木走日記

場末の時事評論

暴論!! WBCの最大の敗者は超大国アメリカとその尊大さだ!!

kibashiri2006-03-20


 今日は暴論気味な、未熟で尊大な不肖・木走による、未熟で尊大なアメリカ人批判であります(爆



●デブ・アメリカ人、スティーブオヤジが吠える!!〜WBCなんてしょせん最初からお遊びなのさ

 日本と韓国が予選から3回も戦っちゃって、何だかよくわからないウチに予想外(失礼)に盛り上がってしまったWBC(ワールド・ベーシック・クラシック)なのでありますが、昨日(19日)の日本・韓国戦のTV視聴率が平均36%(瞬間51%)という異常な高さを記録したようですが、6対0で日本が3度目にしてようやく雪辱して決勝進出だそうであります。

 決勝戦は明日キューバと戦うわけでありますが、もう韓国戦で十分満喫してしまい、キューバ戦は勝っても負けてもいいよと、興味を失いつつある、にわかWBCフアンの日本人は、不肖・木走だけではありますまい(苦笑)

 ・・・

 私の仕事仲間でかつ飲み仲間のアメリカ人デブのスティーブはたいそうおかんむりなのであります。

 日本人ははしゃぎすぎなのだそうです。

 スティーブ曰く「この大会はMLBの開幕前の余興に過ぎない」のだそうでありまして「真の王者決定戦はあくまでもMLBのワールドシリーズだけなのだそうです。

 彼曰く「3月といえばアメリカでは人気NO1のプロバスケットリーグのシーズンであり、ベースボールは完全にオフシ−ズンだし、今回のアメリカ代表が召集されたのも3月2日と参加16各国中一番遅くて、準備もほとんどできなかったまま予選を迎えた」のだそうです。

 「つまり最初からこんなのはお遊びなのさ。準備無くても勝って当然だがまあ負けたとしても、遊びなんだからどうってことないね。そもそもスポーツ専用チャンネル意外の三大ネットじゃ中継すらされなかったんだぜ」と、宣うのであります。

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 このデブ・ヤンキーがなに負け惜しみいってやがるんだ!!(爆

 このデブ白人は、きっとアメリカが決勝に残っていたら、「ほれ見ろ、これがアメリカの実力だ」とかなんとか、偉そうに自慢していたのに違いないのです。

 私はこの短気で単細胞でオバカなスティーブと10年つき合ってきましたからよくわかるのです。

 あ、一応彼の名誉のためにいっておきますと、スティーブは、今は某ITメーカーの研究員として働いている日本滞在10年になる、いちおうホワイトカラーの仕事に就いているアメリカ人中年デブ(苦笑)であります。



●とっても秀逸な今日の日経コラムに異議なし!〜WBCの最大の敗者は超大国アメリカの尊大さだ!!

 今日(20日)の日経コラム・春秋から・・・

 1960年10月13日。ワールドシリーズ覇者を決める第七戦で、ヤンキースは同点の九回にサヨナラ本塁打を喫しパイレーツに敗れる。ヤンキースの4番マントルピッツバーグからニューヨークまで帰る機中を泣き通した。大リーグ史に残る逸話だそうだ。

▼ワールド・べースボール・クラシック(WBC)で韓国に負けた夜、イチロー選手がヤケ酒で「荒れまくった」との記事を見て、マントルの話を思い出した。ところが野球は分からない。翌日には、失点率なる数字で0.01米国をしのいで奇跡的に準決勝に進み、昨日、WBC3度目の対決でようやく韓国を破った。

▼うれしい誤算の日本と対照的に、米国は当てが外れた。大リーグ野球が世界王者であることを証明すべく、決勝が「米国対大リーグ選手主体の国のいずれか」となるよう予選の組分けや日程、審判員の選定に工夫を凝らしたのに、決勝戦に出るのは日本と、米国の仇敵(きゅうてき)キューバ。出場する大リーガーは2人だけだ。

▼2分冊の大著『野球術』(G・F・ウィル)には、野球は最高の打者でも65%はダメな「失敗のスポーツで」「それゆえ人を謙虚な気持ちにさせてくれる」とある。野球発祥の本家本元にして唯一の超大国米国がWBCの結果を見て、謙虚な気持ちになってくれるなら、ありがたいではないか。

日本経済新聞 コラム 春秋(3/20)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20060319MS3M1900219032006.html

 とっても深い分析ですね、異議なし!! であります。

 大リーグ野球が世界王者であることを証明すべく、決勝が「米国対大リーグ選手主体の国のいずれか」となるよう予選の組分けや日程、審判員の選定に工夫を凝らしたのに、決勝戦に出るのは日本と、米国の仇敵(きゅうてき)キューバ。出場する大リーガーは2人だけだ

