木走日記

場末の時事評論

がんばれ安倍さん!!「美しい星」へ「温暖化レジームからの脱却」を目指せ!〜「美しい国」とか「戦後レジームからの脱却」とか小さい、小さい(苦笑)

kibashiri2007-08-20




気象庁よ! たった一週間ぽっちでも予報がちっともあたらないじゃないか(プンプン

 アツイアツイアツイ、なんなんだこの練馬の気温は?

 不肖・木走の自宅および事務所がある東京は練馬区なのでありますが、今日もバカ暑いのであります。

 ヤフーのピンポイント天気情報によれば今日(20日)12時現在で35度となっております。

YAHOO JAPAN! 天気情報  ピンポイント天気 練馬
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/13/4410/13120.html

ん?

 明日は15時で36度の予報が出ておりますな・・・

 ふう。

 だいたい東京23区で練馬が暑さの特異点なのは有名な話ですが、そうですね最高気温にして東京都心に比べてだいたい2〜3度は高いのが常であります。

 練馬がなんで東京の暑さの特異点なのかと言えばこれはもう犯人は新宿なんです、東京湾からの海風が、真夏の副都心新宿の熱気を内陸部練馬に押し上げているんです。

 新宿がいけない、新宿が(プンプン

 どうして新宿に都庁なんぞ作るんだ(プンプン

 我らが石原都知事が新宿の冷暖房完備の都庁ビルの知事室で涼しく執務しているそのときに、室外ファンから出たその熱気が練馬をヒートアップしているにちがいありません。 (↑やつあたりじゃないのか(苦笑))

 ・・・(汗

 失礼しました。

 それと気象庁

 先週の一週間予報では暑さのピークも先週末までで、今週は東京は30度を割る予想していたですよね?

 たった一週間ぽっちでも予報がちっともあたらないじゃないですか(プンプン

 ・・・

 ふう。

 まあ天気予報など当たるも八卦当たらぬも八卦気象庁に八つ当たりしても練馬のバカ暑さが下がるわけもないのであります。

 しかしなあ、今年の日本列島の異常な高温なのでありますが、やはり地球温暖化の影響なのでしょうか、素人にはよくわかりませんが地球規模の温暖化の影響だとするとちと心配なのであります。



●縮みゆく北極、海氷面積が史上最小に〜IPCC予測より30年以上も進行が早い

 今日(20日)の朝日新聞の気になる記事から。

縮みゆく北極、海氷面積が史上最小に 海洋機構など解析
2007年08月20日01時48分

 海洋研究開発機構宇宙航空研究開発機構は16日、衛星で観測した北極海の海氷面積が史上最小となったと発表した。北極海の海氷は例年、9月中旬まで減り続けるため、最小面積は大幅に更新される見込みだ。海氷の減少は地球温暖化を加速する原因にもなる。

 海洋機構によると、15日現在の海氷面積は530.7万平方キロで、78年に衛星観測を始めてから最小だった05年9月22日の531.5万平方キロを下回った。ここ5年ほどの間では最も海氷が残っていた3年前の同時期に比べると、日本列島4個弱分も海氷面積が縮小したことになる。

 減少の原因として、(1)沿岸の薄く解けやすい氷が北極海に進入した(2)北極海内部で早期に融解が進み日射を吸収しやすくなり海洋の加熱が加速した(3)北極海から大西洋に流出する海氷が増加した、などが考えられるという。

 今回観測された海氷の減少は、今年発表された「気候変動に関する政府間パネルIPCC)」の予測より30年以上も進行が早い。海洋機構は「IPCCの予測は、北極海で起きている今の現象を説明しきれていない」と指摘している。
http://www.asahi.com/special/070110/TKY200708160375.html

 うーん、海洋研究開発機構宇宙航空研究開発機構によれば、衛星で観測した北極海の海氷面積が史上最小となったそうでありまして「今回観測された海氷の減少は、今年発表された「気候変動に関する政府間パネルIPCC)」の予測より30年以上も進行が早い」そうなのでありまして、こっちも予測を大きくはずしてしまったのでありますね。

