木走日記

場末の時事評論

『日本に譲歩するな!1000年後悔するぞ』(中央日報記事)〜一人の日系韓国人が反日発言を繰り返す理由

 さて日系韓国人である保坂祐二世宗(セジョン)大学教授(62)が韓国メディアで強烈な反日発言であります。

 12日付け韓国・中央日報記事から。

保坂祐二教授「韓国が譲歩しては絶対いけない…1000年後悔する」

韓国に帰化した日本出身の保坂祐二教授が、韓日関係改善のために日本がもっと受け入れるべき部分があると主張した。

9日、韓国放送局BBSの教養番組『ニュースと人々』に出演した保坂教授は「韓日関係は非常に悪化する時があるが、再び良くなるということを繰り返してきた」とし「常に韓国では法的責任、つまり真の謝罪と賠償を要求しているが、日本はそれに対してただ道義的な責任である補償金程度で終えてきた」と述べた。

保坂教授は「今後、韓日関係は良くなるべきだ」とし「そうであっても日本側の誤った主張を受け入れた状況で韓日関係が良くなることは望ましくない。真理に立脚しなければならない」付け加えた。

続いて、最近の「和解・癒やし財団」解散や強制徴用賠償判決問題に関連して、「判決問題でも慰安婦問題でも、日本がもっと受け入れるべき部分がある。このような部分は韓国が譲歩しては絶対いけない」とし「変に譲歩してしまえば、むしろ100年、1000年を後悔することになる」と警告した。

https://japanese.joins.com/article/024/248024.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|inside_left

 1000年の後悔ですか。

「(日本に)変に譲歩してしまえば、むしろ100年、1000年を後悔することになる」

 保坂祐二氏については、韓国メディアにて過激な反日的発言を繰り返しては韓国国内から熱烈な支持を受け、2013年2月には韓国政府から独島領有権の研究と広報に対する功労を認定し『紅條勤政勲章』を授与されております。

 今回は純正韓国人より反日的な日系韓国人、保坂祐二を取り上げたいと思います。

 氏は韓国籍を取得する前、つまり日本人であったころから、韓国メディアで激烈な日本批判を繰り返していました。

 ここにすでにリンクが切れていますが16年前の朝鮮日報記事かあります。

 「日本にまたやられてしまう」日本人からの警告
スン・インベ記者
2002/04/11 19:55 朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2002/04/11/20020411000012.html

 この年韓国内で韓国語による『日本に絶対やられるな』(ダプゲ出版社)の著書を出版した保坂氏を取り上げた記事です。

 記事冒頭より。

 独(トク)島を自国の領土と記述した日本の歴史教科書が再び玄界灘に高波をもたらしている。折良く、日本人の保坂祐二・世宗(セジョン)大学教授が最近、著書『日本に絶対やられるな』(ダプゲ出版社)で、韓国人のためになる話をしており、関心を集めている。

 記事の中で韓国人記者は氏を「本当に日本人なのだろうか」と褒め称えます。

 なぜなら「日本書紀古事記の歴史歪曲も躊躇なく指摘」しているからです。

 本を読んでいると、彼が本当に日本人なのだろうかと疑問に思うほどに、露骨に韓国の肩を持っている。彼は古代日本が韓半島を支配したと著述している日本書紀古事記の歴史歪曲も躊躇なく指摘し、その淵源を古く「白村(ぺくチョン)江(白馬(ぺくマ)江)戦闘」から探している。

 当時百済を助け、新羅と唐の連合軍に対抗した日本は、この戦闘で惨敗してから、臥薪嘗胆し内面の充実化に力を注いだ。それと共に、新羅に敗れた歴史を隠蔽し、いつかは韓半島を屈服させると誓うかのように、韓半島支配の偽りの神話を作り出したということだ。

 韓国人記者の予言(?)どおり、翌2003年11月に保坂氏は日本国籍を捨て韓国籍を取得したことを韓国メディアにて表明いたします。

 2003年11月の朝鮮日報記事(リンク切れしています) 

「本当の韓国人として日本の妄言を批判します」保坂祐二教授
申知恩(シン・ジウン)記者
2003/11/19 19:19 朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/11/19/20031119000077.html

 記事冒頭の保坂祐二・世宗(セジョン)大学教授の発言

 「韓日関係を見ながら、常に日本人が過去の歴史を歪曲することに対し残念な気持ちを抱いてきました。本当の韓国人になってこの問題を真剣に研究し、感じてみたいと思いました」

