勝利したのは大阪のタックスイーター(tax eater)達〜日本の中の大阪財政問題はミカン箱の腐ったミカンである
政党的には維新VS自民・公明・民主・共産という大変わかりやすい図式が成り立ってましたが、「大阪都構想」ですが、僅差とはいえ「都構想」は不支持となりました。
ネットでは「シルバーデモクラシーに敗れた大阪都構想」とか、「頑張って働いて税金を納めている人の意見より、税金で支援される人の意見がまかり通る日本」とか、今回の投票結果の分析で「70歳以上の高齢者」の反対がカギを握ったとする分析もあるようです。
(参考記事)
おときた駿(東京都議会議員/北区選出)
2015年05月17日 23:32
シルバーデモクラシーに敗れた大阪都構想に、それでも私は希望の灯を見たい
http://blogos.com/article/112310/
杉田水脈
2015年05月18日 08:05
【タックスペイヤーよりタックスイーターの意見がまかり通る日本】
http://blogos.com/article/112348/
それぞれ大変興味深いご意見ですが、投票結果は投票結果です。
正当な手続きで行われた住民投票により「都構想」反対が本件の主権者たる大阪市民に支持されたわけです。
当ブログは、大阪市民の下した意思を尊重いたします。
どうぞ、市民・市議会一丸となって、財政再建にがんばって取り組んでくださいまし。
長谷川豊氏もこう指摘されております。
つまり、今回勝利したのは、橋下さんでも自民党でもない。
(参考記事)
長谷川豊
2015年05月18日 00:12
勝利したのは「大阪市民」だった 〜住民投票を終えて〜
http://blogos.com/article/112323/
長谷川氏の勝利したのは「大阪市民」との健全な評価に大いに頷きながらも、そしてスポーツマンのように投票が終わったら「ノーサイド」で賛成派も反対派もこの住民投票を良い契機として市民・市議会一丸となって、財政再建に取り組むんだという「正論」にも敬意を表しながら、しかし当ブログとしては次のような穿った疑念を晴らすことがどうしてもできません。
何十年もの間事実上放置され今もって膨れつつある、大阪府・大阪市合わせて11兆円を超えた絶望的な負債を、たった一回の住民投票で、議会の体質、市民の政治意識が、劇的に好転する可能性は限りなくゼロに近いんじゃないかと。
今回の反対派「自民・公明・民主・共産」グループおよびその支持者の中には、当ブログで何度か指摘してきたような、民主党支持母体連合傘下の『大阪市職員労働組合』などの組合ぐるみの税金をむさぼる不埒(ふらち)な悪行三昧する輩のような、税金をむさぼる寄生虫(パラサイト)達、魑魅魍魎(ちみもうりょう)のみなさんがかなり含まれているのではないのかと、そう危惧するわけです。
その意味で今回の勝者は、当ブログの穿った見方で申せば、市民の血税に群がる寄生虫(パラサイト)達、杉田水脈氏のおしゃれな表現を拝借すれば、タックス‐イーター(tax eater)すなわち税金食い達、つまり税金の無駄遣いをして私利をむさぼる役人達と、彼らと結んで不当な利益を手にする政治家や民間人達ではないのかと。
税金をむさぼる寄生虫(パラサイト)にとって、宿主(大阪市)を殺す「大阪都構想」には断固反対なわけです。
寄生虫の宿命として宿主が寿命を迎えたらともに死滅するのが定めであるので、しかるに宿主が健常体である限り寄生続けることができるわけで寄生する側も宿主が生命維持可能の範囲で寄生するのが生物界の掟(おきて)なわけですが、府・市合わせて11兆円もの負債を増やし続けながら、税金を食い物にしているなにわのタックス‐イーター(tax eater)達にとっては、生物界の掟(おきて)など意に介せず、あくまで貪欲に税金を貪っているわけです。
・・・
さて、大阪以外の日本国民の皆さん。
多くの善良な納税者たる大阪市民、大阪府民にはお気の毒なのですが、大阪では、腐った市職員および組合、役所とどっぷり利権を分かつ政治屋・団体・民間企業、全国最多の生活保護者たちや同和利権や無料バスにこだわる一部ご老人たち、そしてこれらを支持する自民・公明・民主・共産の既得権益擁護の各党、つまりタックスイーター(tax eater)達が勝利したわけです。
このミカン箱の腐ったミカン的存在である大阪の政治体質を放置すれば、ミカン箱のミカンは次々腐っていくのは必定であります。
我々は大阪府及び大阪市の財政状況を厳しくチェックしつつ、彼らの自主再建を見守りましょう。
そして彼らの税金依存の体質が変化しない限り、国の支援は絶対に与えてはなりません、彼らを財政的に隔離せねばなりません。
彼らの悪行を放置したまま支援をする、そのようなことをすれば、全国自治体に大阪で起こっているモラルハザードが伝染していき、この国の地方行政は破綻への道へとまっしぐらとなることでしょう。
ふう。
(木走まさみず)