疑惑だらけの法相誕生は韓国の悪しき体質を象徴している
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9日、娘の不正入学疑惑などが取り沙汰されている側近のチョ国(チョ・グク)氏を法務部長官に正式任命いたしました。
チョ氏をめぐっては、家族が私設ファンドにおよそ1億3,000万円の投資を行い、その後、ファンドが出資した会社が、公共事業で多額の利益を得たとの疑惑が浮上しています。
捜査を続けていた韓国検察は9日、私設ファンドと、そこから出資を受けた会社のそれぞれの代表について、横領などの疑いで拘束令状を請求しました。
検察は先週、チョ氏の妻を私文書偽造の罪で在宅起訴しているが、一連の疑惑で関係者の身柄拘束に向けた動きは初めてです。
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ファンド代表らの拘束令状請求 チョ・グク氏疑惑 検察が“次の手”
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妻も私文書偽造で在宅起訴されたうえ、一族ぐるみの不透明な投資・蓄財などで関係者が遂に逮捕(身柄拘束)要求されたわけです。
チョ・グク氏の数々の疑惑の中でも、このファンドが公共事業で多額の利益を得た事実にかんがみて、本件がもっとも重い疑惑であると言えましょう。
それにしてもです。
このような疑惑の塊のような政治家をよりによって法相に抜擢するというのですから呆れてしまいます。
文大統領は「チョ長官に(改革の)仕上げを任せたい」と言います。
「私を補佐して私と共に権力機関の改革のためまい進し、その成果を見せたチョ長官に(改革の)仕上げを任せたい」
「大統領選で権力機関の改革を最も重要な公約の一つとして掲げ、その公約は国民から支持を受けた」「残った課題は権力機関の政治的中立を保障し、国民の機関としての地位を確固たるものにすることを法制度で完成させること」
さらに「疑惑だけで任命しなければ悪い前例になる」と言い切ります。
「聴聞会まで終え、手続きの要件を整えた状態で本人が責任をとらなければならない明白な違法が確認されなかったにもかかわらず、疑惑だけで任命しなければ悪い前例になる」
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文大統領 疑惑相次ぐ側近を法相に任命「改革の仕上げ任せたい」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/09/09/2019090980183.html
今回の件でつくづく深く考えされました。
やはり韓国と日本を比較すると、「法を守る」ことに対する態度が大きく異なりますですね。
「法治国家」である日本は法や約束は守ります。
だから法務大臣に身内が在宅起訴されているような人物を充てることは日本では考えられません。
しかるに韓国では、法より国民情緒が優先される「人治国家」であり、法を守る意識は弱いのでしょう。
だからこんな疑惑だらけの人物を法相に任命しても大統領は「チョ長官に(改革の)仕上げを任せたい」と言い切れるのではないでしょうか?
こたびの疑惑だらけの法相誕生、私には韓国の悪しき法律軽視体質を象徴していると感じられました。
(木走まさみず)