木走日記

場末の時事評論

『週刊金曜日』皇室寸劇騒動で完全沈黙する朝日新聞のチキンメディアぶり

 今回はここ一ヶ月ほど主にネットで話題になっている事件を取り上げてみたいと思います。

 「主にネットで話題になっている」と断りを入れたのは他でもありません、本件に関してはマスメディアの動きが極めて鈍く、実に情けないのであります。

 まずはネット上のテキスト等から本件を時系列でまとめておきましょう。



●『週刊金曜日』主催の集会で繰り広げられた、悠仁親王は「猿のぬいぐるみ」にされ、天皇陛下のご病気もギャグにされる寸劇

 ことの発端は11月19日(日曜日)、東京の日比谷公会堂で開かれた『週刊金曜日』主催の「ちょっと待った!教育基本法改悪 共謀罪 憲法改悪 緊急市民集会」であります。

 その集会で後の週刊新潮12月7日号の記事で徹底的に批判されることになるのですが、トンデモない寸劇が繰り広げられたというのです。

その瞬間、あまりの下劣さに観客も凍りついた。

会場を埋めた2000人近い観客の前で、悠仁親王は「猿のぬいぐるみ」にされ、天皇陛下のご病気もギャグにされる芝居が演じられた……。

 記事の全文は以下で読むことができます。(エマニエル坊やがテキスト化)

週刊金曜日』主催「ちょっと待った!教育基本法改悪 共謀罪 憲法改悪 緊急市民集会」まとめ 週刊新潮12月7日号

ソース:週刊新潮 12月7日号 30-32ページ  
http://www21.atwiki.jp/shukin/pages/4.html

 本件に関してマスメディアの動きが興味深いのです。

 なぜか主要紙は一切の沈黙を守ります。

 最初に先陣を切って本件を取り上げたのは産経新聞、それも通常の記事枠ではなく、元週刊文春編集長にして現『WiLL』編集長花田紀凱氏のコラムにおいてでした。

 12月2日の同記事から・・・

得ダネ情報

花田紀凱の週刊誌ウオッチング】(12月2日)

 1週間ほど前にこの情報を聞いて、この話は多分『週刊新潮』ぐらいしかできないのではないかと思っていた。

 やはり『新潮』だった。12月7日号の「悠仁親王は『猿のぬいぐるみ』! 『陛下のガン』も笑いのネタにした『皇室中傷』芝居」。

 『週刊金曜日』が主催して11月19日、東京・日比谷公会堂で開かれた「ちょっと待った! 教育基本法改悪 共謀罪 憲法改悪 緊急市民集会」。そこでトンデモないパフォーマンスが行われたというのだ。どんなパフォーマンスか。

 劇団「他言無用」に所属する石倉直樹氏が、美智子皇后を思わせる扮装(ふんそう)で登場。皇室典範改正騒動について語ったあと、話題は悠仁親王のことに。

 〈「今日は、実はその子を連れてきているの。ちょっと連れてきて」

 と言うと、スタッフが舞台の下からケープに包まれた赤ちゃんの人形のようなものを壇上の“美智子皇后”に無造作に手渡した。よく見ると猿のぬいぐるみである。“美智子皇后”は、そのぬいぐるみに向かって、「ヒサヒト! ヒサヒト!」(中略)場内は大爆笑。(中略)やがて、抱いている猿のぬいぐるみに向かって「ヒサヒト! お前は、本家に男の子が生まれたら、お前なんか、イーラナイ!」と叫んで、舞台の左側にポーンと放り投げる(以下略)〉

 さすがにこのシーンで場内は凍りついたという。

 その後、矢崎泰久氏が出てきて“ご主人”は前立腺が悪くて「あっちの方は立つ」だの立たないだののやり取りが続いたという。

 深沢七郎『風流夢譚』真っ青のあきれたパフォーマンスではないか。

 当事者がどう答えているかは『新潮』をお読みいただきたい。

 それにしても、新聞記者も当然、取材に行っていただろう、この件について各紙1行も書かなかったのはなぜなのか。

 (『WiLL』編集長)

