木走日記

場末の時事評論

スケベなだけでなくウソツキでした、と天下に認めた市長の件

 最近、指導者としてというよりも一人の人間として失格じゃないのかと思われる事件が続いているような気がしてます、読者のみなさんにおかれても同感の方が多数でありましょうや。

 この事件もひどいです。

 セクハラ問題で進退について「白紙状態」と述べていた東京都狛江市の高橋都彦市長(66)が22日、辞職表明に追い込まれました。

 21日の記者会見で自身のセクハラ疑惑を「身に覚えがない」と一蹴。腹心の副市長をはじめ幹部から辞職を迫られても「信頼は回復できる」と強弁していましたが、セクハラ被害に遭ったとして4人の女性職員が実名で高橋市長に抗議文を突きつけたことを受け、態度を一転、セクハラを認め辞任することとなりました。

(関連記事)

狛江市
市長辞意の決め手はセクハラ被害女性の実名抗議文
https://mainichi.jp/articles/20180523/k00/00m/040/103000c

 報道によれば実名の抗議文で具体的な被害が列挙されています。

▽車内で手を握られた
▽宴席でお尻を触られた
▽市長の公用携帯電話から仕事と関係のない不愉快なメールを送られた
随行先で1時間にわたり腰に手を回されたり、お尻を触られ続けた
▽エレベーター内で腰を引き寄せられ、体をぴったりとつけられた

 実名4名の抗議文の最後には、開き直る市長の態度に、「今までは沈黙していたが、もう我慢できない。公に謝罪することを望みます」と迫っています。

 セクハラ行為を一貫して否定してきた高橋市長でしたが、この抗議文で姿勢を一転。「実名で被害を訴えられたということは、勇気がいることだ。セクハラに近い行為があったと受け止められたのであれば、私もそれを受け止め、謝罪したい」と認めざるを得ない状況に追い込まれたのです。

 「実名で被害を訴えられたということは、勇気がいることだ」との理由でセクハラを認める、読者のみなさん、これって、非常におかしくないですか。

 例えれば、電車痴漢の冤罪を訴えるサラリーマンが、被害者女性が実名で訴えたからといって、「勇気がいることだ。私もそれを受け止め、謝罪したい」と、してもいない犯罪行為を認めますでしょうか。

 今まであれほど必死に否定してきたのに、実名抗議文で態度一転「勇気がいる行為」だと謝罪するのってもし冤罪ならば有り得ない対応でしょう、これでは私はスケベなだけでなくウソツキなオヤジでした、と、天下に認めているのにほかならないでしょう。

 市長としてというより、一人の人間として失格者でありましょう。

 「人としてどうなのよレベル」の輩(やから)なのだと思います。

 読者のみなさん、そう思われませんか?

 ふう。



(木走まさみず)