内田正人氏の緊急入院は『我が国外道界の王道の雲隠れ術』だ!!
読者の皆さん、あの最低な危機管理能力を開陳してしまった日大会見、見ましたでしょうか?
内田氏の最後まで自分の責任を回避する答弁も噴飯物でした、またコーチの弁明も見苦しいものでした、これでは単独で謝罪会見した20歳の選手が勝手に勘違いして犯行に及んだとばかりのひどい無責任な会見でした。
おまけに、なんでしょう、あの最低な司会者は?
まったくあきれてしまいます、開いた口がふさがりません。
本件ではネット上でも多くの論客がすでにアツく論じてらっしゃいますので、例によって当ブログとして少し違う角度から本件を取り上げてみたいと思います。
さて前のエントリーで私は「内田正人監督は懲戒解雇処分が相当」だと指摘させていただきました。
2018-05-18 問われているのは日大の危機管理能力ではないのか〜報道が事実なら内田正人監督は懲戒解雇処分が相当
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20180518/1526607640
この時点で、ここからは完全な後出しじゃんけんで申し訳ありませんが、私はこの輩(やから)は下手するとほとぼりが冷めるまで病院で雲隠れするかもとの予感がありました。
そしたら案の定ですものね、「心労と不眠で入院することになった」わけです。
(関連記事)
アメフット
日大前監督の内田氏、心労で入院へ
毎日新聞2018年5月24日 06時30分(最終更新 5月24日 19時27分)
23日夜に急きょ開かれた日本大による記者会見は約2時間にわたり、終盤は説明に納得しない報道陣と司会の日大広報部側と押し問答となった。日大関係者によると、アメフット部の内田正人前監督(62)は記者会見後に心労と不眠で入院することになったという。
これですね、やりたい放題の犯罪的行為をぶちかまし、それがばれてメディアやネットでたたかれまくられ、ついに謝罪に追い込まれ、ほとぼりを冷ますためにしばらく病気を理由に入院する、『我が国外道界の王道の雲隠れ術』であります。
デジャブであります。
一年前のこの方を思い出したのは私だけではありますまい。
2017.6.22 20:12
暴行報道の豊田真由子氏が入院、精神的に不安定
自民党の豊田真由子衆院議員(42)=埼玉4区=は22日、一部週刊誌が自身の政策秘書だった男性への暴力行為などを報じたことを受け、事務所を通じて党本部に離党届を提出した。事務所関係者は事実関係を大筋で認めた。党執行部は、告示日が23日に迫る東京都議選への影響を懸念し、豊田氏に速やかな離党届提出を要請。豊田氏が所属する細田派の幹部は対応を協議し、離党は避けられないと判断した。
豊田氏は、離党の理由を「一身上の都合」としているが、暴行への責任を取った形だ。取材には応じていない。執行部は扱いについて今後検討する。
自民党の下村博文幹事長代行は「離党届提出は非常に残念だ」と党本部で記者団に述べた。豊田氏が精神的に不安定となり、入院していることも明らかにした。
http://www.sanspo.com/geino/news/20170622/pol17062220120011-n1.html
このときも、「このはげー」との暴言とともに政策秘書だった男性へのパワハラ暴力行為、そしてそれを週刊誌報道され、メディアでたたかれまくられ、ついに謝罪に追い込まれ、自民党離党、そして長期にわたる「精神的に不安定となり、入院」であります。
あるいは二年前のこの人もか。
秘書の現金受取問題が週刊誌報道され、メディアでたたかれ、やがて謝罪にまで追い込まれ大臣を引責辞任した自民党の甘利明・前経済再生相であります。
氏は辞任後「睡眠障害」と「診断」され、3か月の療養に入ったのであります。
内田正人氏、豊田真由子氏、甘利明氏、この『我が国外道界の王道の雲隠れ術』である謝罪後の緊急入院・自宅療養というパターンには、いくつかの共通の特徴があります。
人に対しては攻撃的で厳しいのですが、自分には甘い、批判され始めると実に打たれ弱い、三者とも何とか逃げ切ろうとしますが謝罪が謝罪にもなっていないので、最後には「病気」に逃げて現場放棄します、ある意味、現実逃避ですね。
さらに責任の取り方もけじめがついていない、それどころか全員保身にキュウキュウです、内田氏は監督は辞めても理事は辞めない、豊田氏は自民党は辞めても議員は辞めない(結果的にその後落選はしますが)、甘利氏は大臣は辞めても議員は辞めない、わけです。
つまりです、『我が国外道界の王道の雲隠れ術』これを実践する者は、実は自らの地位に恋々としがみつく小心者の証(あかし)なのだと言えましょう。
・・・
内田正人氏の緊急入院、『我が国外道界の王道の雲隠れ術』であります。
ふう。
(木走まさみず)