木走日記

場末の時事評論

ネ申伝説化する『小沢一郎の法則』

 28日付け読売新聞記事から。

嘉田氏ら「名」を、小沢氏「実」取る…未来分裂

 日本未来の党は27日、党名を「生活の党」に変え、代表を嘉田由紀子滋賀県知事から森裕子参院議員へと変更することを総務相に届け出た。


 「生活の党」は小沢一郎衆院議員ら旧「国民の生活が第一」(現在は国会議員15人)のメンバーで構成される見通しで、嘉田氏と嘉田氏に近い阿部知子衆院議員らは離党することになり、分裂が決まった。嘉田氏らは政治団体として党名を引き継ぐ方向だが、結党1か月にして国会から未来の党の名は消えた。

 小沢氏と嘉田氏は28日に大津市内で共同記者会見を行い、党分裂の経緯などを正式に説明する。

 当初は小沢氏らが離党するとの観測もあったが、離党して新党を結成した場合に受け取れる政党交付金は、未来の党が受け取る予定だった約8億6500万円(現時点での勢力による試算)と比べ、大幅な減額となる。小沢氏に近い議員が「衆院選の選挙資金の多くは、旧『国民の生活が第一』が負担した」などと語る一方、嘉田氏側は、日本未来の党という党名の存続にこだわり、党の「割れ方」を巡る騒動を「カネ目当てと思われたくない」と周辺に語っていた。これが、嘉田氏らが「名」を取り、政党交付金という「実」を小沢氏らが取る格好の決着になったものとみられている。

(2012年12月28日05時29分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121227-OYT1T01421.htm?from=main3

 うーん、今度は「生活の党」ですか、よくわからないけど日本未来の党は名前を変更して小沢氏グループが残り、嘉田氏らは離党して新たに「日本未来の党」を結党するというわけです。

 その目的は約8億6500万円の政党交付金にあると読売新聞は分析していますが、まあそうなのでしょうね。

 ・・・

 それにしても小沢一郎氏です。

 8党目ですよ、今度の「生活の党」で在籍する政党数が。

 これはね、おそらく世界的なレベルで奇特な政治家としてギネス級の記録であると言っても過言ではないでしょう。

 善悪は抜きにしてご立派と申しましょう。

 稀有の政治家でしょう、日本の歴史で二度とこのような人は現れないことでしょう、我々は小沢氏と同年代を生きその行動の目撃者となれたことを神に感謝しなければなりません。

 さておそらくネ申伝説化する『小沢一郎の法則』をご披露いたしましょう。

 彼が所属した8つの政党を時系列に並べ☆グループと★グループに分けてみます。

自由民主党
新生党
新進党
自由党
民主党
国民の生活が第一
日本未来の党
?生活の党

 ☆グループと★グループの違いはなんだと思いますか?

 ☆グループは現在も存在している政党であり、★グループはすでに解党した政党であります。

 しかしそれだけではありません。

 ☆グループは、自由民主党民主党日本未来の党も結党時には小沢氏は関わっていません。

 一方★グループは新生党新進党自由党国民の生活が第一すべて小沢氏が中心になり結党した政党です。

小沢一郎の法則』
(正則)
 ・小沢氏が結党に参加した政党は100%必ず消滅する。
補則
 ・小沢氏が所属した政党でも小沢氏が結党に参加していない政党は100%生き残る。

 うむ、この法則に従えば「生活の党」の寿命もそう長くは無いということになります。

 さあ読者のみなさん、この法則が今後も成立するのかしないのか、「生活の党」をあたたかく見守っていきましょう。



(木走まさみず)