木走日記

場末の時事評論

バカ呼ばわりされてもエキセントリックな舛添氏を支持する安倍自民党〜政治集団としての矜持とかプライドとかないんですかね

 うーむ、都知事立候補者ですが、宇都宮健児(67)、田母神俊雄(65)、ドクター・中松(85)、山口節生(64)に今度は舛添要一(65)の各氏でありますか、毎度のことですがどうして都知事候補というのはこのようなエキセントリックな面々が登場するのでしょうか?

 一都民としては、今回もこれら奇人変人のみなさまの中から候補者絞り込むわけですが、消去法というかよりましでより無難な方をチョイスするしか仕方ないと思われます。

 で、自公から支持を受けもしかすると民主も相乗りすると言われている舛添要一氏が早くも本命視されているようであります。

 今回は当ブログとして、都知事候補本命の舛添要一氏を俎上に載せたいと思います。

 舛添要一氏、このお方、プライベートにおいてはエキセントリックな面々の中でもその変人ぶりは群を抜いておりまして、その性格は実は政治家としての彼の行動にも大きく影響を与えている(あとで触れます)わけで、政治家舛添要一氏を評価するためには彼のプライベートな面も語らなければなりません。

 まあ舛添氏といえば、3度の結婚、2人の愛人、5人の子供で知られているわけですが、実は隠された結婚歴がもう1回あったことが6年前に週刊文春にスッパ抜かれているわけです。

 家庭内暴力・DV有りの、サバイバルナイフを突きつけたの、愛人に男児を生ませるの、フランス人と結婚する前にもフランスで日本人女性と結婚式を挙げていたことを隠していたの、裁判沙汰になっている女性もいるの、もうてんこ盛りでございます。

 当時の記事をご紹介(リンクは切れています)。

 舛添厚労省“隠された最初の結婚”グチャグチャの女性遍歴

2007年09月10日10時00分
「盗っ人は最後のひとりまで、草の根をかき分けても捜し出さないといけない」――年金着服問題で、舛添厚労相が勇ましい。その一方で、ボロボロ出てくる過去の醜聞にも驚いてしまう。舛添といえば、3度の結婚、2人の愛人、5人の子供で知られるが、実は隠された結婚歴がもう1回あったと週刊文春が報じている。調べてみると、漏れてくるのは、エキセントリックで攻撃的な顔ばかり……。
 舛添大臣の最初の結婚相手はフランス人だった。2人目は片山さつき代議士。東大助教授と大蔵官僚という関係で、「最高の知的カップル」などと騒がれた。ところが、2人の結婚はすぐ破局。片山議員の関係者はこう言う。
「86年に結婚して離婚は89年ですけど、実質的な夫婦生活は半年くらいでしょう。すぐに片山さんが飛び出して別居してしまった。世間体だけで、仮面夫婦を続けていたんです」
 原因は、舛添のエキセントリックな性格や家庭内暴力などモロモロだったようだ。外に愛人もいて、離婚が決まる前に愛人に男児を生ませている。
「80年代当時はDVという言葉はなかったが、すぐ頭に血が上ってキーッとなる。『今なら問題になる』と片山さんは言っていましたね。骨折とか病院に駆け込むような話はなかったようですけど。サバイバルナイフを突きつけたという話も有名。彼はナイフ集めが趣味なんです。20本くらい持っていた。いじくっているうちに、そんな場面もあったようです」(2人をよく知る関係者)
 そして、離婚へ。その訴訟の最中に「隠された結婚歴」が出てきたというのだ。
「フランス人と結婚する前にもフランスで日本人女性と結婚式を挙げていたんです。片山さんは知らなかった。片山さんは結婚するとき、相手に離婚歴があるというので、親戚中に猛反対された。バツ2だったら、絶対、結婚していませんよ。片山さんは『詐欺だよ。知っていたら結婚しなかった』と怒っていました」(前出の関係者)
 その後、別の愛人ができて、2人の子供を生ませ、さらに別の女性と結婚したのは周知の通り。舛添をよく知る女性のひとりはこう言う。
「大臣になって、今後、イロイロ出てくると思う。裁判沙汰になっている女性もいますからね。表に出ないだけで、面白くない思いをしている女性は大勢いる。あの人はいつも無理に無理を重ねている。余裕がないからトラブルになるんです」
 この人の場合、派手な女性関係だけでなく、攻撃的な性格もアチコチで軋轢(あつれき)を生んでいる。ほどほどにしないと“刺される”ことになる。

