木走日記

場末の時事評論

再度主張します、国会にて福島みずほ氏を証人喚問すべき!

「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」

 これはフランスの哲学者であるヴォルテールことフランソワ=マリー・アルエ("Voltaire" François-Marie Arouet, 1694年11月21日 - 1778年5月30日)が残した、民主主義・自由主義のとりわけ表現の自由言論の自由の原則を端的に示した有名な名言であります。

 日本は表現の自由言論の自由憲法で保証されている民主主義国であります。

 何を大層なことをいうかとお叱りを受けそうですが、以下のエントリーを読んで、思わずヴォルテールの名言を想起してしまったわけです。

福島みずほ
2014年09月19日 17:40
もの言えぬ社会はゴメンです
http://blogos.com/article/94901/

 エントリーは「朝日新聞バッシング、メディアバッシングの今の状況に大変危機感を感じて」いるとの書き出しで始まっています。

朝日新聞バッシング、メディアバッシングの今の状況に大変危機感を感じています。戦争するときに、メディアに対する弾圧や、市民運動に対する弾圧が起きるということが理解できます。しかし、戦争が始まるずーと手前の段階で、メディアや市民活動に対する弾圧が起きるのではないでしょうか。戦争反対の声を起こさせないための動きです。

 うーん。

 ほかならぬ福島みずほ議員に「もの言えぬ社会はゴメンです」と言われると、さすがに考え込んでしまいます。

 当ブログとして「国会にて福島みずほ氏を証人喚問すべき」と主張してきたからです。

2014-08-1■従軍慰安婦捏造報道で沈黙を守る福島みずほ氏の大罪〜国会にて福島みずほ氏を証人喚問すべき
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140810/1407653495

 まず朝日新聞が繰り返し批判されているのは、従軍慰安婦報道での一連の自社の「捏造」報道に関して、正しく全ての検証作業をしていないからであり、誰も朝日の「言論の自由」を否定しているわけではありません。

 メディアの「報道の自由」は誰しも認めていますが、自己の主張のためにメディアが事実の「捏造報道の自由」は断じて認められない、真実を曲げた「捏造」記事が国際問題にまで発展してしまったのだから、これをしっかり検証・訂正するのは報道した朝日新聞の責任である、と批判しているだけであります。

 当ブログですでに指摘したとおり、8月5、6日の朝日新聞従軍慰安婦報道検証特集は、まったくもって不十分な誠意のないおそまつな「検証」であります。

2014-08-05 嘘の上塗りと自己弁護に終始する朝日新聞従軍慰安婦特集記事
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140805/1407217454

 朝日新聞の一連の従軍慰安婦捏造報道では、当ブログでは、捏造であるかどうかしっかり検証すべき記事は数多いのですが、その中でも以下の3つのスクープ記事がその後の日韓関係の崩壊と本問題の国際化に致命的な影響を与えたものだと認識しています。以前のエントリーより抜粋。

 まとめると【1】1982年9月2日付け『朝鮮の女性 私も連行』記事関連に関しては、「吉田氏が済州島慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します」と捏造を認めます。

 【2】1991年8月11日付け『元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀 重い口開く』記事関連に関しては、「慰安婦と挺身隊の混同がみられたことから、誤用」とは認めますが、捏造記事とは認めていません。

 【3】1992年1月11日付け『慰安所 軍関与の通達・日誌 募集含め監督・統制』記事関連に関しては、「宮沢首相の訪韓時期を狙ったわけではありません」とタイミングも否定、内容も問題はないのだとしています。 

 【1】の吉田清治関連が捏造であると認められたのですから、次のステップは【2】と【3】の捏造記事の徹底検証です。

 これらがすべて捏造であることが認められれば所謂「従軍慰安婦の日本軍関係者による組織的強制連行」はまったくの「創作」「ファンタジー」であることが証明されます。

 とりあえず【2】1991年8月11日付け『元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀 重い口開く』記事関連に関して徹底検証すべきです。

 そして、【2】1991年8月11日付け『元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀 重い口開く』記事関連に関して徹底検証するためには、福島みずほ議員、当事者であるあなたこそ重大な説明責任があるのではないですか。

 だとすれば、現在沈黙を守っている福島みずほ氏の責任は重大です。

 本件で日本政府を相手に訴訟を起こそうとしたのが、福島瑞穂氏や高木健一氏などの弁護士で、彼らは韓国に渡って原告になる元慰安婦を募集しています。
 そこで名乗り出たのが金学順で、キーセンに売られただけの女性を、朝日新聞の植村記者がこれを(吉田のストーリーにそって)「女子挺身隊として強制連行された」と誤って報じたのです。
 福島氏はこの裁判に弁護士として深く関与します(ちなみに原告団側は敗訴、原告団長は植村記者の義母だったが、のちに裁判費用を詐取したとして逮捕され、行方をくらまします)。
 さらに彼女は、直後の政府の慰安婦調査に、原告側関係者にも関わらず、なんとオブザーバーとしても参加しているのです。
 朝日新聞とともに彼女にも重大な説明責任があります。
 従軍慰安婦捏造報道問題の検証作業を次のステップに進めるべきです。

 国会にて本件で一切の沈黙を守っている福島みずほ氏を証人喚問すべきです。

 ・・・

 従軍慰安婦問題で当事者であるのに一切の説明責任を果たさず頑なに沈黙を守っている国会議員が「もの言えぬ社会はゴメンです」とは、おかしなことをいうものです。

 どうどうと自己主張すればよろしい。

 再度主張します、国会にて本件で一切の沈黙を守っている福島みずほ氏を証人喚問すべきです。



(木走まさみず)