木走日記

場末の時事評論

野党統一候補ジャーナリスト鳥越俊太郎氏の記者会見でおそらくみんなが感じたこと

 今回も小ネタです。

 おかしいなあ、誰の目にも明々白々な重要なファクト(事実)なのに、マスメディアがほとんどふれていませんね。

 さて都知事選─野党4党統一候補に決まった鳥越氏の昨日の会見を受けて、民主党代表・岡田氏が「都政刷新のために勝ち抜きたい」と鼻息が荒いのであります。

岡田克也
2016年07月13日 11:37
都知事選─野党4党で鳥越氏を支援、都政刷新のために勝ち抜きたい
http://blogos.com/article/183280/

 失礼して抜粋。

鳥越さんは、ジャーナリストとして、皆さんも十分よくご存じでしょうが、北海道5区の補欠選挙の際も、しっかりと応援していただいた方です。もちろん、ジャーナリストやキャスターとしても大変な実績があります。

 鳥越さんに「大変な実績」があったかどうか意見の分かれるところでしょうが、で12日の鳥越氏の会見詳細はこちら、産経新聞記事から。

東京都知事選・鳥越俊太郎氏出馬会見
http://www.sankei.com/politics/news/160712/plt1607120061-n1.html

 だめだなあ、産経は、会見の鳥越発言の一番興味深いところをすべて丸めて記事にしています、残念です。

 私は、12日の鳥越氏の会見はTVおよびネット動画で一言一句拝聴させていただきました。

 でですね、例えば「私はみなさんご承知の通り、現在76歳です、昭和15年生まれです、終戦時(昭和20年)に二十歳でした」って発言、産経はごそっと削除して「私は現在76歳です」という部分だけ記事にしていますがどうなのよ。

 この発言はですね、2つの意味でジャーナリスト鳥越俊太郎を象徴しているのでございますよ。

 まず第一点、この人昔から数字に弱いんです。

 昭和15年生まれなら終戦時昭和20年は五歳ですよね、二十歳じゃ計算合いません。

 そして第二点、この人昔から言い方が不遜だなあ、思いあがっているなあと指摘受けてきたのですよね。

 自分の年齢76歳を表明するのに前置きして、「みなさんご承知の通り」ってよく言えますよね、年齢も広く世間に知れ渡っているほどに有名なジャーナリストだったのかなあ、「みなさんご承知の通り」の使い方、軽く間違っていませんかねえ。

 で、東京都の出生率を「他府県に比べて高いが」と言った後で、裏方からメモで「東京都の出生率は47都道府県で最低」と訂正を余儀なくされています。

 ここでも、どのような文意で東京都の出生率を用いたのか、具体的に発言を遡(さかのぼ)り、訂正およびしかし主張したいことの骨組みはぶれてはいないことを説明すればよいのに、メモを見て恥ずかしげもなく訂正するだけ。

 他にもご本人も「準備不足」を認めてはいるんですが、

 「都政の問題点は時間がなかったので良く分からない」
 「政策はまだ考えてない、あとでペーパーにしてお渡しします」 
 「五輪にどれくらいの金が掛かるか具体的な数字は今押さえていない」
 「他の候補者の公約は関心がなかったから知らない、これから勉強する」
 すべてこれからなんですね、準備不足もたいがいにしろよ、少しいさめたくなります。
 ・・・

 ふう。

 大方の準備不足を認めたうえでですが、記者会見をつぶさに拝聴して、私が感じた素直な感想は、準備不足で片づけられないだろう発言の不確かさなのであります。

 この人、頭大丈夫なのかな?

 って、言うことです。

 その主義主張以前にです、話がまとまりがないし、あまりにも発言内容にミスが目立つし、肝心なところはすべて堂々と「準備不足なのでこれから勉強します」です。

 だけどね東京都の出生率が最低なのも、オリンピックの概算予算も、場末のブロガーの私も押さえている数値でありまして、東京都の知事に立候補する「大変な実績」(岡田代表)があるジャーナリストが間違える・あるいは答えれないって、はたして「準備不足」の問題なのかしら。

 会見全体のまとまりのないダラダラ感と言い、知的な意味でアウトなんじゃないのかしら・・・

 でも、メディアはどこも報じていないんですよね。

 おかしいなあ、誰の目にも明々白々な重要なファクト(事実)だと思われるのに・・・

 マスメディアはほとんどふれていませんね。

 繰り返しますが、この人、頭大丈夫なのかな?

 今回は野党統一候補ジャーナリスト鳥越俊太郎氏の記者会見でおそらくみんなが感じたことを、マスメディアがどこも指摘しないので、失うものが何一つない場末の、当『木走日記』が指摘させていただきました。

 読者のみなさん、そう感じませんでしたか?



(木走まさみず)