【2007年9月7日掲載】
http://news.livedoor.com/article/detail/3300386/

 彼の場合、記事にもあるとおり、私生活ではエキセントリックで攻撃的な顔ばかり、すぐ頭に血が上ってキーッとなるわけです、直情的なんですね。

 もちろん、一般論として別に「隠された結婚歴」とか舛添氏が何回離婚してようが、元愛人とどんな裁判を抱えていたのだろうが、それはそれ、プライベートなことを突っ込んでもしかたがないのであります、しかしこの人の「繁殖力はすげええなあ」と半ば呆れながらも感心しきりであります。

 政治家はあくまでもその政治家の仕事内容で評価すべきです、その政治家の家庭の話とか性癖とかは別物であるというのが大人の判断であります。

 しかし彼の場合、その直情的なエキセントリックで攻撃的な性格が政治活動にも影響を与えているから困ったものであります。

 舛添氏はかつて自民党に在籍しており最終的には除名処分を受けているのでありますが、今をさること6年前、第一次安倍政権時代、参議院選挙で自民党が惨敗を喫した時、怒り心頭に達した彼はこうのたまったのであります。

 「バカだよなー。まだたたかっている候補がいるのに、なぜこの段階で言う。(自民党は)安倍のために政治をやっているんじゃない。知恵をつける奴がいない。バカにつける薬はないよ!」

