木走日記

場末の時事評論

政府はただちに妊婦用マスク50万件全品回収し、不良品を生産・納入したメーカーを特定・公表すべき

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って政府が妊婦向けに発送した布マスク50万枚から不良品がおよそ3万枚見つかり、配布が一時停止されています。

現在布マスクは各自治体で保管されていますが、自治体側からは「このままでは妊婦に配布できない」「不良品だけでなく、すべてを送り返したい」という声も出ているということです。

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妊婦向け布マスク 不良品3万枚に
2020年4月28日 5時46分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200428/k10012408271000.html

この件で何点か不思議なことがあります。

まず、マスクのような衛生用品で、不良率が50万件中3万件、つまり6%という有り得ない数値を出しているのですから、自治体側の要求「不良品だけでなく、すべてを送り返したい」は、まったく正論です。

政府はただちに50万件全品回収すべきです。

これですね、食料加工品や衛生用品を扱う民間業者で例えれば、例え不良品が1品発覚したとしても、大変な事態のはずです。

不良品の製造ロット(いつどの工場で生産したかわかる番号です)から、同一ロットの全製品をすべてすみやかに回収するのが鉄則です。
今回は不良品が1つではありません、3万件もあるのです。製造ロットの特定など回収しなければできません。

政府はただちに50万件全品回収し、その上で、その不良品の製造ロットから、マスク納入業者4社に対し、輸入品であろうと国産であろうと、不良品を製造した工場と日付までさかのぼり、不良品の発生理由を特定させ報告させるべきです。

そしてどこのメーカー(複数かもですが?)のどこの工場(輸入製品であってもです)で納品したマスクが、いついかなる理由で不良品を生産してしまったのか、国民にすべて報告すべきです。

繰り返します。

まずは、政府はただちに妊婦用マスク50万件全品回収すべきです。

その上で生産・納入したメーカーとその不良発生事由を特定・公表すべきです。

これは民間では当然のリスク管理の鉄則です。

政府が何をためらっているのか、理解できません。



(木走まさみず)