木走日記

場末の時事評論

菅政権は小沢一派を一掃すべき〜民意は管政権を支持したのではない、小沢氏を拒否したのだ

 15日付け朝日新聞電子版記事から。

菅氏続投歓迎72% 政治進む28% 朝日新聞世論調査

2010年9月15日22時21分
  
 民主党代表選の結果を受けて、朝日新聞社が14、15日に実施した緊急の全国世論調査(電話)によると、菅直人首相が小沢一郎氏を破って首相を続けることを「よかった」と答えた人は72%に達し、「よくなかった」12%を圧倒した。一方、菅首相の続投で「政治がうまく進む」とする人は28%で、「うまく進まない」とみる38%が上回る。

 多くの有権者が、菅首相が小沢氏を退けたことを歓迎しつつも、今後の政権運営には厳しい見方をしているといえそうだ。

 菅氏の勝利に対しては、すべての年代で「よかった」が6割を超え、「よくなかった」を大きく上回る。女性では80%対5%と差がさらに広がる。自民支持層でも約8割が「よかった」と答えた。

 一方、「よかった」と答えた人の間でも、首相続投により「政治がうまく進む」とみる人は38%にとどまり、「うまく進まない」が29%いる。菅氏の勝利に肯定的な意見が多い結果は、政治運営への信頼の表れというより、「政治とカネ」の問題を抱える小沢氏に対する拒否感がもたらしたものだといえそうだ。

 内閣支持率は57%(不支持24%)。4、5日の前回調査の49%からさらに上昇し、6月の内閣発足時(60%)に近い水準まで回復した。

 政党支持は民主41%(前回36%)、自民18%(同17%)など。

■小沢氏「要職起用しない方よい」65%

 菅直人首相が小沢一郎氏を破った民主党代表選を受けた朝日新聞社世論調査で、小沢氏を民主党の要職に起用することの当否を尋ねたところ、「起用しない方がよい」が65%で、「した方がよい」の23%を圧倒した。

 他方、政権運営で小沢氏の意見を取り入れた方がよいかどうかを聞く質問では、「取り入れた方がよい」が42%、「取り入れない方がよい」が43%と意見が分かれた。

 特徴的なのは民主支持層の答えで、小沢氏の要職起用には「した方がよい」29%、「しない方がよい」59%なのに、意見の反映では「取り入れた方がよい」52%、「取り入れない方がよい」34%と数字が逆転する。今回、民主支持層は全体の4割に達しており、その人たちが党内の「融和」に一定程度期待している表れともみられる。

http://www.asahi.com/politics/update/0915/TKY201009150427.html

 うむ、各紙の世論調査でも同様の傾向ですが、菅氏続投歓迎72%と圧倒的な国民の支持を受けています、さらに内閣支持率57%、政党支持民主41%と急上昇しております。

 ただしゆめゆめ菅氏は多くの国民が菅政権継続に積極的に支持しているなどと勘違いしてはいけません、首相続投により「政治がうまく進む」とみる人はわずか38%にとどまっていることからも、今回の代表選は「菅氏勝利」ではなく「小沢氏排除」にあったことは、小沢氏の要職起用には「起用しない方がよい」が65%と圧倒していることからも自明です。

 ・・・

 民意は政権からの小沢一派退場にあります。

 民主党内からは「ノーサイド」だの「挙党一致」だの戯れ言が聞こえてきますが、国民は民主党内の下らないコップの内側の融和策など求めているはずはありません。

 人事で冷遇すると小沢グループが「与党内野党」と化すことを心配する向きもありますが、菅氏は今回の代表選で「政治とカネ」の問題だけでなく、カネと数に頼む小沢的政治手法との決別を訴えてきたことをよもや忘れてはいけません。

 幹事長人事を始め要職から小沢支持者は一掃すべきです。

 小沢支持者を徹底的に政権から排除すべきです。

 彼らが人事を不満に「与党内野党」と化すならばそれでよいのです。

 民主党から出たい小沢支持の政治家は出ていけばいいのです。

 民主党政権は今こそ小沢一郎本人は勿論小沢氏に象徴されるいっさいすべてを徹底的に排除すべきです。

 ・・・

 民主党は今が剣が峰であります。

 もし菅氏が「挙党一致」と称して下らぬ党内融和策で小沢氏の息の掛かった人物を政府中枢に重用するとならば、その瞬間、民意は離れていくことでしょう。

 菅さん。

 あなたが支持されたのではない、小沢氏が拒否されたのです。



(木走まさみず)