「日本、感染病後進国で恥さらし」(中央日報)だと?〜これだけ事実を捻じ曲げた反日記事は珍しい、 反日なら何でも許されるのか?
韓国メディアの報道が目に余ります。
中央日報は7日、「日本、クルーズでまた10人感染…安易な対処で「感染病後進国」恥さらし」とのタイトルで記事を掲載しています。
韓経:日本、クルーズでまた10人感染…安易な対処で「感染病後進国」恥さらし
https://japanese.joins.com/JArticle/262294?servcode=A00§code=A00
記事は冒頭から「日本政府」が「対処が各方面で粗末な実状を露呈させている」と書き出します。
「日本の大型クルーズ船はウイルス拡散の「温床」になって連日多数の感染者を出している」とし、「日本は感染病の発病地である中国に続いて感染者数世界2位国」になったとします。
3711人が乗船した日本の大型クルーズ船はウイルス拡散の「温床」になって連日多数の感染者を出している。このため日本は感染病の発病地である中国に続いて感染者数世界2位国になった。
「挙句の果てに、中国湖北省滞在者に限って入国を拒否した措置も弥縫策にすぎないという批判」が次々と出てきていると批判します。
挙句の果てに、中国湖北省滞在者に限って入国を拒否した措置も弥縫策にすぎないという批判が次々と出てきて、安倍晋三首相は一歩遅れて入国拒否地域拡大の可能性を示唆した。
「日本人感染者数は計45人に増えて」「圧倒的な2位」なり、「ミクロネシアは中国と日本を「新型肺炎汚染国」に指定して二国家からの入国を遮断」と日本が中国並みの汚染国家とみなされているとします。
これに伴い、日本人感染者数は計45人に増えてタイ(25人)、シンガポール(24人)を抜いて圧倒的な2位となった。日本人感染者数が大きく膨らむと、西太平洋の島国ミクロネシアは中国と日本を「新型肺炎汚染国」に指定して二国家からの入国を遮断した。
「日本政府の安易な伝染病対処は粗末なクルーズ船感染者対処で集約的に露呈」、「乗客は食堂やバーなどの共用施設を利用したり、船内を自由に移動したりして過ごし」ていたと指摘。
日本政府の安易な伝染病対処は粗末なクルーズ船感染者対処で集約的に露呈したという指摘だ。日本政府は香港人の確定患者がこのクルーズ船に乗船していた事実を確認した後も、クルーズ船内で各種公演やイベントを予定通りに開くように許可した。
せきや高熱などの症状を示す乗客を対象にした感染検査で感染が確認されなければ、3700人余りの乗客を横浜港に下船させて、大多数を占める日本人の帰宅も許可する方針だった。当然、クルーズ船乗客の客室隔離も実施しなかった。乗客は食堂やバーなどの共用施設を利用したり、船内を自由に移動したりして過ごした。
「日本政府は一歩遅れて」「客室に留まるよう措置」「慌てて船内に感染防止のためにマスクや体温計4000セットと消毒用アルコールを供給する後手対応」、と日本政府の対応の遅れを強調します。
日本政府は一歩遅れて5日からクルーズ船乗客を客室に留まるよう措置した。また、乗客に19日までの2週間、船に残るよう指示した。慌てて船内に感染防止のためにマスクや体温計4000セットと消毒用アルコールを供給する後手対応も付け加えた。
最後には矛先を変えて「武漢からチャーター機で帰国した日本人に対する措置も右往左往の混乱を繰り返して不安を大きくしている」と指摘し、記事を結んでいます。
武漢からチャーター機で帰国した日本人に対する措置も右往左往の混乱を繰り返して不安を大きくしている。当初、日本政府は人権侵害などの問題を考慮してチャーター機で帰国した日本人の帰宅を許可し、一部帰国者が感染検査を拒否する騒動を起こした末、ホテルなどに14日間隔離するよう方針を変えた。その後、世界保健機関(WHO)の勧告によって隔離期間を10日に短縮したが、新型肺炎の潜伏期に対する所見が変わると再び隔離期間を12.5日に延長する案を検討し始めた。
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いかに韓国メディアとはいえ、これだけ反日的視点で事実を捻じ曲げて報道するのも珍しいです。
基本的な事実の捻じ曲げ・捏造を全て指摘しておきます。
まず冒頭のこの一文。
3711人が乗船した日本の大型クルーズ船はウイルス拡散の「温床」になって連日多数の感染者を出している。
「日本の大型クルーズ船」とありますが、事実と違います。今回のクルーズ船『ダイアモンド・プリンセス』は、世界三大クルーズ会社のひとつである米プリンセス・クルーズ社の所有です。
次に「日本人感染者数は計45人」「圧倒的な2位」との一文。
これに伴い、日本人感染者数は計45人に増えてタイ(25人)、シンガポール(24人)を抜いて圧倒的な2位となった。
ここでは二重に悪意ある捏造をしています。
まず基本的に感染者のカウントがおかしいのです。
「日本人感染者数は計45人」は完全な捏造であり、日本国内の感染者では中国国籍の方が多く含まれており、今回のクルーズ船にしても、アメリカ人やオーストラリア人など日本人以外も多く含まれています。
次に今回のクルーズ船の感染者を加えて、「日本人感染者数は計45人に増えて」「圧倒的な2位」と記事は乱暴に報じていますが、これは国際基準を無視したデタラメ報道です。
まず、世界保健機関(WHO)はクルーズ船内の感染者について、日本上陸前のため日本国内の発生数に含めないことを決めています。
船舶の中は保有国の領土と同じ扱いになるため、日本の感染者には含まれないのです。
国際法・国際条約を遵守しない韓国では、この程度の国際常識すら通じないということでしょうか。
いずれにせよ日本の感染者は「圧倒的な2位」にはなっていません。
それにしてもです。
これだけ事実を捻じ曲げた反日記事が韓国三大メディアのひとつ中央日報に掲載されてしまうのです。
反日なら何でも許されるのか?
ひどい偏向報道です。
読者のみなさん。
いかがお感じでしょうか。
ふう。
(木走まさみず)