木走日記

場末の時事評論

東京都下の感染者発生数を市区町村別に分析〜23区南西部に局所的に『10万人あたりの感染者数』上位10区が集中

さて東京都の公式サイト『都内の最新感染動向』はこちらです。

都内の最新感染動向
最終更新 2020/04/21 11:00
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

このサイトは大変良くデータがまとめられており、かつCSV形式などで誰でもダウンロードできるように公開されております。

このサイトでは東京都下市区町村別のデータも公開されています。

今回は、直近の東京都下の感染者発生数を市区町村別に分析しましょう。

東京都公開データより、23区+感染者発生数上位10市、あわせて33市区の感染者数を表にまとめて、グラフ化してみます。

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※東京都公開データ(2020/04/20 19:45 更新)より『木走日記』作成

世田谷区が293人とトップですが、ご承知のように世田谷区は人口90万人のマンモス区ですから、当然感染者数も多いと推測できます。

そこで各市区の人口を押さえて、感染者数を人口で割った『10万人あたりの感染者数』を求めてみます。

まず33市区の人口グラフです。

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住民基本台帳をベースにしたものです(2018年1月1日現在)
※『木走日記』作成

次に感染者数を人口で割って『10万人あたりの感染者数』の多い順に図表を作成してみます。

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※東京都公開データ(2020/04/20 19:45 更新)より『木走日記』作成

並びが大きく動いたことに着目してください。

赤坂・六本木を抱えた港区が83.583人とダントツで、それに新宿66.317人、渋谷52.519人と続いています。

さらに中央区、目黒区、・・・、台東区と、東京都下の『10万人あたりの感染者数』上位10区を地理的に見ると、興味深い傾向がみてとれます。

感染者数30人以上の上位10区をマップでまとめてみます。

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※東京都公開データ(2020/04/20 19:45 更新)より『木走日記』作成

ご確認いただけるように、港、新宿、渋谷を中心に、23区南西部に局所的に『10万人あたりの感染者数』上位10区が集中していることがみてとれます。

ウイルス感染が人の動きと共に拡散・拡大する事実を考慮すれば、赤坂・六本木・新宿・渋谷と東京有数の人の動きが活発なターミナル(繁華街)を抱えている自治体とその周辺で感染者数が拡大していることは、予測できる状況なのかもしれません。

今回は、直近の東京都下の感染者発生数を市区町村別に分析いたしました。



(木走まさみず)