現役朝日新聞社長が最高顧問の旧態依然の高野連は即刻解散すべき
1日付け共同通信記事から。
【高校軟式野球大会準決勝 延長50回】一時停止試合に限界 「考えられないことが起きた」と高野連
全国高校軟式野球選手権大会の中京(東海・岐阜)と崇徳(西中国・広島)による準決勝が延長五十回に及んだことについて、日本高野連の 竹中雅彦事務局長は31日、「今回は考えられないことが起きた。サスペンデッド(一時停止試合)の限界が見えた」と話し、全加盟校対象で9月開示予定のアンケート結果を考慮して今後の対応を決める方針を示した。
準決勝では4日間で中京の松井大河投手が709球、崇徳の石岡樹輝弥投手が689球を投じ、肩や肘などへの影響が心配される。同アンケートには投手の健康管理面から、投球回数や球数の制限についての設問もあるが「公立校など投手が1人しかいないところではなじまないだろう」(竹中事務局長)と導入の難しさを指摘した。延長50回で決着した中京―崇徳戦のスコアが記されたホワイトボード=8月31日、明石トーカロ球場
軟式野球は硬式よりも打球が遅く飛距離も出にくいため、得点が入りにくい。外野の守備は浅く、硬式ではめったにないライトゴロも多い。竹中事務局長は「タイブレーク(延長戦で走者を置いた状態から始め、早期決着を図る特別ルール)を取り入れていたら、こんなことにはならない。一方で高校野球は延長の文化があり、数々の名勝負が生まれた。議論に上ると思う」と話した。
(共同通信)
「高校野球は延長の文化があり、数々の名勝負が生まれた。議論に上ると思う」(高野連・竹中事務局長)
との発言であります。
そもそも高野連とは、その前身が「戦前に大阪朝日新聞社によって実施されていた全国中等学校優勝野球大会を運営する目的で1946年に結成された全国中等学校野球連盟が母体となっている」のであります。
概要[編集]
戦前に大阪朝日新聞社によって実施されていた全国中等学校優勝野球大会を運営する目的で1946年に結成された全国中等学校野球連盟が母体となっている。
第二次世界大戦終結によって、1947年に学制改革が実施され、中等学校が高等学校へ改組されると全国高等学校野球連盟と改称した。
さらに1963年には文部省から財団法人として認可され、同時に名称を改称した。
つまり高野連=夏の甲子園運営(旧全国中等学校優勝野球大会を運営)=主催者朝日新聞社という等式が成り立っています。
高野連の公式サイトで役員名簿を確認いたします。
公益財団法人
日本高等学校野球連盟
役員名簿
平成26年8月8日変更■最高顧問(4名)
松前達郎 木村伊量 朝比奈豊 脇村春夫
http://www.jhbf.or.jp/summary/officer/
高野連の運用を実質的に掌握している4名の最高顧問には、従軍慰安婦捏造報道問題で謝罪せずに逃げ回っている木村伊量(株式会社朝日新聞社代表取締役社長)と、朝比奈豊(毎日新聞グループホールディングス・毎日新聞社代表取締役社長)の名前があります。
歴代の最高顧問にも、夏の甲子園を主催する朝日新聞社の現役社長と、春の甲子園を主催する毎日新聞社の現役社長が、必ず指名されています、何が公益財団法人なのだか、副会長4人の中にも、高橋順二(元朝日新聞名古屋本社代表)とか朝日関係者がごろごろいるわけです。
そもそも高野連は自分たちの方が伝統がある歴史が古いというわけのわからない理由で、高野連は高体連(全国高等学校体育連盟)にも何度もの加盟依頼を蹴り続けて、所属していないのです。
だから、「高校野球は延長の文化があり、数々の名勝負が生まれた」などの精神論・根性論が幅をきかせ、 「高校野球ばかりが地域の代表的な扱いをされるけど、結局は(主催の)朝日新聞や、(長時間放送する)NHKがつくり上げたもの」「メディアも高野連も、高校野球は球児が酷使されるのをドラマとして崇(あが)め成り立ってる」という批判を真摯に受け止めることなく、上記のような延長50回という「虐待」に近い試合を見ても「考えられないことが起きた」と他人事なのです。
この高野連や朝日新聞社の前近代的な体質の問題は、さまざまな批判的論説がこれまでも上がっていましたが、高野連並びに主催の朝日新聞社はこれを無視し続けてきたのです。
暑すぎる高校野球 球児たちの「物語」に冷静な視線
(前略)
ネットでは、ほかの高校スポーツより多くの時間や紙面を割いて高校野球を取り上げるマスコミにも批判の矛先が向く。
