「日韓のジレンマを解くには」〜無味無臭、久しぶりに見た朝日の「クソ評論」
ああ、タイトルに釣られてしまった・・・
5年間の韓国勤務を終えて帰国した、朝日新聞社の箱田哲也(はこだてつや 国際社説担当)記者による『日韓のジレンマを解くには』と題する評論がネット上で掲載されています。
(社説余滴)日韓のジレンマを解くには 箱田哲也
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201305290586.html
うーん、関心のある読者はぜひリンク先をお読みいただきたいのですが、箱田記者の「日韓のジレンマを解く」のに必要なものは、
互いへのほんのすこしの思いやり
なのだそうです。
おそらくはまじめな記者なのでしょう、そして本心から悪化している日韓関係を憂い、記事にもあるとおりずっとこの問題を深く考えていたのでしょう。
互いの不信が不信を呼ぶ悪循環を、なぜ断つことができないのか。ソウルでも東京に戻ってからも考えているが、問題の根は深い。
お気持ちは理解した上ですが、5年間の韓国勤務の後に戻ってきた天下の朝日新聞社の国際社説担当のバリバリ記者の「日韓のジレンマを解くには」という重要な問いかけの答えが、「互いへのほんのすこしの思いやり」ですか?
「互いへのほんのすこしの思いやり」で、「従軍慰安婦」などの歴史認識問題や竹島問題などが本当に解決するのならば、私達は喜んで韓国の人々に思いやりを持ちましょう。
そうしたら韓国の人々も日本人に思いやりを返してくれるのですか。
この評論を読んだ読者が、「そうか、日韓関係を改善するには、互いへのほんのすこしの思いやりを持てばいいんだな」と、ひざをたたいて頷くと、ほんとうにお思いか?
・・・
ふう。
全くの駄文です、読むだけ時間の無駄でした、言葉は悪いですが久しぶりに見た「クソ評論」です。
読者に何ら問題提起もできていない、また啓蒙もできていない、反発すら与えることもできていない、無味無臭の言論です。
そう、小学生新聞の読者投稿欄レベルです。
日本のクオリティペーパーを自認する大新聞の社説記者がこのレベルの能天気ぶりです、気がめいります。
(木走まさみず)