木走日記

場末の時事評論

とことん、やりあいたまえ!従軍慰安婦捏造報道問題で読売VS朝日のメディアウォーズに発展か?〜「返り血を浴びる覚悟で朝日を糾弾する」(読売記者)

 当ブログのマスメディアの内部情報源は東京キー局のTV関係者と大手新聞社の記者数名であります。

 情報源の名誉のために記しておきますが、すべて高校・大学時代の旧友であり一切の利害関係はありません。

 ネットでマスメディアに対して批判的に対峙している当ブログですが、彼らは、ときに拙いエントリーをすると強烈に批判メールくれたりする当ブログの厳しい愛読者でもあります。

 さて前回のエントリーで読売新聞が本気で従軍慰安婦問題で”朝日叩き”の連載特集記事を始めたことに触れました。

2014-08-28■”朝日叩き”を始めた読売の「本気」といつまでも”朝日叩き”ができない田原氏の「限界」
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20140828

 このエントリーに関連して読売新聞記者の友人から連絡いただきました。

 興味深い裏情報が得れましたので読者にご一報です。

 彼の話はかなり読売内部の込み入った話もあり、すべてをここで開陳することはできないのですが、今回は相当の覚悟で読売は朝日批判を展開するということであります。

 「返り血を浴びる覚悟で朝日を糾弾する」というのです。

 世界最大の発行部数を誇る読売グループです、それはそれで叩けばいくらでもホコリは出るわけです、朝日も読売批判の材料はいくらでももっていることでしょう。

 今回禁じ手である同業メディア批判に踏み切ったのは当然ながら読売トップからのゴーサインがあってのことだそうです。

 「返り血を浴びる覚悟」というのは朝日の死に物狂いのアンチ読売報道等の反撃を覚悟の上で、読売は禁じ手に踏み切ったということであります。

 読売は今回の特集を書籍にて出版するところまでシナリオができているそうです。

 社を挙げての国益を損ねている朝日捏造報道への総力特集だと意気込んでいますが、もちろん読売側の朝日批判の動機は、綺麗事だけではないはずです。

 このタイミングの朝日批判は、多くの国民・世論を味方にできるとのしたたかな計算があるのでしょう。

 なお、今回読売が従軍慰安婦捏造報道で朝日批判特集を28日から掲載することは、すでに朝日側に漏れていたようです。

 確証はないそうですが、読売が連載記事を始める同じ日に、興味深いことに朝日は捨て身の記事を紙面にてトップ報道してぶつけてきています。

慰安婦問題、核心は変わらず 河野談話、吉田証言に依拠せず
2014年8月28日05時00分
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11320352.html

 ・・・

 読売記者によれば、読売側は従軍慰安婦問題で読売VS朝日のメディアウォーズに発展する覚悟をしているようです。

 ネット上の議論とは別に、読売が紙面にて朝日の従軍慰安婦捏造報道批判特集記事を連載始めたことに、朝日側は相当の危機感を持っていると推察されます。

 ネット情報に疎く紙の情報に頼る世代に対する、世界最大の発行部数を誇る読売の影響力を恐れているのです。

 朝日にとって最大のライバルが参戦してきたということです、死活問題になりかねません。

 読売の攻勢を逃げおおそうとするのか、朝日が反撃に出るのか、ここは興味深く見守りましょう。

 当ブログの立場としては、メディア間の言論による対決は大歓迎です。

 それぞれが互いの報道を批判的に対峙し検証し合うとすれば、動機はともあれ、日本のメディアにとって健全なことであり、その結果はどうであろうと、真実は何かを希求している我々読者に少なからず還元されることでしょう。

 とことん、やりあいたまえ。



(木走まさみず)