演説は、IOCが懸念する福島原発問題の不安を解消するために行われた。日本は60対36でイスタンブールを大差で勝利したことから、演説はその目的にぴったりと合っていたようだ」
もう一度、繰り返しますが、安倍晋三の英語によるスピーチの動画を見ていない読者は必見です。
例えが良くないのは承知の上で申せば、手振り身振りを交えて自信に満ちて堂々とスピーチする安倍さんのその姿は、独裁者アドルフヒトラーのそれを彷彿とさせるパワーを感じます(少し言い過ぎでしょうか(苦笑))
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今回のオリンピック東京開催成功の要因はいろいろ分析できましょうが、当ブログとしては安倍晋三の圧巻のスピーチを評価したいです。
今回改めて再評価されるべきは安倍晋三のその外交力の異様な高さであります。
彼はへたに国会などに戻って税金上げちゃったり変な法律つくったりするぐらいなら、世界中を飛び回ってトップ外交に明け暮れたほうが国益に叶うと思われますほどです。
(木走まさみず)