木走日記

場末の時事評論

木走教授「愛校心」を訴える〜喫煙も飲酒も男女交際も鼻ピアスも見せパンツも全面禁止だあ!

kibashiri2006-06-02


 本日は与太話です。

●木走教授トンデモ大学学長選挙に出馬ス 

 今日はトンデモ大学学長選。

 ここトンデモ大学大講堂においては、全教職員を前に、各学長候補者の演説が行われていた。

 有力候補数名の演説が終了後、泡沫候補として我らがキバシリ教授の演説の番となった。
木走「私がただいま紹介を賜りました工学部教授キバシリであります。まずは、助手のどーも君、例のモノをここに」
どーも君「はーい」
(どーも君、笑点のヤマダ君ののりで大きなキバシリ教授の顔写真を持って舞台裏より登場)
会場「ザワザワ」
「私は今日のトンデモ大学の、教職員、学生諸君に蔓延している、道徳的退廃を真に憂いここに学長選挙に立候補したのであります」
聴衆「その妙にばかでかいアンタの顔写真と、本学の道徳的退廃と何の関係があるんですか」
「ドン(机をたたく)! だまらっしゃい、人の話は最後まで聞きなさい。」
聴衆「シーン」
「今日の学生諸君の道徳的退廃ぶりは目に余るモノがあります。男も女もどこの国の人間かわからぬ髪の色に染めおって、耳にはピアス、ひどい輩になると鼻やヘソにまでピアスをしておる。授業中には教授に対する礼をまったく欠き、おおあくびする、私語をする、携帯電話はなり放題、まったく持って嘆かわしい状況なのであります。
 女子顔負けにお洒落に余念のないバカ男子学生ども、腰からパンツを出してアホ丸出しのかっこで闊歩する低能女子学生ども・・・」
聴衆「ざわざわ」
「このガバナビリティ(被統治能力)の著しい衰退、道徳的退廃を看過していては、このトンデモ大学、いや日本に明日はないのであります」

●木走教授「愛校心」を訴える!!

「そこで私が学長になったあかつきには、本学の全教職員、全学生のガバナビリティの向上を計るため、徹底的な「愛校心教育」を実施するものであります」
聴衆「愛校心教育だあ?」
「そうです、いま本学に取り戻すべきは学校を愛し、敬う心、愛校心であります。そこで、愛校心の象徴としてこの顔写真を正門前に高々と掲げ、全教職員、全学生は、朝な夕なこのありがたい写真を拝み一礼して校門をくぐることを義務とします」
聴衆「ダー、アホか(怒号飛び交う)」
「(聴衆を無視して)さらに私はトンデモ大学の威光を取り戻すために5つの禁則事項を全教職員、全学生諸君に守らせることにいたします。」
聴衆「なんだあ(ザワザワ)」

●これが5つの禁則事項だ!!

「ひとつ、本学教職員学生はいっさい喫煙を認めない」
聴衆「オオオオオ(どよめき)」
「ひとつ、本学教職員学生はいっさい飲酒を認めない」
聴衆「ドオオオオオ(どよめき)」
「ひとつ、本学教職員学生はいっさい男女交際を認めない」
聴衆「ブオオオオオ(どよめき)」
「ひとつ、本学教職員学生はいっさい化粧、装飾を認めない」
聴衆「ギオオオオオ(どよめき)」
「ひとつ、本学教職員学生はいっさい鼻ピアスと見せパンツを認めない」
聴衆「ズオオオオオ(どよめき)」
「この5つの禁則事項の違反者は即刻、解雇、退学処分とします」
聴衆「なんだあ、気でも狂ったか」

●ぷはー、しゃべった後の一服はまた格別だわい

「だまらっしゃい、この大学の風紀に責を負う教職員と学生諸君は、すべての点においてこの神聖な大学の空気を愛校心の規範に一致させなければいけないのであある!」
聴衆「バカか、お前はイスラム原理主義者か」
「偉大なるキバシリ教授の写真のもとに、神聖なるトンデモ大学は、偉大な祝福の下にあり、愛校心の聖地・愛校心運動に霊験を与える地となるのだ」
聴衆「何いってるのか意味不明だ! お前は北の将軍様か」
「以上が私の選挙公約であります。ふう、どーも君灰皿を持ってきて」
どーも君「はーい、お疲れさまです、教授」
「(ぽっけからたばこを取り出し火を付け)ぷはー、しゃべった後の一服はまた格別だわい」
聴衆「ザワザワザワ、なんだなんだ自分は喫煙してんじゃないか」
「ぷはー、何か問題でも?」
聴衆「お前はカツシンか? ダメだこりゃ」
(会場爆笑)