 ときの自分が属する政党の内閣総理大臣を「バカだよなー。」「バカにつける薬はないよ!」と言い放ったわけです。


 当時の週刊文春記事をご紹介しましょう。

 記事中、「バカ」表現が8回出現しますがすべて舛添氏の発言です、ご堪能ください(苦笑)ませ。

舛添要一激白「バカにつける薬はない」「決定的に資質に欠ける」

 まだ開票作業がはじまって間もない21時30分。ニュースで「安倍首相、続投の意向」との一報が流れた瞬間、舛添要一氏は次のように吐き捨てた。
 「バカだよなー。まだたたかっている候補がいるのに、なぜこの段階で言う。(自民党は)安倍のために政治をやっているんじゃない。知恵をつける奴がいない。バカにつける薬はないよ!」
 選挙前から安倍政権に対して異を唱え続けた舛添氏が、怒りの胸中を激白した。
 ペナントレースをやっていて、試合が終わっていないのに監督が続投っておかしいでしょ。監督に責任がないというようなもの。「閣僚が悪い」というけれど、監督があのピッチャー(閣僚)を選んだんだろうって。安倍さんも、一度野球をやってみるといい。
 参議院選挙の敗因には、三つの原因があると思います。一つ目は年金。二つ目は安倍政権の構造的問題。三つ目は小泉改革のマイナス面です。こっちは命がけで野党と闘っているのに、敵の弾にやられるならまだしも、後ろから弾を撃ってくる。毎日のようにバカ大臣やバカ副大臣が失言、不祥事をやらかす。これじゃ闘えない。その不信感が大きかった。
 松岡さんや赤城君の事務所費問題のときも、安倍さんはすぐに「問題ないと聞いている」と言った。決断が早すぎるし、間違った判断をしている。今回の「続投発言」のタイミングもそうです。結果が出る前に続投を宣言しても、誰の同情も買わないし、みんな反発しますよ。安倍さんは周囲のいうことを素直に聞いてしまうのでしょう。人はいいのかもしれないけれど、政治家としての資質を決定的に欠いています。
 選挙の間にも、すでに続投というようなことをいう。やっぱり総理の器というか、リーダーの資格があるのかなと皆思っています。常識なら辞めるんだけど、そこは辞めないという。
 安倍さんはあくまで自民党員が選んだ総裁で、国民が選んだわけではありません。衆議院の三分の二議席だって、小泉前首相が取ったもので安倍さんが獲得した議席ではない。だから国民の審判を謙虚に受け止め、耳を傾ける必要があるのです。
 化石と若造の官邸
 (続投発言によって)安倍さんも自民党も永遠に政権から離れてしまう可能性がある。永遠に野党になってしまう可能性がどんどん出てきている。安倍さんは続投できるかもしれないが、自民党を自滅に追い込む道を選んでいる。それを分からせる人がいない。
 官邸にも問題がある。小泉さんのときは塩ジイ(塩川正十郎財務大臣)がいた。中曽根さんのときは後藤田官房長官がニラみを効かせていた。いまは的場(順三)という副長官がいるけど、オヤジの安倍晋太郎さんのときにいた人で、化石みたいになって使い物にならない。他はなにも知らない”若造官邸”ですよ。
 安倍内閣を「バカ社長にバカ専務」と言った気持ちは全然変わっていません。ボンボンでもなんでも社長に祭り上げるのはいいわけですよ。どこでも二代目社長、三代目社長はいる。そういう会社は、(社長が)バカだとわかっているけど、周りの専務たちがしっかりしているからもっているわけです。だけど、ボンボンのうえに周りの番頭たちも駄目だから駄目なんです。いまやらなければならないのは、それを替えることに尽きます。
 参議院選挙では民主党が躍進し、自民党結党後、初の与野党逆転を果たした。図らずも「戦後レジームからの脱却」を果たした首相に、舛氏はこう注文を付ける。
 私は安倍さんの続投がいい決定とは思わない。全ての責任はトップにある。辞任すべきだと思っています。だけどフライングして走っちゃったものだから、(自民党の)中にいる人間が連れ戻すわけにもいかない。「おい、ちょっと」と言って、また変な方向に走り出さないようにするしかない。”安倍降ろし”をやっている余裕はいまの自民党にはないですよ。
 だからまずは人臣の総ざらい、問題あった役職、大臣は全部切らないといけない。ピシッとした内閣をつくる。そこが最後ののぞみです。
 ただ、内閣改造はすぐにやらないと駄目。九月まで待てよ、というのはアウトです。バンソウコウ王子をあと四十日間、連れまわって(内閣が)もつと思いますか?赤城大臣じゃもちませんよ。おそらく8月8日に臨時国会を開くだろうから、勝負はそれまでの一週間で内閣改造をできるかどうかです。これはバカが考えてもわかることです。

週刊文春 8月9日号 特集記事 安倍自民37議席の「天罰」 28〜29頁より抜粋

 舛添さん、お下品です、ちょっとバカ表現使いすぎですね。

 いくら自分が東大卒だからって、一国の総理大臣をしかも自身も当時は参院自民党の幹部職なのに、こうまでバカ呼ばわりするというのはちょっといただけませんな。

 私の母は短絡的で出来の悪い幼い私によく言い聞かせていたものです。

 「いいかいまさみず、よおくお聞き。人様をバカと面と向かってけなしてはいけませんよ。バカと言う人のほうが実は大バカ者なのですよ」

 その人がバカじゃなくても本当にバカでもとにかくバカといってはいけないと母は私にいっておりました。

 ・・・

 ご覧のとおり、その直情的なエキセントリックで攻撃的な性格で公私にわたり波乱万丈の人生を過ごしてきた舛添要一氏なのであります。

 彼の興奮しやすい我慢が効かない攻撃的な性格は、果たして東京都知事の要職に向いているのでしょうか、不向きなのでしょうか。

 都民の判断に委ねたいです。

 最後に、ひとつだけ言えるのは、あれだけご自身がバカ呼ばわりされて除名処分まで下された男を、水に流して再び支持するなんて、安倍自民党は大人の集団ですねえ(棒読み)

 政治集団としての矜持とかプライドとかないんですかね。

 ふう。



(木走まさみず)