「高校野球ばかりが地域の代表的な扱いをされるけど、結局は(主催の)朝日新聞や、(長時間放送する)NHKがつくり上げたもの」「メディアも高野連も、高校野球は球児が酷使されるのをドラマとして崇(あが)め成り立ってる」(ツイッター)
前出の玉木さんは「マスコミが大会を主催することで競技を発展させた面はある」としつつ、「商売と切り離せなくなった結果、開催時期などの問題点を指摘できず、健全なジャーナリズムが機能しなくなっている。選手がアマチュアであることに甘えている」と苦言を呈する。
野球人気に往年の勢いはないが、世論調査機関「中央調査社」によると、昨年は好きなプロスポーツの1位に選ばれるなど根強い支持を保っている。高校野球をめぐる直言が目立つのは、“見る側”にメディアに頼らない成熟した目が育っていることの証左なのかもしれない。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130719/bbl13071911150000-n2.htm
炎天下で何百球も連投させ高校生の肩を酷使するこの高校野球の現状は、売らんかなの朝日新聞社の販売促進戦略として「メディアも高野連も、高校野球は球児が酷使されるのをドラマとして崇(あが)め成り立ってる」、つまり高野連・朝日新聞社が創作した青春の美しい「物語」という虚像なのです。
野球選手の肩は消耗品だと言われています、今年7月10日、ニューヨークヤンキースの田中将大投手が、右肘内側側副靭帯の部分断裂と診断され、故障者リスト入り。一部からは、高校時代の投げ過ぎが故障の原因だとされています。
高校3年生時代に出場した2006年の「第88回全国高等学校野球選手権大会」では6試合で742球を投球し、“ハンカチ王子”こと斉藤佑樹率いる早稲田実業と対戦した決勝戦では延長15回までもつれる熱闘となったのは記憶に新しいです。
松坂大輔しかり、斉藤佑樹しかり甲子園で熱投した投手の故障が続いているのも、高野連の「体質」が影響していると言っても過言ではないのです。
・・・
7年前、当ブログでは特待生制度をめぐる高野連と朝日新聞の醜態を徹底検証いたしました。
2007-05-12■高野連と朝日新聞の醜態を徹底検証!!〜現役朝日社長が最高顧問の高野連は即刻解散すべし!
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20070512
このエントリーは、一ヶ月半にわたり高野連の発言と朝日新聞の記事を徹底的にトレース・検証し、彼らの偽善性を暴いたものです、当時ネット上で大きな支持をいただきました。
長文のエントリーですが、お時間のある読者は是非ご一読を、高野連と朝日新聞の「嘘つき体質」がご理解いただけると思います。
高野連と朝日新聞の「体質」を検証する上で、7年前の特待生制度をめぐる高野連と朝日新聞の醜態を押さえておくことは無駄ではないでしょう。
一般のスポーツでは広く認められているスポーツ特待生制度を高野連が禁止している理由を弁明している日本高野連・脇村春夫会長(当時)の弁明会見記事をご紹介しましょう。
高野連、“夏”へ応急処置 特待生制度(04/21)
世間の関心を集めるスポーツ特待生制度の是非に、20日、日本高校野球連盟は改めて「NO」の判断を下した。日本学生野球憲章に違反するスポーツ特待生制度を採用している加盟校に中止を求めた上、当該選手にもペナルティーを科す。ただ、選手の試合出場機会をできるだけ奪わないよう、今夏の全国高校野球選手権の地方大会が始まる6月までには今回の事態を収拾したい意向だ。
日本高野連・脇村春夫会長と田名部和裕参事の記者会見における、特待生制度に関する高野連の見解、一問一答は次の通り。「特待生制度を不可とする理由は学生野球憲章第13条を順守するからだ。高野連は高体連に属しておらず、ほかの運動部と違う。教育の一環、精神性をもって進めてきた。そういう歴史的背景を認識して頂きたい。憲章を見直すという意見については、将来的には考えられないこともないが、現状では考えていない。今は特待生制度をどう調査し、処分をするかに集中したい」
――特待生制度の違反を判断する線引きは。