(2006/12/02 09:54)
http://www.sankei.co.jp/books/column/061202/clm061202000.htm

 寸劇の内容の詳細は上記元記事をお読みいただくとして、かなり過激な「不敬」な内容だったようですが、それはともかくこの段階ではコラムの結語の「それにしても、新聞記者も当然、取材に行っていただろう、この件について各紙1行も書かなかったのはなぜなのか。」が示すとおり、この時点では主要マスメディアは一紙として本件を取り上げることはしていませんでした。

 ・・・



●右翼抗議 皇室劇中止の舞台裏〜東京新聞記事

 週刊新潮の記事掲載により、一気に波紋が広がり始めます。
 TV・新聞では無視され続けますがネットを中心に非難が高まります。

 そして主催者側や寸劇をした劇団への右翼による圧力が始まり、この段階になり東京新聞がようやくやはりコラムとして扱います。

 18日の東京新聞のコラムを受けての左派労働系レイバーネットの記事から・・・ 

風刺コントに右翼の攻撃

今日(12月18日)の東京新聞の朝刊の21面の『創』編集長 篠田博之氏の「週刊誌を読む」というコラムで劇団「他言無用」が「週刊新潮」に掲載された「皇室中傷芝居」の記事で右翼の攻撃にされされていると書かれている。私は前回の記事で詳しく書かれていたのを読み、驚いた。

「新潮」の記事は新聞の広告で見出しだけ読み、ひどいなあと思っていた。ニュースぺーパーやその出身の人たちの「さる高貴なご一家」の物まねコントは色々な集会で超ウケしていたはずだ。私も大好きでコントが見たくて集会に行ったりもしていた。固い講演や集会の中での楽しみのひとつだ。やり玉にあげられたのは「週刊金曜日」主催の「ちょっと待った!教育基本法改悪 共謀罪憲法改悪 緊急市民集会」である。

その場はそのコントが始まると「凍り付いた」らしい。私はその集会には行ってないが、そんな集会で凍りつくだろうか。爆笑の間違いでしょうに。私が見てきた皇室の物マネコントは、もう出てきただけで参加者は笑っていた。参加した人がいたら、ぜひ真実を教えてほしい。

問題なのは「週刊新潮」の記事だけでなく、その後に劇団「他言無用」や週刊金曜日に対して、右翼の攻撃があり、劇団「他言無用」が名古屋講演を中止に追い込まれたことだ。篠田さんも書かれていたと思うが、講演中止の判断をしたことは本当に残念だ。右翼の攻撃に対して、劇団や「週刊金曜日」は抵抗できなかったのだろうか。「表現の自由」は守りきれなかったのだろうか。

どうにも信じがたい記事の影響で風刺コントをやる劇団の講演が中止になった事を許していいのだろうか。教育基本法改悪・共謀罪反対の立場で集会に参加した人たちは黙って見ているつもりだろうか。

昨日はレイバーフェスタで労働運動文化を伝えるイベントをした。しかし、このような形で文化が潰されていく事を黙ってはいられない。フェスタでもお笑いがあってもいい、という話は以前にもあった。来年はぜひ劇団「他言無用」を呼びたい。いや、もっと早くどこかの集会で彼等の皇室コントを見たいし、呼びたい。色々な集会で彼等を呼んでどれだけ「凍り付く」ものか見てみたいので、ぜひそういう集会を主催される方には積極的に「風刺コント」支援をしていってほしいと思う。

A.H出版労働者
http://www.labornetjp.org/news/2006/1166460326321staff01

 右翼の街宣活動や圧力の増す中で東京新聞が解説記事を起こすのは19日です。

右翼抗議 皇室劇中止の舞台裏
タブーに挑戦 下品さで自滅

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20061219/mng_____tokuho__000.shtml

