批判文を見事な肯定文にする「XX力」の使用例
今日は与太話です。
「日本を守る、責任力」ですか。
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責任力という造語ですが、これはなかなか深いですな、自民党の問題提起力(苦笑)は。
一般にですが日本語では、「XXする能力」のことを「XX力」と表現することがあるわけですが、例えば企画する能力は企画力だったり、購買する能力は購買力でありますネ。
でも責任を負う能力のことを「責任力」とはいいませんが、まあ意味はよく理解できます。
この「XX力」ですが、いろんな「XX」に当てはめると、なんか興味深いことになりそうですね。
これね、一般的にマイナスのイメージが強い言葉に使うと、ちょっとお茶目な使い方ができそうですネ。
「バツ3回目だろ、お前の離婚力はすげえな」
「何このおねいちゃんからのメールは? あんた、また浮気力発揮したわね(怒」
「いかん、また1.5キロも太ってしまったわい、わしの肥満力はどうなってんだ」
「当方、今月もまた金欠力が向上したために貴兄に2000円借りたいのでありますが、いかがか」
「先月に引き続き日本の中小企業の倒産力が対前年度比0.3ポイント上昇しました」
とか。
まあ「日本を守る、責任力」(自民党)ですが、別に日本を守るのは「責任力」だけでなくても成立するわけで、例えば社民党なら「日本を守る、護憲力」とか、国民新党なら「日本を守る、郵政力」とか、いろいろ考えられますね。
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この「XX力」ですが、本来批判する文章を見事な肯定文にする(ほめ殺し?)力がありそうです。
使用例。
「見上げたものだ、君の企画の空振り力は、うむ。」
「この前の自社脱税のときの朝日新聞の記事捏造力は秀逸だよなあ」
「民主党のすごいブーメラン力からすると、鳩山事務所の報告書偽証力はあなどれないよね」
「自民党のマニフェストの後出しじゃんけん力やカンニング力も相当なもんだね」
「城内さんのブログ、あそこもだいぶ炎上力ついてきたみたいだね」
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ジャンジャン。
(木走まさみず)