木走日記

場末の時事評論

晩餐会の「独島エビ」が象徴している文在寅大統領の「二枚舌」

 韓国紙朝鮮日報が「独島エビ」「慰安婦出席」で日本が不快感を示していると報じています。

国賓夕食会の「独島エビ」「慰安婦出席」に日本が不快感
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/11/07/2017110703266.html?ent_rank_news

 菅官房長官の記者会見の様子を報じています。

 時事通信の報道によると、菅官房長官は記者会見で「外国の政府が他国の要人をどのように接遇するかについてコメントは差し控えるが、どうかとは思う」と述べた。また「北朝鮮問題への対応において日米韓の連携強化が求められる中、悪影響を及ぼすような動きは避ける必要がある」と指摘した。

 また、また夕食会に旧日本軍の慰安婦被害者のイ・ヨンスさんが招待されたことについても、2015年12月の韓日協定に基づき「慰安婦問題の究極的かつ不可逆的な解決について両国間で確認されており、着実に実施されることが重要」だとして、外交ルートを通じて日本の立場を説明すると明らかにした。

 なんというのでしょう、どういう意図でこういう振る舞いをするのか、よくわかりませんが、文在寅大統領がこの局面で日本のことを重視していないことだけはよく理解できます。

 この晩餐会の「独島エビ」が象徴しているものは韓国の文在寅ムン・ジェイン)大統領の「二枚舌」なのであります。

 日本よりアメリカを、アメリカよりも中国をより重視していることは、彼の一連の言動を見れば、一目瞭然です。

 中国にいい顔をしたうえで、トランプ大統領には訪韓のときのみ上っ面で話をあわせている、文在寅大統領の「二枚舌」の姑息さはアメリカメディアもお見通しであります。

 7日付けのウォールストリートジャーナル(WSJ)の社説が韓国の文在寅ムン・ジェイン)大統領を強烈に批判しています。

South Korea’s Bow to Beijing
Seoul caves on Thaad missile defenses and a democratic alliance.
By The Editorial Board
Nov. 7, 2017 6:17 p.m. ET
https://www.wsj.com/articles/south-koreas-bow-to-beijing-1510096661

 社説の見出しが"South Korea’s Bow to Beijing"「北京になびく韓国」と、文在寅大統領の姿勢のその本質は中国ぺったりであると見抜いています。

 社説は、文在寅大統領がトランプ大統領を賞賛したことに触れた上で、それでも文在寅大統領のことを"unreliable"「信頼できない」と、彼の「二枚舌」を喝破しています。

Mr. Moon’s recent actions suggest he is an unreliable friend.
ムン氏の最近の行動は、彼が信頼できない友人であることを示唆している。

 ・・・

 晩餐会の「独島エビ」が象徴していること、それは韓国の文在寅ムン・ジェイン)大統領の「二枚舌」なのであります。

 こんな人は信用できない。



(木走まさみず)