 この記事で主催者や寸劇を演じた劇団などや関係者らが右翼の攻撃にさらされていることが報じられています。

皇室をテーマにした寸劇が週刊誌に非難され、その後、関係者らが右翼の攻撃にさらされている。劇団は謝罪文を発表、公演中止に追い込まれた。気になるのは、この週刊誌の広告に記された「不敬」の二文字だ。寸劇の内容が不穏当であれ、この二文字には「問答無用」の暗い時代を想起させる重みがある。事件の関係者らに聞いた。

 「ご皇室を敬愛される国民各位に多大な御不快の念をお与えしました。今後、ご皇室を寸劇でパロディーにしない由、堅く御約束申し上げます」

 風刺コント集団「他言無用」がホームページに掲載した文面だ。“全面降伏”した劇団関係者は「『反論権のない方に対しやるのはおかしい』という抗議に、その通りだと納得した。私たちは右でも左でもない。お客さんに笑ってもらう立場です」と言葉少なだ。

 これと同時に出演者の一人である永六輔さんの所属事務所などへの右翼の抗議が始まり「週刊金曜日」などには街宣車が約二十台も押し寄せた。劇団「他言無用」は九、十五日に予定していた公演を中止した。

 参考までに劇団「他言無用」の現在のHPは事実上閉鎖され、お詫びと公演の中止のお知らせだけを伝えるものに変わっています。

お詫びとお知らせ

 12月15日に予定しておりました名古屋公演は、かかる状況に鑑み中止とさせていただきます。

 何卒ご了承たまわりますようお願い申し上げます。

 尚、チケットの返金に関しましては

  ミュージックフィールド 052−752−2346

 までお問合せ下さい。

他言無用プロジェクト
http://www.st21.co.jp/tagon/

 上記東京新聞では新右翼団体・一水会顧問の鈴木邦男氏の興味深いコメントものっております。

 新右翼団体・一水会顧問の鈴木邦男氏は「週刊新潮が一番悪い。抗議した右翼の話を間接的に聞くと『あそこまで書かれてしまったら、やらざるを得ない』ということだった」とメディアの責任に言及する。

 「天皇制は暴力や法律で守られるものではない」と考える鈴木氏は、それゆえ、自らは反対する「不敬罪」が復活しかねないと懸念。こう提案する。

 「これは行き過ぎとか、これは愛情表現だという話し合いはできる。公の場で『天皇制と笑い』というテーマで議論をすべきだ」

 ・・・



●「週刊金曜日」謝罪文掲載〜「集会主催者として配慮を欠いたことを率直に反省しおわびする」

 ここにいたりようやく「週刊金曜日」(佐高信社長)は謝罪文掲載を決めます。

 21日の産経記事から・・・

集会で皇室中傷 主催の週刊金曜日が謝罪文掲載

 「週刊金曜日」(佐高信社長)が主催する集会で皇室を中傷するパフォーマンスがあり、同誌が「人権侵害だった」として22日発売号でおわびを掲載することが20日、分かった。

 週刊金曜日によると、問題とされたのは「教育基本法改悪、共謀罪改憲」をテーマに11月19日に東京・日比谷公会堂で開かれた集会の中でのパフォーマンス。

 皇后さまにふんしたコメディアンが猿のぬいぐるみを悠仁さまに見立ててぞんざいに扱ったほか、ジャーナリストの矢崎泰久氏や作家の中山千夏さんとのやりとりで天皇陛下のご病気を揶揄(やゆ)した。

 おわびは「人権およびプライバシー上、一部の表現に行き過ぎや不適切な言動があったことで、誤解や不快の念を生じさせてしまいました」などとしている。

 ■週刊金曜日の北村肇編集長の話 「パフォーマンスの内容は事前に把握していなかった。猿のぬいぐるみを赤ちゃんに見立てたり、病気を揶揄することはやってはならないことで、ましてや反論権のない皇族の方々を対象にすることは不適切だった」

(2006/12/21 04:05)
http://www.sankei.co.jp/shakai/koshitsu/061221/kst061221000.htm

