木走日記

場末の時事評論

竹島領有権放棄に与党幹部が韓国国会議員と共同宣言〜国益をそこなうこのような政権は即刻「打倒」すべき

 外務省サイトより。

竹島問題

竹島の領有権に関する我が国の一貫した立場

竹島は、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに我が国固有の領土です。
韓国による竹島の占拠は、国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠であり、韓国がこのような不法占拠に基づいて竹島に対して行ういかなる措置も法的な正当性を有するものではありません。

※韓国側からは、我が国が竹島を実効的に支配し、領有権を確立した以前に、韓国が同島を実効的に支配していたことを示す明確な根拠は提示されていません。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/

 竹島は「歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに我が国固有の領土」なのであり、「韓国による竹島の占拠は、国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠」であるとのこの日本国政府の公式見解を、完全に否定する宣言を政府与党民主党幹部がよりによって韓国の国会議員と共同宣言したとのニュースが飛び込んできました。

 産経新聞電子版速報記事から。

民主・土肥氏「竹島領有権、日本は主張中止を」韓国議員と共同宣言 会見まで 先月末
2011.3.9 14:14

 わが国固有の領土にもかかわらず韓国が不法占拠を続けている竹島について、衆院政治倫理審査会会長で菅直人首相が主宰する政策グループ代表の土肥隆一衆院議員(兵庫3区)が「日韓キリスト教議員連盟」の日本側会長として、日本政府に竹島の領有権主張中止などを求める同議連の日韓共同宣言に名を連ね、韓国の国会で共同記者会見していたことが9日、分かった。土肥氏は産経新聞の取材に「個人的には、竹島は日本の領土とは一概にはいえないのではと思っている」と話している。

 共同宣言文のタイトルは、「和解と平和を成す韓日両国の未来を開いていこう」。日本に対し「歴史教科書の歪曲(わいきょく)と独島(韓国が主張する竹島の名)領有権主張を直ちに中止する」などの3項目を要求。議連の日本側会長の土肥氏ら3人の連名としている。

 土肥氏によると、共同宣言は先月27日、韓国の植民地支配下独立運動を記念した「3.1節」の関連行事の一つとして開催された、同議連の共同記者会見で発表された。

 土肥氏は日本側会長の立場で、日本から唯一出席。韓国には当日入り、式典の前に「この共同宣言を発表したい」と日本語訳が添付された宣言文案を渡され、内容を確認して了承、共同会見に臨んだという。

 土肥氏は産経新聞の取材に「共同宣言は外交交渉上有効になるようなものではない」と説明。「この議連は本来、キリスト教的精神で日韓問題を考えようという趣旨のもの。どちらか一方だけが悪いということにはならないはずだが、韓国では竹島慰安婦、教科書、靖国に対する自国の主張を述べないと、日本と向き合ったことにならない」とも述べ、韓国側が作成した宣言文に理解を示した。

 共同宣言は、韓国内では主要各紙が報道。会見した土肥氏らの写真も掲載された。土肥氏によると、同議連はキリスト教信者の両国の国会議員によって約11年前に発足。日本側は7人程度だが、韓国は国会議員の3分の2にあたる約150人が所属しているという。

 土肥氏は通称「菅グループ」と呼ばれる菅首相主宰の「国のかたち研究会」代表を務め、昨年9月の民主党代表選では菅首相の推薦人だった。

 (後略)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110309/plc11030914140020-n2.htm

「個人的には、竹島は日本の領土とは一概にはいえないのではと思っている

「共同宣言は外交交渉上有効になるようなものではない」

「この議連は本来、キリスト教的精神で日韓問題を考えようという趣旨のもの。どちらか一方だけが悪いということにはならないはずだが、韓国では竹島慰安婦、教科書、靖国に対する自国の主張を述べないと、日本と向き合ったことにならない」

 おお、日本国政権与党幹部が韓国国会議員と共同宣言して「竹島の韓国の領有権主張を認めた」わけであります。

 ありえないです。

 外交上の損失は計り知れません。

 軽率過ぎです。

 自分が支えている日本国政府竹島に対する公式見解と、いったいどう整合をとるというのでしょうか。

 驚きました、いったいどこの国の政権与党幹部が、自国の領有権を放棄する共同宣言を、紛争当事国の相手の国会議員と共同で宣言するというのでしょうか。

 そもそも政権与党幹部とは、つまり相手国から見ればその人の宣言が国を代表する宣言と解釈されかねない要職なのです、その自覚がまったくないのでしょう。

 これは痛いです。

 自己の信念を持つのは勝手ですがそれを軽率に口にすることは、自己の立場が政権与党幹部になれば、当然ながら許されません、特に外交シーンではそれまでの野党時代と違い政府を構成する与党幹部の発言と認識される可能性が大きいわけで、政府公式見解をふまえて発言すべきなのは当然のことです。

 国民の利益の代弁者たる自覚がまったくない。

 納得いきません。

 国益をそこなうこのような政権は即刻「打倒」すべきです。

 民主党政権打倒です!!



(木走まさみず)