「スポーツ特待生で野球部に入っている者は違反になる。各学校が迷わないで済むような回答書を配る。それでも迷う場合は、制度の規定を添えて申告してもらう。最終的には6月1日以降、すべての学校について、夏の大会には支障がないようにしたい。そのための応急措置です」――特待生制度契約を解消することで学費の不払いが生じた場合は。
「慎重に対応したい。根拠が経済的理由であれば、例えば公的な奨学制度の利用に切り替えるなど学校側の誠実な対応をお願いする」――指導不十分だったとの認識は。
「05年11月の通達以降、各都道府県高野連と打ち合わせ、フォローアップをしてこなかった点は反省している」――どれぐらいの特待生制度違反を想定しているか。
「学校のホームページなどで紹介されているケースもあるようだが、把握するのは難しい」――特待生としてこれまで受けていた費用についてはどうなる。
「趣旨は、制度の中止。さかのぼって返金を求めるものではない」http://www.asahi.com/special/070426/OSK200704210024.html(リンク切れしています)
当時他のスポーツが認めている特待制度を高野連が認めない理由は「高野連は高体連に属しておらず、ほかの運動部と違う。教育の一環、精神性をもって進めてきた」からだとのたまった訳です。
「精神性」ですよ、高校球児がみんな丸坊主なのも「精神性」の一環です、他の高校スポーツに準じることはしないのは「高野連は高体連に属しておらず、ほかの運動部と違う」の一点張りです。
精神論で特待生制度を認めない高野連と朝日新聞はこのように「特待生制度」を批判しながら全国調査に乗り出します。
調査の結果、野球特待生違反校384校、約8000人に及びます。
野球特待生 申告校の一覧(05/03)
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200705030004.html
「特待生」、延べ384校が違反 私学検討部会設置へ(05/03)
日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は3日、日本学生野球憲章が禁じている「野球部員であることを理由としたスポーツ特待生制度」の全国調査の最終集計結果をまとめ、硬式376校、軟式8校の延べ384校(軟式8校はすべて硬式と同じ学校)が違反を申告し、対象部員は7971人にのぼったと発表した。追加された中では、初めて公立校からの申告もあった。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200705030013.html
この記事の後、高野連ならびに朝日は深く静かに「沈黙」していきます。
まるで嵐が去るのを待つかのように(苦笑
そして高野連は厳重処罰の対象とすると宣言していた特待生制度を全面的に認めるとし、方針を撤回するのです。
特待生制度で緩和措置検討 日本高野連が10日に臨時会(05/08)
日本高校野球連盟は7日、日本学生野球憲章に違反する「野球部員であることを理由にした特待生制度」を設けていた高校の野球部長と当該部員に対する処分の緩和を検討する方針を明らかにした。10日に緊急の全国理事会を開いて話し合う。
特待生扱いを打ち切られた部員が、経済的な理由から退学や転校を余儀なくされることがないような措置を検討する。部長は交代し、原則として1年間の謹慎処分とする方針だったが、軽減する方向という。日本高野連は「違反校数が予想以上に多く、高野連のやり方を押し通して済むわけではない」としている。
また、憲章に違反しないと判断した学校についても申告を求めており、その中で高野連が違反と判断した学校があった場合には、10日をめどに追加違反校として公表し、同等の処分を科す方針も明らかにした。
日本高野連が実施した全国調査では、のべ384校が特待生制度を実施し、対象部員は7971人にのぼっていた。
http://www.asahi.com/special/070426/OSK200705070085.html
その直後伝説の朝日新聞「嘘つき社説」が掲載されいます。
肝心の部分なので当時のエントリーより引用。
本日(12日)の朝日新聞社説から。
野球特待生―行きすぎをどう防ぐか
野球部の特待生制度を持つ高校への処分について、日本高校野球連盟は当初の方針を緩めることを決めた。