 記事中ごろで、教授が日本人でありながら韓国人以上に反日になった理由が記されています。

 日本出身でありながら韓国人以上に日本の妄言に憤怒する理由は何なのか。その理由を知るには保坂教授が東京大学工学部の学生だった時代にまで遡る。

 「偶然『明成皇后殺害事件』に関する話を聞いて大きなショックを受けました。『一体、日本がなぜそのような事をしたのか』を調べるため、韓国に留学することにしました」

 記事の最後で保坂教授は、韓国は『人間の道理』を重視する、一方日本は相手の弱みをできるだけ多く探し出す、だから警戒しろと韓国人に警鐘を鳴らしています。

 日本人の属性をよく知る保坂教授は、度重なる妄言への対応をこのように話した。

 「韓国は『人間の道理』を重視する儒教、日本は侍文化を持ちます。侍は戦って勝つためには相手の弱みをできるだけ多く探し出します。妄言のたびに怒るだけではなく、『資料』に基づく論理的な反駁を通じて、ひとつずつ論破していくべきです」

 こうして16年前、『韓国が大好きな日本人』から『日本が大嫌いな韓国人』に見事な転身をした保坂祐二なのであります。

 さて、韓国人女性と結婚し2男1女をもうけた保坂教授なのですが、韓国政府から勲章を授与されるまでに日本批判を繰り返すのであります。

 そのほぼ日本批判で一貫している著書の一覧。

<著書>
『日本に絶対やられるな』(2002、ダプゲ)
日本帝国主義の民族同化政策分析 〜朝鮮、満州、台湾を中心に〜』 (2002、J&K)
現代日本の政治と社会』(2005、メボン、共著)
『日本の古地図にも独島はない』(2005、子音と母音)
『Dreaming of Seventy Million Dok-do's』(2005、図書出版多層<英文>、共著)
『日本の歴史を動かした女性たち』(2006、文学手帖)
『朝鮮の士(ソンビ)と日本の侍』(2007、キムヨンサ)
『日本右翼思想の基底研究』(2007、ポゴサ、共著)
『33人の叫び』(2007、独島を愛する協議会、共著)
『独島領有権に対する韓日及び周辺国の認識と政策比較研究』(2007.韓国海洋水産開発院、共著)
竹島問題研究会の最終報告書批判-日本側絵図に対する批判的考察』(2008.韓国海洋水産開発院)
『我が歴史独島ー韓日関係史から見た独島』(2009、冊問)
大韓民国−独島』(2010、冊問)
大韓民国−独島教科書』(2012、ヒューイノム)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E5%9D%82%E7%A5%90%E4%BA%8C

 ここまで反日的な氏なのに韓国名に改名せず日本名である「保坂祐二」で貫いているのには氏のしたたかな戦略があります。

 本年の8月10日に韓国テレビに出演した教授は、「大衆にはいわゆる『独島の守護神』として広く知られており、独島問題を始めとして国際社会で日本の歴史歪曲の事実を立証して知らせることに力を尽くしている」と紹介されます。

 番組出演陣は「教授も韓国人ですが、韓国式の名前は無いのですか」という質問をしました。

 保坂教授は「保坂が姓なので、『ホ・ユジ』という韓国の名前に改名することも悩んだ」と答えます。

 しかし、そうはしなかった、日本の名前を持った自分が独島は韓国領土と発言することが国際社会により波及力をもたらしてくれると思ったからと語ります。

(参考サイト)

日本人の『保坂祐二』教授が韓国に帰化しても名前を変えなかった本当の理由
http://blog.livedoor.jp/ttongsulland/archives/11197457.html

 ・・・

 まとめます。

 さていかがでしたでしょうか。

 日本を裏切り韓国人となり徹底的な反日論を展開する保坂祐二氏が『日本に譲歩するな!1000年後悔するぞ』と韓国人に警告しています。

 私には彼の主張はすごく納得がいきます。

 彼はその生き様から韓国の反日世論の中でしか生き延びられません。

 すなわち韓国と日本の仲が険悪になればなるほど、日系韓国人保坂祐二氏のその価値は高まるのです。

 従って間違っても彼は日本と韓国の仲を取り持つような建設的な主張はしません、それは完全な自己の存在否定になるからです。

 保坂祐二氏は韓国で、生き続ける限り日本批判を繰り返さなければならないのです。

 外洋を泳ぐサメが泳ぎ続けないと死んでしまうようにです。

 たいへんお気の毒な宿命(さだめ)と言えましょう。

 ふう。


(木走まさみず)