 日本と韓国が3度も対戦する羽目になったのも、トンデモ審判がセーフをアウトにしたりホームランを2塁打にしたりして、ことごとくアメリカ贔屓に常識では考えられない判定をしまくったのも、全ては1部グループではアジアチームを蹴散らしアメリカMLBドリームチームが決勝に進み、2部グループでは、アメリカMLB出身者で固めたドミニカかプエルトリコが決勝に進み、アメリカMLB出身者だけの決勝戦を行うがための子供じみた工作であったことは、明らかなのであります。

 それが、みなさん、アメリカの思惑は見事にはずれ、実際には日本とキューバというアメリカ・MLBにとって、MLB出身者がほとんどいない最悪の組み合わせ(日本がイチローと大塚の二人、キューバにいたってはゼロ)となっちまったわけです。

 ザマーミロです(苦笑



●興味深いMLB会長のブログでの発言〜「未知の2つのチーム」の決勝戦

 アメリカのMLB公式サイトではMLB会長のBob DuPuy氏が「Bob's Classic Chronicles」と言うブログを公開しています。

 昨日のブログは笑ってしまいましたね。

World Baseball Classic Semifinal Round
http://bobdupuy.mlblogs.com/bobdupuy/2006/03/world_baseball__12.html#comments

 日本とキューバというMLB会長としては最悪の決勝戦になったことを彼は苦し紛れに(充分に苦々しい文章で)こう表現しています。
 昨日(19日)の文章のしめくくりはこうです。

So it is two teams largely unknown to U.S. fans before this event that are in the first World Baseball Classic finals. Both are very disciplined, execute every phase of the game well, and have gotten good pitching in every game that mattered. I think Japan will win a low-scoring game, but I thought the Dominican Republic would make the finals so . . . let's see what happens Monday night. Tune in -- it will be fun.

 そこでだ、最初のワールド・ベースボール・クラシック勝戦は、米国のファンにとっての、まったくこれ以前には未知の2つのチームになったってわけだ。
  両チームとも、非常に規律があって、ゲームのあらゆる場面を首尾良く応じてきて、すべての重要なゲームを投げ抜きながらうまくこなしてきたんだよね。 私は日本が低得点で勝利すると予想するがどうだろう、まあしかし、私はドミニカ共和国が決勝戦に進出すると予想していた(前科もある)しわからんが(苦笑)
 何が月曜日の夜に起こるかを見届けようじゃないか。 さあご注目だ--おもしろくなるぞ。

(意訳:木走まさみず)

 主催者側のアメリカ人らしいファンキーなセンテンスではありますが、苦々しさたっぷりの文章に読めるのは私だけでしょうか。

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アメリカ人の子供の多くが早くから自立しているのは、小さい頃からの厳しいしつけのお陰

 中野和子さんという方のサイトで、アメリカ人の育児法についての興味深い文章がありますので、少し古いテキストですがご紹介しましょう。

(前略)

ところで、アメリカ人の子供の多くが早くから自立しているのは、小さい頃からの厳しいしつけのお陰と言われていますが、実際その通りだと思います。日米の住宅事情の違いもあるでしょうが、アメリカでは生まれるとすぐに専用のベビールームがあてがわれ、夜も親と離れて一人で寝るのが一般的。多少のぐずりはほうっておかれるので、そのうち夜泣きしなくなるとか。外出先でも、あんまり泣いてる赤ちゃんを目にしないなと思っていたら、これもしつけのひとつ。「泣いたら帰る」を繰り返しているうちに、赤ちゃんは泣いたら楽しいことができなくなると気付いて泣かなくなるそう。そんな話を聞くと、ほったらかしの私でさえ過保護かもしれないと反省してしまうのですが、そこがアメリカならではの育児。代わりに「I love you」の連発とキスの嵐で愛情を注いでいるのです。

(後略)

中野和子のシカゴ便り
20. アメリカでの育児(1) より抜粋
http://www.sgy2.com/vic/chicago/nakano/nakano_honbun/01/nakano_020.html

 彼女はとても聡明で公正な考え方の持ち主であり、不肖・木走のように偏向していません(苦笑)ですが、それでもこの文章は示唆に富んでいて興味深いですね。

アメリカでは生まれるとすぐに専用のベビールームがあてがわれ、夜も親と離れて一人で寝るのが一般的。多少のぐずりはほうっておかれるので、そのうち夜泣きしなくなる

「泣いたら帰る」を繰り返しているうちに、赤ちゃんは泣いたら楽しいことができなくなると気付いて泣かなくなるそう。そんな話を聞くと、ほったらかしの私でさえ過保護かもしれないと反省してしまうのですが、そこがアメリカならではの育児。