授業料免除などの特待生扱いを打ち切ることで、生徒が転校や退学に追い込まれるような場合には、それぞれの高校は独自の裁量で救済することができる。野球部長も1年間の謹慎を短くし、5月末まで自主謹慎すればいい。
高野連の調査では、全国で約400の高校が特待生の制度を持ち、約8000人の選手が優遇を受けていた。
学生野球憲章に基づくルールに違反するとはいえ、これだけ広がった特待生を一気になくすのは大きな混乱を招く。在校生に限って事実上、特待生を認めるという今回の判断は現実的な道だろう。
問題は、来春入学する生徒たちについて制度をどう運用していくかだ。
私たちはこれまで社説で、「特待生制度をすべて悪と決めつけられるだろうか」と指摘してきた。
高野連も特待生制度そのものを否定しているわけではない。 勉強やスポーツに秀でた生徒の授業料や入学金を免除するのは、学校からすれば、それによって学校の特色を出し、知名度を上げたいということだろう。
生徒にとっては、授業料などを払わなくてもすむようになれば、家庭の負担が減る。一人ひとりの才能を伸ばすうえで、特待生制度は意味がある。
そのことは高校野球の選手も例外ではあるまい。
とはいえ、高校野球がほかのスポーツと違うとすれば、全国的に人気が高く、選手が大きな注目を浴びることだ。抜きんでた力のある選手は、プロ野球入りや大学進学で有利になる。
そのため、学校が特待生制度を途方もなく広げたり、介在する人たちが悪用したりする現実がある。
たとえば、優秀な選手を集めるために生活費まで丸抱えするような高校もある。選手をあっせんするブローカーも現れ、そこには金銭の授受もからむ。そんな話を聞く。
特待生問題の発端となった西武の裏金問題では、金を受け取っていた元早大選手が神戸市から岩手県の専大北上高へ野球留学した際、紹介役になっていたのは西武のスカウトだった。
いま考えるべきことは、行きすぎた特待生制度をどうやって是正していくかである。それには、野球留学にどこかで歯止めをかける必要もある。
朝日新聞社は高野連とつながりが深く、夏の甲子園大会を高野連と主催している。私たちも、特待生の実態と野放図な広がりをきちんとつかみ、早く警鐘を鳴らすべきだったと反省したい。
高野連は6月下旬をめどに、今後のあり方について一定の基準を示したいとしている。第三者を含めた組織をつくって、広く意見を聞き、多くの人が共感できるものをつくってほしい。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html・・・
・・・
ふう。
何だ、この言い訳社説は?
私たちはこれまで社説で、「特待生制度をすべて悪と決めつけられるだろうか」と指摘してきた。
高野連も特待生制度そのものを否定しているわけではない。ええええ? 朝日も高野連も何度も何度も「特待生制度そのものを否定」してきたじゃないですか、過去一ヶ月の自身の報道記事をここまで無視する発言ってすごいです!!
ここまで違反校が増えちゃったから、最近になってようやく「特待生制度」をしかたなくしぶしぶ認めただけじゃないですか?
あと、この結語の前の文章、これなんですが。朝日新聞社は高野連とつながりが深く、夏の甲子園大会を高野連と主催している。私たちも、特待生の実態と野放図な広がりをきちんとつかみ、早く警鐘を鳴らすべきだったと反省したい。
「朝日新聞社は高野連とつながりが深く」って、お上品な表現使ってもらっちゃ困るんですが、そもそも朝日と高野連は、「同じ穴の狢」でしょ。
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まとめです。
高野連も朝日新聞社も長年夏の大会を共催してきた、高校球児を炎天下のもと商売の道具としてきた「共犯者」であります。
高校野球を巡り醜態をさらす高野連の体質は、朝日新聞社の目的のためなら記事を捏造する報道姿勢と酷似しています。
高野連による時代遅れの精神論により、若い将来のある選手の体が酷使されている実態を無視して、美しい青春の「ドラマ」として崇(あが)め成り立ってる高校野球。
女性の人権侵害という大義名分により、日本軍による強制連行の証拠をときに「捏造」、ときに「悲劇」「慰安婦が連行されるドラマ」を作り上げ、それをさも事実かのように報道してきた朝日新聞。
7年前の主張を再度、掲載致します。
現役朝日社長が最高顧問の旧態依然のへなちょこ高野連なんか即刻解散すべきです。
(木走まさみず)