木走日記

場末の時事評論

木走教授のトンデモ暴言〜寄生虫キムチは超自然天然ダイエット食品?

kibashiri2005-11-04


 本日は昨日のエントリーの追記です。

中韓キムチ紛争で思い出したキム君の自家製キムチの話
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20051103/1131002983

 ただし思いっきり与太話でありますから、そこのところよろしくです。

 笑って読み飛ばしてくださいませ。



●感染経路はふたつ〜農家で飼っている犬と猫のふんと堆肥としての家畜のふん

 今日の朝鮮日報の記事から・・・

国産キムチから寄生虫検出 その原因は?

 韓国産からは検出されないと予想されていた寄生虫の卵が韓国産キムチから発見されたのはなぜだろうか。

 1960年代から1970年代までは、人糞を肥料で使ったが、今は化学肥料を使うために韓国の野菜からは寄生虫の卵が発見されないだろうというこれまでの通説は、今回覆された。中国産キムチから寄生虫の卵が検出された際には、中国産の輸入野菜や漬けられた白菜を使った「国産の皮を被った中国産キムチ」が問題になるだろうという懸念があったが、この日の結果は完全に見当はずれのものとなった。

 食品医薬品安全庁の調査結果、今回検出された寄生虫の卵はすべて国産白菜と国産の白菜漬けから発見された。唐辛子粉や塩辛類など、食品医薬品安全庁が調査した薬味類からは寄生虫の卵が検出されなかった。このようにキムチの主材料である白菜が汚染していたのだ。

 韓国の白菜がなぜ、汚染したのだろう。専門家たちは大きく2つの感染経路を推定している。まず、農家で飼っている犬と猫。今回、食品医薬品安全庁の調査でも白菜から発見された回虫の卵は、一般の回虫の卵より犬と猫の回虫の卵が多かった。

 高麗(コリョ)大学・食品科学部のイ・ミンソク教授は、「犬と猫の体内にいる回虫が卵を産み、ふんいよって白菜の畑に出てくる。これが雨水に流され、くっついたり、畑をすき返すときに白菜に付着しただろう」と述べた。また、専門家たちは最近急増した野良猫が畑を行き来し、寄生虫の卵を移した可能性も指摘している。

 もう一つは堆肥をきちんと発酵させず、家畜の回虫の卵が生きたまま白菜に移った可能性だ。建国(コングク)大学・獣医学科のチェ・ノンフン教授は、「畜産農家から出た家畜のふんで作った堆肥をきちんと発酵させないまま使う場合、寄生虫の卵が白菜に移すことがある。

 堆肥が完全に発効すると、家畜の寄生虫の卵がそのまま残る場合がある」と述べた。この外、動物のふんを踏んだ人が白菜畑に入ったり、寄生虫の卵が雨水によって畑に流れ込む場合もあると推定される。

2005/11/04 08:45 朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/11/04/20051104000011.html

 うーむ、そういうことかあ・・・

 いずれにしても、今回の寄生虫付きキムチ騒動、どうやら動物のウンチが原因なのですね。(汗

 ・・・

 どうも韓国の報道によれば人体に害はなさそうでありますが、本当のところどうなんでしょう。

 いかん。

 寄生虫が気になってしかたがありません。ちょっと調べてみたくなりました。まじめに語ってもなんですから、久しぶりにトンデモナイあの人に登場願いましょう。



●世紀の大発明! 木走教授、超自然天然ダイエット食品考案セリ!!

 ここはトンデモ大学木走研究室。



●夜遅くまで研究に没頭していた教授



木走教授「グー。グー。」(気持ちよさそうに居眠り中)
どーも君「教授! 教授! 起きてくださいよ。そろそろ講義の時間ですよ」
「ファア・・・ ん? いかん、夕べ遅くまで研究しておったのでついそのまま寝てしまっていたのか・・・ どうした、助手のどーも君」
「先生! メディアリテラシー論の講義の時間ですよ。そろそろ講義の準備しなくては」
「・・・。思い出したぞ。ワシは昨日世紀のアイディアを考え出したのだ。これは講義どこではない、どーも君、今日の講義は休講とする、学生諸君に伝達してくれたまえ」。
「また、なんかトンデモないこと思いついたんですね、やれやれ・・・」
「(机の上の新聞を指さしながら)どーも君このニュースを読んだかね。韓国と中国ではキムチに寄生虫の卵が付着していたことで大騒動になってるらしいぞ。」
「ああこのニュースですね。どんな寄生虫だかわかりませんが、当面キムチは食べたくないですねえ」
「フフフ、甘いなどーも君」
「・・・?」
「これはビジネスチャンスであるぞ!」
「・・・??? どういうことですか、教授?」
「今回発見された寄生虫だが、キミはそもそもどのような種類で体内に抱え込むとどんな症状になるのか知っておるのか?」
「いや全然知らないですが」



