そうか、そういうことか。ガンバレ！ 無防備地域宣言運動！！〜国防日本の夜明けは近いぞ！？
今、無防備地域宣言都市がアツイみたいです。
市民運動速報
■[市民運動][法律]大津市平和・無防備都市条例案が否決、市民の会が園田議員の発言の撤回を求める
http://d.hatena.ne.jp/utushi/20051221
当「木走日記」のことも何度か紹介いただいている「市民運動速報」さんのこのエントリーによれば、大津市でもアツイ論争があったようであります。
12月19日、大津市の市議会総務常任委員会で審議されていた「大津市平和・無防備都市条例案」が条例案賛成者少数で否決された。その中で園田寛議員が「(無防備地域は)格好の攻撃材料である。私であっても、なんかそういうところがあれば、攻めてみたい」と発言したことに対し、無防備地域宣言をめざす大津市民の会が反発している。
うーん、園田議員の「「(無防備地域は)格好の攻撃材料である。私であっても、なんかそういうところがあれば、攻めてみたい」発言ですが、別に普通の発言だと思ってしまう私は「住民を殺戮するイラクの米軍と同じ立場であることを明らかにした発言」の支持者ということになっちまうのかなあ？（苦笑
・・・
ていうことで、本日は、無防備地域宣言運動についてアツク取り上げてみたいと思います。
●無防備地域宣言運動全国ネットワークから学ぶその崇高な思想
で、まずは無防備地域宣言運動全国ネットワークのサイトからその主旨を学んでおきましょう。
うわー、こんなに各地で運動が展開されていたのですね。
大阪府大阪市
大阪府枚方市
東京都荒川区
神奈川県藤沢市
東京都国立市
兵庫県西宮市
滋賀県大津市
大阪府高槻市
東京都板橋区
奈良県奈良市
京都府京都市
北海道苫小牧市
北海道札幌市
東京都日野市
沖縄県
沖縄県竹富町
沖縄県石垣市
大阪府豊中市
首都圏
千葉県市川市
東京都品川区
で、運動の目的ですが、
１.はじめに〜無防備地域宣言（運動）とは
・ジュネーブ条約追加第一議定書（1979年）第59条は「 いかなる手段によっても紛争当事国が無防備地域を攻撃すること」を禁止し、その 無防備地域に4つの条件をあげている。
(a)すべての戦闘要員並びに移動兵器及び移動軍用設備は、撤去されていなければならない。
(b)固定の軍用施設又は営造物を敵対目的に使用してはならない。
(c)当局又は住民により、敵対行為がなされてはならない。
(d)軍事行動を支援する活動が行われてはならない。・この規定を活用して、「（平時から）戦争不参加の意思を表明し…、そのために地域の非軍事化に努め…、戦争の危機が迫った場合には自治体が無防備地域を宣言して戦争から離脱し、あくまで地域住民の生命財産を戦果から守る運動」（林茂夫氏）といえる。
・過去日本においては
1986年天理市、1988年小平市で無防備地域宣言を含む条例案を直接請求したがいずれも否決された。他方、大分県安心院町の非核自治体宣言（1989年6月）のように無防備地域の趣旨に沿った内容を盛り込んだ宣言の例もある。
・大都市大阪における直接請求運動を成功させる意義。
人口262万人、有権者数207万人条例化を勝ち取ることは国内にとどまらない平和の闘いへの励ましになるだろう。（大阪市での直接請求は過去2回。年金制度改善と学童保育助成、平和の課題としては初めて。）
http://peace.cside.to/qanda.htm
なるほど、ジュネーブ条約追加第一議定書（1979年）第59条を活用して「（平時から）戦争不参加の意思を表明し…、そのために地域の非軍事化に努め…、戦争の危機が迫った場合には自治体が無防備地域を宣言して戦争から離脱し、あくまで地域住民の生命財産を戦果から守る運動」（林茂夫氏）なのですね。
うーむ、すばらしい。
ジュネーブ条約の第59条って戦時の条約じゃないでしたっけって、野暮な疑問は当ブログでは御法度でございますよ。
自治体ごときで無防備宣言しても意味無いじゃんって、げすなかんぐりは当ブログではしませんですよ。
崇高な目的の前では小さいことは気にしてはいけません、ハイ。
・・・
しかしなあ、無防備宣言と聞くと、不肖・木走のようなオヤジ世代では、やっぱし「明日のジョー」の「ノーガード戦法」を思い出してしまうのですね。
ご存知ない読者のためにプチ解説しますと「ノーガード戦法」とは、漫画「あしたのジョー」の主人公である矢吹丈が使った、究極のボクシング戦法のことであり別名「両手ぶらんぶらん戦法」ともいわれております。
この戦法、敵がまさに攻め込まんとする時に、ガードしていた両手をぶらんぶらんと垂れ下げて、まさに「ノーガード」になってしまうのです。当然、敵は「こいつはバカか、イカレタか」と思いつつも、チャンスとばかりおもいきり踏み込んでパンチを打ってきます。その相手の猛烈な勢いを利用して、紙一重で相手のパンチを除けつつ、強烈なカウンターパンチをお見舞いする、まさに肉を切らせて骨を断つ、おそるべき戦法なのであります。
マンガならではのあり得ない戦法でありますが、すごい逆転の発想ですよね。
究極の無抵抗・無防備が一転、恐怖の攻撃技となるところがすばらしいじゃないですか。
・・・
ん？
そ、そうか、これは深い運動だったのだ。
読者のみなさん、この無防備地域宣言運動は、実は一見平和運動の形を借りて、日本の軍備強化の必要性を訴えている、究極の「両手ぶらんぶらん戦法」なのでありますよ。
（↑勝手に決め付けるなって（苦笑） またクレームもらうぞ（汗））
そうだったのか、うん・・・
となると、これはいろんなバージョンが考えられるゾ。
●ガンバレ！ 無防備地域宣言運動！！〜国防日本の夜明けは近いぞ！？
まずは「無防備住宅運動」だ！
窃盗や強盗を撲滅するために、家にいっさい施錠をしない運動を全国展開いたしましょう。
コンビニの防犯ビデオも取っ払っちゃいますし、セキュリティシステムはみんな解除しちゃいます。
え？
そんなことしたら治安が悪化するって？
狙いはそこですよ、 「両手ぶらんぶらん戦法」でございますよ。
一気に治安を悪化させた後に、国民の防犯意識を究極まで高めそして、一大治安国家を創造するのです。
・・・
えーっと、次は「耐震無防備マンション運動」はどうです？
違法建築を一掃するために、マンションには一切耐震設計をしない運動を全国展開いたしましょう。
そいでもって大地震が起こり、バッタバッタとマンションが倒れ始めたら、「両手ぶらんぶらん戦法」でございますよ、カウンター的に国民の防災意識を究極までに高めそして、一大耐震国家を創造するのです。
・・・
うん、アイディアは尽きないですね。
「ＢＳＥ無防備牛丼運動」に、
「アスベスト無防備公共施設運動」
「鳥インフルエンザ無防備わくちん備蓄ゼロ運動」
「から出張から残業無防備大阪市役所職員運動」
あ、そうだ、政府には「赤字国債無防備垂れ流し国家予算運動」を展開していただきましょうか？
・・・
ん？
「赤字国債無防備垂れ流し国家予算運動」は、よく考えたらもう実行中でありました（大笑
・・・
ふう（ためいき
なんだか、最後は虚しくなってきちゃいました。（苦笑
とにかく、ガンバレ！ 無防備地域宣言運動！！
国防日本の夜明けは近いぞ！！（なんのこっちゃ？？？）
（木走まさみず）
