朝日新聞を皮肉る産経新聞よ!調子に乗るな!!〜9年前の産経新聞捏造記事もみ消し事件を暴露する!!
7日付けライブドアニュース記事から。
産経新聞編集長、朝日新聞の慰安婦記事取り消しに皮肉「朝日の読者は、本当に優しいですね」
7日、産経新聞編集長・乾正人氏が、朝日新聞が慰安婦に関する記事の誤りを認めたことに対して、見解を述べた。
朝日新聞は、韓国・済州島で強制連行があったとの証言に基づく記事を掲載したが、5日、この証言を虚偽と判断、記事を取り消すと明らかにしていた。
これに対し乾氏は7日、産経ニュースの編集日誌にて「さすがは、朝日新聞。と思わずうなりました」と切り出した。
乾氏は「記事の内容とは裏腹に、『おわび』や『訂正』の見出しがひとつも見当たりません。これは大変な技術(世間ではごまかし、ともいいます)が必要です」と、指摘。
続けて「そればかりではなく、1面では、社の偉いヒトが『慰安婦問題の本質 直視を』と読者に教え諭してくれています。『慰安婦問題』の本質を直視しないといけないのは、とんでもない誤報をした新聞側にあるのに大したものです。朝日の読者は、本当に優しいですね」と、締めくくっている。
「さすがは、朝日新聞。と思わずうなりました」
「記事の内容とは裏腹に、『おわび』や『訂正』の見出しがひとつも見当たりません。これは大変な技術(世間ではごまかし、ともいいます)が必要です」
「そればかりではなく、1面では、社の偉いヒトが『慰安婦問題の本質 直視を』と読者に教え諭してくれています。『慰安婦問題』の本質を直視しないといけないのは、とんでもない誤報をした新聞側にあるのに大したものです。朝日の読者は、本当に優しいですね」
うむ、「『おわび』や『訂正』の見出しがひとつも見当たりません。これは大変な技術(世間ではごまかし、ともいいます)が必要です」とは、さすが産経新聞編集長・乾正人氏であります。
自らの誤報検証における朝日の報道姿勢を皮肉っている産経編集長氏なのでありますが、発言内容には大いに共感するわけですが、長年メディア・ヲッチャーとしてメディア報道の分析をしている当ブログとしては一言だけ物申したいのであります。
産経さん、捏造報道をさらっと人知れず訂正する大変な技術(世間ではごまかし、ともいいます)は、おたくも昔からそうとうな技術力を持っていますよね、朝日新聞にはぜんぜん負けてないですよね。
「さすがは、朝日新聞」などとご謙遜しちゃってますが、どうなんでしょう。
当ブログは朝日新聞の従軍慰安婦捏造報道は国家に対する大罪であると批判を繰り返してきましたが、過去に捏造記事を誤魔化してきた産経新聞編集長が上から目線で朝日新聞をこのように茶化して批判するのは許せません。
9年前、産経新聞がもみ消した恥ずかしい捏造報道をここに暴露します。
2005年4月15日(金)、産経新聞はフジサンケイグループが主催する地球環境大賞授賞式の記事を掲載します。
リンクもありませんが当時の記事の画像ファイルはこちら。
で、次の日 4月16日付『産経』2面に、【訂正 十五日付1面の「地球環境大賞授賞式」の記事中、秋篠宮殿下のお言葉の中に、引用の誤りがありました。謹んでおわびし、全文を取り消します。あらためて全文を掲載します。】との“社告的”訂正記事が掲載されたのであります。
そして以下、【秋篠宮殿下のお言葉(再掲載)】が16字×42行にわたって載っていました。
これだけでは、一般読者はさっぱり分からないのであります。
秋篠宮殿下のお言葉を確認しましょう。
本日、第14回地球環境大賞の授賞式にあたり、今年も、皆さまとお会いすることができ、大変うれしく思います。また今年から、フジサンケイグループが一体となってこの顕彰制度を主催することになり、「環境」と「経済」が両立する持続可能な社会の実現に向けて、ますますその役割を深めていくことを希望します。
近年、地球環境問題は、気候変動問題をはじめ、多くの事象について世界の人々の関心が高まっています。日本の優れた技術や知識が、環境に配慮した豊かな時代を築き、世界の発展に寄与していくことを願います。
皆さまの環境保全への活動が、より一層の大きな広がりをもたらし、 私たちの暮らす地球が緑豊かな水の惑星として、子どもたち、そしてその子どもたちへと末永く続いていくことを心から願います。(太字箇所は筆者)
・・・
太字部分が全て「引用の誤り」です。
特に恥ずかしいのが以下の文章の「引用の誤り」であります。
フジサンケイグループが一体となってこの顕彰制度を主催することになり、「環境」と「経済」が両立する持続可能な社会の実現に向けて、ますますその役割を深めていくことを希望します。
自分のとこの宣伝を皇族の言葉として「引用の誤り」しちゃったんだ・・・
仮にも皇族のお言葉の中に特定の民間グループにふれることなどあり得ないわけですが、この産経の【秋篠宮殿下のお言葉】の「引用の誤り」問題ですが、産経は見事なテクニックでもみ消したのでございます。
その後いっさい本件に関して産経新聞は沈黙を守り続けます。
この捏造記事は「引用の誤り」どころか、ほとんど文章の「創作」なのであります。
よりによって皇族のお言葉に自グループの宣伝の言葉を「創作」していたのであります。
これを「引用の誤り」として差し替えて、もみ消したのでございます。
朝日に負けず劣らずのこれは大変な技術(世間ではごまかし、ともいいます)が必要です。
別に朝日新聞を擁護しようとは思いません。
ただ、産経新聞編集長の上から目線の皮肉発言に、カチンときたので、9年前の捏造記事もみ消し事件を暴露した次第です。
捏造記事をごまかすという点では、日本の新聞はどこも同じ穴の狢だということです。
(木走まさみず)