 このあたりに、アメリカ式個人主義がよくあらわれていますね。

 日本では考えられない乳児初期の時期から、アメリカ式個人主義の洗礼を受けて育っているのであります。

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 これですねえ。このあたりがアメリカ人の幼稚で尊大で自分勝手な性格が形成される原因なんですよね、きっと(←素人がいいきっていいのか(汗))

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 何やら反論が聞こえてきそうですが、不肖・木走の暴論は留まるところを知りませんです(苦笑)



●人類はみな未熟児:ヒトの胎児が胎内で完全に成熟するには本来は20カ月かかる

 一昨日(18日)の興味深い毎日新聞記事から・・・

発信箱:ヒトはなぜヒトか=佐々木泰造

 私たち現生人類(ヒト)と他の動物との違いを明らかにしようと、人類学者の尾本恵市さん(総合研究大学院大学)が「ヒト学」を提唱している。その研究プロジェクトで来日した学者の講演を聴いて、現代社会について考えるうえでも大切なことだと痛感した。

 ドイツの人間行動学者、ウルフ・シーフェンフーフェルさんは、人類が直立歩行し、頭が大きくなったにもかかわらず、骨盤が大きくならなかったため、出産が難しくなったことに着目する。

 彼が調査したニューギニアの狩猟採集民は、上体を垂直に起こしたまま、しゃがんで出産する。この姿勢だと、胎児は自ら体を回して滑り出る。出産には近所の女性も付き添う。少女も立ち会い、自分が将来経験する出産について知る。かつてはどの地域でも、このように自然の理にかなった方法で出産していたのだろうと彼は推測する。

 他の動物は生まれてすぐに立ち上がり、歩き始める。ヒトの胎児が胎内で完全に成熟するには20カ月かかり、そこまで大きくなると、もはや産道から出られない。ヒトは進化の過程で、胎児を未熟なまま外に出すという選択をした。

 米国の人類学者、クリステン・ホークスさんは、ヒトは女性の筋力が生殖能力がなくなった後も持続するといった根拠を挙げ、おばあさんも子育てを手伝うのが人類の特徴であるという「おばあさん仮説」を説明した。

 このように本来、助け合いながら未熟な子供と共生する動物であるヒトが、子供を殺さない社会にするにはどうすればいいのか。「ヒト学」の成果に注目しつつ考えたい。(学芸部)

毎日新聞 2006年3月18日 大阪朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20060318ddn002070004000c.html

 これは興味深いですね。

 なるほど、本来は「ヒトの胎児が胎内で完全に成熟するには20カ月かか」るのに、10ヶ月で出てきてしまうのですか。

 「ヒトは進化の過程で、胎児を未熟なまま外に出すという選択をした」のですか。

 うーん、人類は生物学的にはみな未熟児で生まれてくるのですね。

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 興味深いです。

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 そうか・・・

 これで全てが氷解しましたですね、アメリカ人の未熟な傲慢さも。
 (↑なんという素人短絡思考でしょう(苦笑))

 つまりです。

 まだ未熟な段階で本来なら周りのものの助け無しには生存できない乳児の段階から、アメリカでは厳しい個人主義的しつけのもとに自立心が耐えず求められるわけです。

 そのような環境で育ってしまうと、周囲に対する感謝の気持ちや他人に対する思いやりや自分に対する謙虚さといった、当然人間として持つべき「品格」が欠落した人間が育ってしまうのではないでしょうか(←だから、素人がいいきっていいのか?(苦笑)

 そうにちがいないのです。

 そのような自己中心な人間の集まりであるアメリカは、今回のWBCの身勝手な運営手法もそうですが、世界の政治・経済を全てアメリカンスタンダードにしてしまう、つまり自分たちのルールで運営したいという、恥ずかしいエレガントでない主張を堂々としてしまうのです。

 つまり、MLBもアメリカって国も、みんな「品格」にかけているのですね。

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 最近のベストセラー新書で「国家の品格」がありますが、ほんとう、「品格」という意味では、アメリカ人たち、アメリカという国は、まったく持ち合わせていないように思えるのです。

 今回のWBCの最大の敗者は、実は主催国である超大国アメリカの尊大さなのであります。

 ようし、今度スティーブと飲むとき、この毎日新聞記事を教えてみようっと(苦笑)

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 失礼しました。

 本日は暴論気味の雑談でした(苦笑



(木走まさみず)