 週刊金曜日の北村肇編集長は「パフォーマンスの内容は事前に把握していなかった。猿のぬいぐるみを赤ちゃんに見立てたり、病気を揶揄することはやってはならないことで、ましてや反論権のない皇族の方々を対象にすることは不適切だった」とし、22日発売号でおわびを掲載することを決定いたします。

 お詫びの内容は以下・・・

週刊金曜日』発 読者のみなさまへ

 本誌主催の緊急市民集会(11月19日)での皇室パフォーマンスの一部を批判した『週刊新潮』(12月7日号、11月30日発売)の記事を発端とした一連の経過と対応、見解文書をまとめるに至った経緯については、本誌12月22日号で紹介しました。

 以下は、その誌面に掲載した本社の見解表明文書です。

「11・19」緊急市民集会について

 このたび弊社主催の「教育基本法改悪、共謀罪改憲」をテーマとした「ちょっと待った!」緊急市民集会(11月19日開催)に関し、さまざまなご意見・ご批判を受けましたことについて、下記のとおり見解を表明いたします。

       記

 集会は、教育基本法の改悪や共謀罪の新設、改憲といった潮流に対して反対する立場から、10人の出演者がそれぞれの思いを語ることをメインに開催したものです。その内容については12月1日号の本誌で紹介したとおりです。しかしながら、集会の中で演じられた皇室をめぐるパフォーマンスの一部に「人権上問題あり」と指摘・批判される表現・言動がありました。

 本誌はこれまで、皇室あるいは天皇制の問題について一切タブー視することなく正面から取り上げ、さまざまな意見・論評を載せることで、社会的な議論を深めるべく努力をして参りました。その一方で、人権侵害や差別につながる表現については、これを行なわない方針を貫いてきました。

 しかし、上記のパフォーマンスは、人権およびプライバシー上、一部の表現に行き過ぎや不適切な言動があったことで、誤解や不快の念を生じさせてしまいました。集会主催者として配慮を欠いたことを率直に反省しおわびするとともに、今後開催する集会等の運営には十分に留意をして参ります。

 言論・表現の自由は、民主主義社会の存立・発展のために、他の諸権利に優位するものとされています。弊社は今後も、タブーなき言論・表現活動が民主主義の成熟につながることを確信し、その実現のために努力していく所存です。

 2006年12月13日

                『週刊金曜日』発行人・佐高 信
                       編集長・北村 肇
http://www.kinyobi.co.jp/MiscPages/minasamahe061222

 ・・・



●まったく情けない「週刊金曜日」〜批判されて謝罪するなら最初からこんな集会するな!!

 以上、時系列でまとめてみましたが、いやはやなんともであります。

 当ブログとして本件に関しての評価を示しておきます

 まず、今回の寸劇の内容そのものですが、これは下品極まりないユーモアのかけらもないパロディとしてすら成立していない低レベルの誹謗・中傷であると、強く批判しておきます。

 個人を特定できる名前を呼びながら赤ちゃんに見立てたぬいぐるみを放り投げる、個人を特定できる病気で差別的な下ネタに振る、相手が皇室であろうと民間であろうと、これが誹謗・中傷でなくて風刺だと言える根拠はまったくない。

 下劣です。

 当初『週刊金曜日』発行人・佐高信氏はインタビューで「「さる高貴なご一家」としてのパロディ劇であり決して皇室を誹謗したものではない」などと嘯いていたようですが、馬鹿も休み休み言いなさい。

 実に悪質です。

 さらに恥の上塗りだと思われるのは、上記謝罪文です。

 北村肇編集長は「パフォーマンスの内容は事前に把握していなかった。猿のぬいぐるみを赤ちゃんに見立てたり、病気を揶揄することはやってはならないことで、ましてや反論権のない皇族の方々を対象にすることは不適切だった」と言い訳していましたが、「ましてや反論権のない皇族の方々を対象にすることは不適切だった」とするならば、いったい誰に向かって謝罪すべきなのかは自明でしょう。

 「読者のみなさまへ」謝罪報告するだけでなくまず誹謗・中傷された当事者・関係者に謝罪すべきなのではないですか?