 ま、愛校心も愛国心もトンデモない人に悪用されると大変だよねってことです。

 ジャンジャン。



<参考記事>

北朝鮮:「たばこ統制法」制定 喫煙者は大学に入れず

 【北京・西岡省二】喫煙者は大学に入れない−−。北朝鮮が国内の喫煙率を下げるため「たばこ統制法」を制定した。かつて愛煙家だった金正日(キムジョンイル)総書記も「たばこは心臓を狙う銃のようなもの」と数年前に禁煙しており、今回の法整備で一般市民のたばことの「絶縁」を促したい考えだ。

 朝鮮中央通信が「世界禁煙デー」(5月31日)に合わせて伝えた。

 同通信は、北朝鮮での喫煙者数は明らかにしていないが、喫煙率は00年に比べ約15ポイント減少したと紹介。新たに同法を制定したことにより、4年後までに喫煙率を30%に下げる目標を掲げている。

 法制定により、職場などでの禁煙場所を拡大して、未成年者への販売を徹底的に禁じる。この一環として「喫煙者に対し大学入学資格をはく奪する」という措置も盛り込まれた。

 同通信によると、最近の北朝鮮では、禁煙に効果のある栄養剤などが禁煙志願者の間で使われるようになり、テレビやラジオを通じて宣伝されているという。

毎日新聞 2006年6月1日 18時36分 (最終更新時間 6月2日 11時38分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060602k0000m030022000c.html

2006-5-25  ヌーリー・ハマダーニー師:派手な色はイスラームで違法 シャルグ紙

【ISNA】 アーヤトッラー・ヌーリー・ハマダーニー師は、ゴム市民はゴム市の空気をイスラームの規範に合わせるようにと強調した。

師はゴム市当局の質問に対する答えの中で、ゴム市のイスラーム文化について次のように述べた。「神聖なるゴム市は預言者一門(彼らに平安あれ)の偉大な祝福の下にあり、現在もイスラーム世界の聖地・イスラーム革命勃興の地・イスラーム運動に霊験を与える地である。この市の〔管理の〕責を負う住民と尊敬すべき巡礼者諸君は、すべての点においてこの神聖な市の空気をイスラームの規範に一致させなければいけない」。

ラサー紙によると、ヌーリー・ハマダーニー師はゴム市民とファーテメ・マアスーメ(神の恵みがあらんことを)の廟(*1)の巡礼者に向けた指示を出し、イスラームの威厳を保つ必要性を説いて次のように述べた。「尊敬すべき女性諸君はイスラームのヘジャーブ(*2)を、顔と手首までの手を除いた全身を覆うというやり方で遵守しなくてはならない。ストッキングや、身体の線を見せたり派手な色をしている衣服を着ることは、〔イスラーム法で〕禁止事項にあたる。預言者一門(彼らに平安あれ)のヘジャーブであるチャードル(*3)が、イスラーム教徒の女性にとって最良のヘジャーブであることをしっかり理解しなくてはいけない」。

マルジャエ・タグリード(*4)は市中の音楽放送について言及し、次のように付け加えた。「音楽というのは、メロディーや歌詞の表現のせいでそれ自体腐敗を引き起こすものであり、道徳衰退の原因となる。〔イスラームにおいて〕違法なものだ」。

 *1 シーア派12イマーム派8代目イマーム・レザーの妹ファーティマの墓廟
 *2 ムスリム女性のヴェール・被り物の総称
 *3 ヘジャーブの一種で体全体を覆う黒系の布のこと。 イスラーム圏において女性が着用する
 *4 シーア派最高指導者をさす。直訳は“習従の源泉(模範の源)”
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News2006526_2537.html

(木走まさみず)



<関連テキスト>好評木走教授トンデモシリーズ
●木走教授のトンデモ暴言〜寄生虫キムチは超自然天然ダイエット食品?
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20051104
●木走党首暴走ス〜トンデモ新党マニフェスト発表
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050827
●木走教授のトンデモ講演〜天下の暴論、みなさ〜ん、アスベストしてますかあの巻
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050806
●木走教授のトンデモ講義〜「カーナビ」の原理を考察の巻
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050721
●木走教授のトンデモ講義〜「量子テレポーテーション」を考察の巻
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050614
●木走教授のトンデモ講義〜「温度に上限はあるのか」を考察の巻
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050508
●木走教授のトンデモ講義〜ホリエモン報道におけるメディアリテラシー
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050312