木走日記

場末の時事評論

マスメディアよなぜ反国家的国辱的経団連会長を糾弾しないのだ?

 今回の一連の中国との紛争において、経団連の姿勢を強く糾弾したいのです。

 BSテレビのニュース番組で経団連に名を連ねる大企業の関係者が今回の中国に於ける反日デモについて、「中国政府による国民のガス抜きの側面が強いのではないか。日本国民は冷静であるべき。この件で中国が日本に対し戦争を仕掛けることなどありえないし、それは中国にとっても何の利益にもならない。日米安保条約もあるし、現時点で日中が軍事衝突するわけがない。日本国民は冷静になるべき。経済関係では双方重要なパートナーなのであり、日中友好ムードを高めることが日本の国益に則する」というような発言をしていました。

 私はこの発言を聞いていて、その当事者意識の希薄さ、そして無責任なほどの楽観主義に、非常に腹立たしい思いを強くしました。

 読者のみなさん、考えても見てください。

 今回の中国における反日デモで、多くの日系企業やスーパーなどが、暴徒による投石・放火・略奪などの犯罪行為により甚大な被害が出ています。

 会員会社が暴徒による犯罪行為で大被害が出ておるのに、経団連会長は中国政府に抗議することもなく、臆病にも沈黙を守っています。

 中国政府に睨まれると現地で商売がしづらくなることを恐れて、工場が燃やされても商品が略奪されても抗議出来ないのです。

 犯罪行為をやりたい放題されてもただただ泣き寝入りです、こんな不甲斐ないことが許されるのでしょうか。

 経団連はさんざん日中友好を唱え政府を促し中国向けODAで何兆円もの血税を中国援助に仕向け、中国経済の発展に寄与し、中国市場に進出、さんざん金儲けをしてきました。

 それが尖閣問題で発生したこの国難に無責任にも沈黙を守っているのです。

 さんざん金儲けだけを追及してきた結果がこのざまです。

 日本経団連会長は自国の政府の批判はお手の物ですが、決して中国政府の批判はしない、いやできないでいます。

 それだけではありません。

 ウォール・ストリート・ジャーナル記事から。

国家戦略会議の辞任も検討=米倉経団連会長
2012年 9月 18日 14:12 JST
 米倉弘昌経団連会長は18日、国家戦略会議の議員について、辞任を含めて検討する考えを示した。
http://jp.wsj.com/Japan/Economy/node_513989

 国難とも呼べるこの危機的状況の中で、呆れることに、日本政府の足を引っ張るかのように経団連会長は国家戦略会議の議員を辞任する検討をしていると言うのです。

 原発ゼロ政策に反発してが理由らしいですが、このタイミングでの辞任はないでしょう。

 何たる無責任、何たる国家に対する裏切り行為なのでしょうか。

 マスメディアよ、なぜ米倉弘昌経団連会長を批判しない?

 マスメディアの大スポンサーである経団連だから沈黙を守ろうと言うのか?

 臆病にも中国に対して沈黙を守り、なおかつこのタイミングで日本政府の弱体化をさそう経団連会長の卑劣。

 そのような反国家的行為の経団連を批判できず沈黙を守るマスメディア。

 この二つの沈黙こそ国辱的だと思うのです。



(木走まさみず)