木走日記

場末の時事評論

自民党沢庵仮説

 本日は息を抜いた与太話です、笑い流してくださいませ。

 東京近郊の商店街出身の不肖・木走は、地元商店街の店主達とときどき酒を飲むのであります。

 この前の土曜日も気の会うやつらと馴染みの居酒屋でいっぱいやったのでございます。

 そうしたら幼なじみの漬物屋が「自民党は沢庵(たくあん)だね」と急に言い出したのであります。

漬物屋「自民党は沢庵だね」

木走「なにそれ?」

漬「沢庵てのは、日本の伝統的食文化、大げさに言えば日本的ライフスタイルの集大成みたんなものでしょ」

木「沢庵が日本的ライフスタイルの集大成ねえ」

漬「昔から、大根を漬けて保存食とした日本の食文化でしょ、江戸時代には庶民からお殿様まで食していたと言うし」

木「まあね。で、なんでその沢庵が自民党なのさ」

漬「沢庵はさ最近すっかり食べることが少なくなって目だたなくなったわけ、自民とおんなじで」

木「あ、そういうことね」

漬「漬け物産業の中で沢庵のシェアが落ち続けてきたのは日本人の食生活の変化に根差すわけよね」

木「まあ、中華、洋食、イタリアンまで日本人の食生活もカテゴリーが広がったからね」

漬「漬け物ワールドのなかでの沢庵すなわち伝統的日本文化の衰退はね、ずばりキムチのせいなのよ」

木「ああ、キムチか」

漬「そう、スーパー・コンビニにいけば一目瞭然でしょ、沢庵おいてある店は少ないけどキムチ置いてない店ないもの」

木「うーむ、そういえば沢庵はおにぎりセットの添え物で見かけるぐらいだしな」

漬「ここ10年日本の漬物市場のキムチのシェアはすごい伸びなんだ」

木「そういやキムチなんて昔は韓国料理屋でしか食べなかったが、今じゃ日常的に日本人の家庭でも食されているもんね」

漬「牛丼屋でもキムチ入りのビビン丼が人気じゃない、小皿でもキムチ選べれるしね」

木「そうだねえ」

漬「こうして考えると新興勢力キムチの前に、伝統的保守勢力沢庵は落ち目なんだよね」

木「伝統的な日本的沢庵と自民党の凋落ねえ」

漬「民主党の代表選の陰で最近の自民党、野党になって存在自体がますます小さくなっちゃったでしょ」

木「そういえば新聞・TVでも自民党の話題はほとんどでないしね」

漬「ね、沢庵といっしょでしょ」

木「自民党が沢庵ねえ・・・ じゃあ民主党がキムチってこと?」

漬「そうそう、韓国大好きって感じ」

木「じゃみんなの党は?」

漬「ピクルス、自由なアメリカン」

木「公明党は?」

漬「奈良漬、味濃いけど好きずき」

木「共産党は?」

漬「ザーサイ、中・・」

木「もういいよ(苦笑)」

 うーむ、後半は政党名を言えばポンポン漬け物の名が出てきて、みんなで大笑いしたのですが、この漬物屋、聞けば余りにも暇なので日中、店で漬け物見ながらこんな下らないこと考えているのだそうです、まったくなあ。

 ・・・

 まあ漬け物屋自体が落ち目なんだそうですが、ここはエールを送りましょう。

 ガンバレ沢庵(たくあん)、新興漬け物勢力に負けるな!!

 まあ個人的には本格沢庵より浅漬けのほうが好みではあります、塩分控えないとイケナイし。

 ・・・

 本日は与太話でした。


 
(木走まさみず)