 しかし、えらいぞ海洋研究開発機構宇宙航空研究開発機構

 世界に先駆けて北極の氷が史上最小になっていることを発表したのであります。

 宇宙航空研究開発機構のプレスリリースはこちら。

北極海での海氷面積が観測史上最小に

  • 今後さらに予測モデルを大幅に上回る減少の見込み-

概要
 海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏、以下JAMSTEC)及び宇宙航空研究開発機構(理事長 立川敬二、以下JAXA)は、海洋・大気観測データ、衛星観測による海氷データを共同で解析した結果、北極海における海氷面積が、過去最小を記録した2005年夏を大幅に上回るペースで減少し、8月15日に1978年から開始された衛星観測史上最小となったことを確認しました。海氷の減少は、9月中旬まで続き、海氷面積はさらに大幅な減少となる見込みです。この海氷の減少は、IPCC第4次報告書で予測されている北極海での海氷の減少を大幅に上回るもので、このような観測と予測の大きな差は、予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていないことの現れであると考えられます。

(後略)

http://www.jaxa.jp/press/2007/08/20070816_arctic_j.html

 うーむ、しかしやはり地球温暖化は我々の想像以上に進行していると言うことでしょうか、現在の人類の予測モデルでは北極海で起こっている現象が十分に表現されていない」とする宇宙航空研究開発機構なのであります。



●安倍さん、時は熟したですぞ!〜いまこそ「美しい星50」『 Cool Earth 50 』を高らかに掲げよ!

 うーむ、今日の練馬のくそ暑さといい、北極の氷の予想以上の史上最小の縮小といい、これはもう世界規模の環境異変・温暖化が起きていることは疑いようがありませんな。
(↑なんで練馬と北極なのか(苦笑))

 ・・・

 安倍さん、時は熟しましたぞ!

 いまこそあなたが最近急に唱えだした「美しい星50」『 Cool Earth 50 』を高らかに掲げるときなのです。

 一気に政権人気を浮揚しにっくき民主を蹴散らすチャンスであります。

 安倍さんの唱える「美しい星50」の内容をおさらいしておきましょ、環境省の公式サイトから。

環境省>地球環境・国際環境協力

5月24日、安倍総理地球温暖化問題について、次の三つの柱からなる戦略「美しい星50」を提案されました。

第1の柱は、「世界全体の排出量を現状に比して2050年までに半減する」という長期目標及びその実現に向けての「革新的技術」とそれを中核とする「低炭素社会づくり」という長期ビジョンの提唱です。

第2の柱は、2013年以降の温暖化対策の国際的な枠組みの構築に向けた3原則の提唱です。
第1の原則は、主要排出国が全て参加し、京都議定書を超え、世界全体での排出削減につながること
第2の原則は、各国の事情に配慮した柔軟かつ多様性のある枠組みとすること
第3の原則は、省エネなどの技術を活かし、環境保全と経済発展とを両立することです。

第3の柱は、我が国として、京都議定書の目標達成を確実にするため、国民運動を展開するという取組です。
今後、この提案を世界全体の取組に発展させていくため、G8サミットを始めとする様々な場において訴えていきます。

○国際交流会議「アジアの未来」晩餐会での内閣総理大臣演説 
 美しい星へのいざない「Invitation to 『 Cool Earth 50 』」〜 3つの提案、3つの原則 〜(首相官邸HP) 

http://www.env.go.jp/earth/info/cool-earth-50/index.html

 「世界全体の排出量を現状に比して2050年までに半減する」とはなんと崇高にして遠大にして環境技術先進国たる我が日本が掲げるにふさわしい素晴らしいスローガンではないですか。

