木走日記

場末の時事評論

そもそもどの国をホワイト国として優遇するかは完全に日本の内政問題、韓国の意見など聞く必要性はゼロ・ナッシングだ

31日、自民党甘利明選対委員長はTV番組で、政府が韓国向け輸出管理厳格化をめぐり、貿易上の優遇措置を適用する「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正を8月2日にも閣議決定する方針について「100%(閣議決定に)向かう」と述べました。

甘利氏は「ホワイト国というのは特別扱い国で、アジアでは韓国だけに与えられている」と指摘した上で「特別扱い国から普通の国に戻すだけの話だ。金融措置でも何でもない」と強調いたしました。

2日に「ホワイト国」から韓国を除外する件でアメリカが仲介に入るとの情報もあります。

韓国は米国に仲介を求めていて、タイを訪れているポンペオ米国務長官を交え、日米韓外相会談を開く予定ですが、ポンペオ氏は北朝鮮非核化に向けた3カ国連携を重視し、仲介に乗り出す姿勢を示しています。

甘利氏の発言はこれらの報道を打ち消すように2日の閣議で「ホワイト国から韓国を除外することは100%」確定していると強調したものであります。

(関連記事)

自民・甘利氏 韓国除外の閣議決定は「100%向かう」
https://www.sankei.com/politics/news/190731/plt1907310049-n1.html

対して韓国側から恫喝のような激しい発言が繰り返されています。

「韓日関係を元に戻せない破局に向かわせる致命的行為になることを安倍政権に厳重に警告する」(自由韓国党の黄代表)

「排除時には最も高い水準の対応に出る」「日本政府は感情に巻きこまれずに現状況を落ち着いて正確に判断して問題解決のための対話に出なくてはならない。引き返すことができない橋を渡らないよう願う」(共に民主党の李代表)

「韓国政府と国民は政経分離の原則の毀損(きそん)と不当な決定を決して容認しない」「第2の独立運動となる経済・技術の独立運動に火が付くだろう」(共に民主党の李代表)

(関連記事)

韓国党代表「日本がホワイト国から韓国除外なら破局…安倍首相に警告」
https://japanese.joins.com/article/071/256071.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|ranking

韓国与党代表「日本、ホワイトリスト排除時には最も高い水準で対応」
https://japanese.joins.com/article/124/256124.html?servcode=A00§code=A10

ホワイト国除外は「経済全面戦の宣戦」 第2の独立運動起こる=韓国与党
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/08/01/2019080180091.html

うーん、「韓日関係を元に戻せない破局に向かわせる致命的行為」だの、「引き返すことができない橋を渡らないよう願う」だの、「「第2の独立運動となる経済・技術の独立運動に火が付く」だの、それはそれは大仰な表現が並んであります、おおげさですがな。

このような中で1日バンコクで行われた日韓外相会談ですが当然ながら物別れに終わりました。

韓国中央日報報道によれば康京和長官はホワイト国除外ならばGSOMIA破棄検討の可能性を示唆します。

「日本の輸出規制措置の原因が安保上の理由ということだが、我々もさまざまな韓日安保の枠組みを検討せざるを得ないという話をした」

GSOMIA延長を再検討するかと再び尋ねられると「韓日安保協力の枠組みに影響があるかもしれないとお話した」とし、GSOMIA破棄検討の可能性を示唆した。

康京和-河野の「バンコク談判」…硬い表情に目も合わせず より
https://japanese.joins.com/article/162/256162.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|top_news

やれやれです。

ん?

来日中の韓日議員連盟の姜昌一(カン・チャンイル)会長が激しくお怒りです。

二階氏の面会ドタキャンに「物乞い外交に来たのではない」と怒鳴ります。

(関連記事)

二階氏の面会ドタキャンに激怒 「物乞い外交に来たのではない」=韓日議連会長
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/08/01/2019080180146.html

お怒りの上に、このドタキャンは安倍の圧力だ、安倍氏しかいないと、訴えます。

その上で、李洛淵(イ・ナクヨン)首相と親しく韓国に知人も多い二階氏に圧力をかけられるのは安倍氏しかいないとして、突然の面会キャンセルが二階氏の本意ではない可能性があることを示唆した。

もうね、呼んでもいないのにですよ、急遽よその国に団体で押しかけておいて、日本側の要人との面談がキャンセルになったからとブチ切れる、なんだかなあ、どうかお早めにお国にお戻りくださいませ。

韓国側の勘違いもいい加減にしていただきたいです。

そもそもどの国をホワイト国として優遇するかは完全に日本の内政問題であります、つまり韓国の意見など聞く必要性はゼロ・ナッシングです。

逆に他国の意見が日本の安全保障上の政策に影響を与えるとすれば、そのほうが大問題となります。

韓国は何を勘違いして一人大興奮しているのでしょうか。

日本政府は、予定通り2日に粛々と韓国ホワイト国除外の閣議決定を行なってください。

本件では日本国民の大多数が日本政府の方針を支持しているのです。

それにしてもこの韓国の尋常でない過剰反応、読者のみなさん。

どう思われますか?

本当に面倒くさい隣国です。

ふう。



(木走まさみず)