 「反論権のない皇族の方々を対象にすることは不適切だった」ならば、なぜ『週刊金曜日』は直接皇室の方々に謝罪しないのか?

 ・・・

 まったく呆れてしまいます。

 私は 新右翼団体・一水会顧問の鈴木邦男氏の考え「天皇制は暴力や法律で守られるものではない」にまったく同調するものであります。

 もとより個人対象の誹謗・中傷は論外ですが、天皇制そのものについてはタブー無き議論をして当然ですし、廃止論も含めてアンチ天皇制の考え方を主張する行為も憲法で保証された「言論の自由」と認めるものであり、そのような異論を暴力で押さえようとする一部極右の愚行には断固として反対するものであります。

 しかるにこのような愚劣で下品な寸劇で国民の顰蹙を買ってしまってはどうしようもありません。

 まったく情けない、イデオロギー以前の低レベルな問題です。

 批判されて中途半端な謝罪するなら最初からこんな集会するなといいたいです。



●日本のマスメディアに厳然として残るいわゆる「菊のタブー」〜報道を自己抑制する不甲斐なさ、チキン・ジャーナリズム振り

 最後に、本件に関し極めて重要だと思われるマスメディアの問題を指摘しておきたいです。

 それは日本のマスメディアに厳然として残るいわゆる「菊のタブー」皇室関連への報道を自己抑制する不甲斐なさ、チキン・ジャーナリズム振りであります。

 集会開催以来一ヶ月以上たちますが私が調べた限り今日現在まで、主要紙で本件を取り上げたのは、産経がコラムと記事で計2回、東京がやはりコラムと記事で計2回だけであります。

 他の朝日、読売、毎日、日経に至ってはベタ記事も含めていっさい無視を決め込んでいるようです。

 まさに花田紀凱氏が産経コラムに記した「それにしても、新聞記者も当然、取材に行っていただろう、この件について各紙1行も書かなかったのはなぜなのか」が、その後も産経と東京を除いて主要マスメディアで横にならいで続いているのであります。

 これはおかしい。

 寸劇の内容がいかに下品で下らないとしても、その後右翼の圧力により劇団が講演中止に追い込まれているわけで、社会記事としては十分に報道するウエイトのある事件であるにもかかわらず、産経と東京を除く大新聞は「菊のタブー」には関わりたくない、というばかりに無視を決め込んでいるのです。

 主催者側の「不敬」寸劇を批判するにせよ、その後の一部の右翼の動きを「言論弾圧」として批判するにせよ、あるいは事実経緯をベタ記事にするにせよ、これだけ世間を騒がせている騒動をまったく無視するとは、これは事実を国民に知らしめる「社会の公器」としてはまったくの責任放棄であると言わざるを得ません。

 ・・・

 特に普段は人権問題にどこよりもうるさく取り上げている朝日新聞の本件に対するチキンジャーナリズム振りは噴飯ものであります。

 本件は 一水会顧問の鈴木邦男氏も指摘しているように「これは行き過ぎとか、これは愛情表現だという話し合いはできる。公の場で『天皇制と笑い』というテーマで議論をすべきだ」 という、『天皇制と風刺(パロディ)』というメディアとして大変重要な問題を内包しているのです。

 またメディアとして看過してはいけない特定の言論に対する暴力的弾圧という側面も有しているのにです。

 「言葉に救われた。 言葉に背中を押された。言葉に涙を流した。言葉は人を動かす。私たちは信じている、言葉のチカラを。ジャーナリスト宣言朝日新聞

http://www.asahi.com/information/release/20060522.html

 何がジャーナリスト宣言ですか。

 何が「私たちは信じている、言葉のチカラを」ですか。

 普段の人権問題や言論圧力問題ではどこよりもうるさく報道しているくせに、皇室が絡むととたんに「菊のタブー」よろしく自主規制してしまうのですか。

 『週刊金曜日』皇室寸劇騒動で完全沈黙する朝日新聞のチキンメディア振りには呆れてしまうのです。



(木走まさみず)