寄生虫とはこの自然界の食物連鎖と深く関わっているイキモノ



「少し解説してしんぜよう。今回の場合、野菜特に白菜に卵が付着していることから、アジア地域では、中国、韓国、東南アジア諸国、インド、バングラデシュスリランカ等に広く分布している鉤虫、おそらく十二指腸虫ズビニ鉤虫アメリカ鉤虫のたぐいと推察される。これらの鉤虫は、食べ物による経口感染の場合、初期症状は2〜3日、後期の症状は1〜2ヶ月程度とされている。
 初期には悪心、嘔吐、咽頭の異物感、喘息様発作感染後期には貧血、動悸、全身倦怠、頭痛などでまれに異常な物(髪の毛、炭、土)を食べる異味症が現れることがあるが、生命の危険にさらされる重い症例が現れることは全くない種類の寄生虫ナノじゃ」
「ふーん。でも命に別状はないとはいっても気持ち悪いですよ」

「まあ話を最後まで聞きなさい。そもそも寄生虫とはこの自然界の食物連鎖と深く関わっているイキモノなのだよ。親は人間や犬や猫や牛などほ乳類のお腹の中で栄養分を寄生して成長し生きる、そしてその卵を宿主のフンの中や肛門のまわりに産み付け自然界に放出する。その卵は虫や魚などが補食し、あるいは食物に付着し、また再度別の宿主に食べられることにより、ちがう個体へと繁殖を繰り返しているのじゃ。」
「なるほど」
「ここに実は寄生虫に対する大きな偏見が存在しているのだ。考えてみたまえ、この大きな食物連鎖の中で生存が許される寄生虫達の大半は、宿主の生命を脅かすようなひどい症状を起こすわけがない。 大半は宿主が寄生されていることに気付かないようにひっそりと寄生しているモノばかりなのである」
「ふーん」



寄生虫が宿主にくれるステキなプレゼント『ダイエット』



「まあ、種類にもよるが寄生虫の大半は、専門知識を持って扱えばさほど危険でもない。それどころか用途によっては宿主に素敵なプレゼントをもたらせてくれることもある。」
「素敵なぷれぜんとだあ!?」
「ダイエットじゃよ、しかも成功率100%じゃわい。どーも君はイタリアの歌姫‘マリア・カラス‘を知っておるか?」
「いや」
「彼女が寄生虫ダイエットをしたことは有名な話なのだが、最初体重が105kgもあったそうだが寄生虫ダイエットをして55kgになったということだから、驚きである。実に50kgもやせたんじゃ。
 マリア・カラスが飲んだのは、広節裂頭条虫。日本にいるのは形態は同じだが、若干性質が異なる日本海裂頭条虫である。
 よくいう「サナダムシ」じゃ。」
サナダムシ〜!?」
「そうじゃ。 サナダムシ広節裂頭条虫日本海裂頭条虫、これらは人の体内で長さが最大で10メートルにもなる、一日に20cm伸びるというつわものじゃよ。かわいいもんじゃ。
 とにかくちょっと貧血とか副作用はあるがある種の寄生虫はダイエットに効くわけじゃ。
 そこでだ、わしは昨晩寝ずに考えた、今回の卵付きキムチを、全世界の太り気味のご婦人用に超自然天然ダイエット食品として売り込むのじゃ」



●『アンニョンハセヨ蟯虫デダイエットニダキムチ』と純国産『サナダズシ』



「・・・(汗」
「どうだ。すばらしいアイディアじゃろう。商品名まで考えたぞ『アンニョンハセヨ蟯虫デダイエットニダキムチ』ってどうじゃ?」
「・・・。教授。もう少しまともに考えましょうよ。韓国と中国とこれだけ国際的紛争にまで発展していてそんな商品売れるはず無いでしょう。」
「そうか、やはり名前が長すぎるのかのう・・・」
「名称の問題じゃないってば。やれやれまたしてもろくでもないトンデモないこと考えたのですね。絶対に無理ですよそんなキムチ売れませんから」
「そうか。韓国ではやはり問題があるか。

 ・・・

じゃ純国産サナダムシでいこうか、サナダムシの幼虫入りのナマのマスの切り身を使って超自然天然ダイエット食品『サナダズシ』ってどうかのう」
「だから寄生虫は忘れなさいってば(苦笑」
「超自然天然ダイエット食品『サナダズシ』って、駄目かのう」
しつこい!(怒

 ・・・(汗

 お楽しみいただけたでしょうか?

 え?

 気持ち悪くなっただけ?

 たいへん失礼いたしました(汗

 本日は寄生虫についての与太話でした。



(木走まさみず)



<参考サイト>
日本寄生虫学会
http://jsp.tm.nagasaki-u.ac.jp/~parasite/welcome-2.html
財団法人目黒寄生虫館
http://museum-dir.tokyo.jst.go.jp/13-031/13-031.htm
こんなに怖い寄生虫
http://www.forth.go.jp/tourist/useful/06_kisei.html
寄生虫とダイエット
http://www.toyama-mpu.ac.jp/hp/mi/96110049/diet.htm