 「美しい星50」ですが英訳では『 Cool Earth 50 』としてまして、英語のCoolのもつ2つの意味、「冷やす」と「かっくいい」を見事にかけているのですよね、スバラシイ。

 ・・・



●「美しい国」とか「戦後レジームからの脱却」とか小さい、小さい(苦笑)

 おお、今日の安倍さんですが、早速インドネシアのユドヨノ大統領に自説の「美しい星50」の内容を説明しておる模様です。

 朝日新聞の本日(20日)の速報記事から。

安倍首相、ユドヨノ大統領と会談 EPA署名へ
2007年08月20日11時51分

 インドネシア訪問中の安倍首相は20日、ジャカルタ市内の大統領宮殿でユドヨノ大統領と会談した。首相は5月に自らが提案した地球温暖化対策「美しい星50」への理解と協力を求める一方、大統領も将来の温暖化対策に積極的に加わる姿勢を表明し、気候変動や環境問題についての共同声明を出す予定だ。両首脳は日インドネシア間の輸出入の約9割が無税になる経済連携協定(EPA)にも署名する。

 会談で首相は、50年までに世界の温室効果ガス排出量を現状から半減させる「美しい星50」の内容を説明。大統領はこの提案を評価したうえで、先進国を中心に08〜12年の温室効果ガス排出量の削減義務を定めた京都議定書の後の枠組みづくりに、インドネシアとして積極的に参加する方針も表明する見通しだ。

 両首脳は会談後、インドネシアで深刻化している森林の違法伐採の防止策や、省エネ技術の開発協力などを盛り込んだ共同声明を発表する。

 日本のEPA署名は8カ国目。インドネシアからの輸入が総輸入量の4分の1を占める液化天然ガス(LNG)を念頭に、新たな規制を導入する際の事前通報制度などが盛り込まれる。

 また、首相は北朝鮮による拉致被害者の救出や同国の核開発問題について、インドネシア側に解決への協力を求める。
http://www.asahi.com/politics/update/0820/TKY200708200035.html

 会談で首相は、50年までに世界の温室効果ガス排出量を現状から半減させる「美しい星50」の内容を説明。大統領はこの提案を評価したうえで、先進国を中心に08〜12年の温室効果ガス排出量の削減義務を定めた京都議定書の後の枠組みづくりに、インドネシアとして積極的に参加する方針も表明する見通しだ。

 両首脳は会談後、インドネシアで深刻化している森林の違法伐採の防止策や、省エネ技術の開発協力などを盛り込んだ共同声明を発表する。

 ・・・

 すばらしい。

 安倍さん、北極の氷が予想以上に溶けだし日本はじめ世界各地で異常気象が報告されている今こそ、「美しい星50」『 Cool Earth 50 』を高らかに掲げるべきなのであります。

 「美しい国」とか「戦後レジームからの脱却」とか小さい、小さい(苦笑)

 これからはね、「美しい星へ」でございますとも、「温暖化レジームからの脱却」ですとも。

 スケールをアップして地球規模の正統保守派で行きましょう。

 そうすれば「地球市民」的発想の大好きなリベラル派からの新たな支持も得られましょうし、CO2垂れ流しの中国にも大義でもって文句も言えるというモノでしょう。

 きみたち「美しい星」を何汚してるんだよ、そんな国にオリンピックを開催する資格はないですぞ! と、安倍さん唱えるところの「美しい星50」に中国政府が賛同しないならば、日本は北京オリンピックを辞退しちゃうぞと、正論を掲げればいいんです。

 ・・・

 うん、時代は安倍さんの時代です。

 時は熟したですぞ!

 みなさん、いまこそ「美しい星50」『 Cool Earth 50 』を応援しようではありませんか。

 がんばれ安倍さん、北極の氷面積が史上最小の今こそ、「美しい星」へ「温暖化レジームからの脱却」を目指すのです!!

 パチパチパチパチ。

 ジャンジャン。(それにしてもあー暑い)



(木走まさみず)