雅びさのかけらもない忘年会〜カタギとはとても思えぬヒルズ族
本日は与太話です。
●雅びさのかけらもないアルコールにのまれたダメ木走の忘年会三昧
頭が痛い・・・
アルコールに脳が浮遊している状態であります。
原因は、忘年会出過ぎなのでありました。
忘年会シーズンであります。
今週は不肖・木走にとって魔の一週間でございました。月曜日(12日)から昨日・土曜日(17日)までの6日間で、掛け持ちも含めて5件の忘年会に出席したのでありました。(苦笑)
「私のような零細IT業をしていますと、お客様から呼ばれたら基本的に断ることはとても難しいのでありまして」とか言い訳もできるのですが、実は半分ぐらいは非公式のただの飲み仲間との会合も含まれているのでありまして、まあ自業自得なのでありました。
しかも、不肖・木走の場合、お酒大好きであることが広く知れ渡っており、どの会に於いても乾杯だけで済まされるような手抜きは全く許されません。
仕事の都合で遅れて参加すれば、「まあ、木走君、駆けつけ三杯!」などと言われてしまい、そこはサービス精神旺盛な私のことでありますから、気が付けば誰よりも杯を重ねて暴走している始末。
二次会ときに三次会までつき合い、気付けばカラオケでいびきをかいている体たらく、しかし翌日は朝から仕事がびっしりでありまして、頭痛薬と液キャベを飲みのみ、仕事をこなしながら、夕方の新たな忘年会に備えるのでありました。(←バカか(苦笑))
・・・
なんだかもう人間失格のような「忘年会」ウィークになってしまいまして、私の場合、一年の嫌なことを「忘れる」その本来雅びな目的は吹っ飛んでしまい、「人間であることを忘れる」愚行週間となってしまいました(汗
鎌倉時代の雅びな風習を起源とする忘年会
「忘年会」とは日本独特の年末行事。鎌倉時代、連歌を詠むなどして厳かに行われていた「年忘れ」という風習が起源であるといわれています。江戸時代に入ってから、一年の労をねぎらって杯を酌み交わす宴が庶民の間でも行われるようになり、次第に賑やかな年末行事として定着しました。今年も飲みすぎに気をつけて楽しい宴を…。年末年始の雑学あれこれ
http://www.rhino.co.jp/rhino/rs_37.html
ふう。
●どぶネズミのようなスーツで一人孤立するダサ木走〜バブリーな自慢話にたじろぐ
で、あるIT業界の忘年会に出席したときが一番リッチな料理なのでありました。
50人ほどで赤坂の高級中華料理店であったのですが、これがIT業界のある方を通じて集まるようになった若い社長さんたちの集まりなのですが、いや出席した大半が30代を中心とした若い社長さん達なのでありました。
円卓で7〜8人づつ座りまして紹興酒を飲みながら、次々と出される高級中華料理に舌鼓を打ちながら、雑談をしていたのでございますが、不肖・木走が座った卓の面々が実に興味深かったのであります。
何がって、もう私以外、みんなヒルズ族のような人種なのですよ、しかもお洒落でリッチな・・・
どぶネズミのようなスーツを着ているのは私だけでありまして、他のみなさんは私にはよくわかりませんがおそらく高級ブランド品のカジュアルな出で立ちでびしっと決めているのであります。
名刺交換してみれば、あらあら業界の有名どころから新鋭のグループまで私が社名を存じている会社の社長さんばかりなのです。
業界の話とかいろいろまじめな話から会話は始まったのですが、アルコールが程良く回り始めて、徐々に雑談になっていってからが、もう派手派手の話の内容についていけなくなってしまいましたですよ。
「今度女優のXXXとデートする」とか「先日テレビ番組の取材で自宅を撮影された」とか、なんだかもう別世界の話が繰り広げられたのでございます。
中には、お前はヒューザー社長なのか(爆笑)と突っ込みたくなるような「外車やクルーザー(←本物のお船のほうですよ)は飽きたから今度は自家用飛行機を購入しよう」というバブリーな発言まで飛び出すしまつでございました。
・・・
ふう。
なんだかなあ、個別な固有名詞を出すことは避けますが、君たち「驕る平家は久からず」でございますよ。
ちょっと、庶民感覚とずれすぎていて、これはこれで「雅びさ」とはほど遠いものがありまして、私などはその羽振りの良さにうらやましいと思いつつ、軽薄な自慢話には軽い嫌悪感を持ってしまいましたですねえ。
そういえば、今日の毎日川柳におもしろい作品が載っていましたです。
カタギとはとても思えぬヒルズ族
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20051216k0000m070170000c.html
ライブドアの堀江氏や楽天の三木谷氏のような有名な社長さんの後を追い、このような層の社長さん達が群雄割拠しているのが今のIT産業の一面なのであります。
彼らの名誉のために付け足せば、彼ら一人一人が極めて優秀で非凡な才能の持ち主であり、決して今の地位を単なるフロックでつかんだものではないことは、認めなければなりません。
若いとはいえ、それこそ生き馬の目をくり抜くようなIT業界のサバイバルレースを勝ち抜いてきたまさに「勝ち組」なのであります。
しかしなあ、やはり普通の感覚では勝ち残ることは難しいのかわかりませんが、毎日川柳ではありませんが、「カタギとはとても思えぬヒルズ族」なのでした。
●娘カナコの発言に墓穴掘る愚かなパパ木走〜ああ、巧妙な知略にはまるバカな私
そんなこんなで忘年会だらけの一週間も終わり、久しぶりにわが家でゆっくりくつろぐことにしようと思っていたのですが、『前門の虎後門の狼』ではないですが今度は小学3年生の娘カナコの猛烈な抗議にあってしまったのであります。
奥さんはなにやら買い物外出中で家の中では私とカナコ二人なのでした。
カナコ「パパ、お酒ばっかり飲んでいないで、少しはカナコのこともかんがえて」
パパ木走「うーん、ごめんごめん」
カ「今日どこかに連れてって」
パ「ごめん、パパはね、すごく疲れているから今日はおうちで休みたいのだよ」
カ「じゃあ、来週のクリスマスイブにはレストランに連れていって」
パ「!? (なんでクリスマスの話なんだ????)」
カ「カナコがいったことがないテレビに出てくるような素敵なレストランに行きたいの」
パ「(やれやれ)カナコや、よくお聞き。そういうお店はね、とても混んでいて予約しないと行けないのだよ。ましてやクリスマスイブなんてそれこそ何ヶ月も前から予約しないとダメなんだよ」
カ「知ってるモン。でも、ママが今年はカナコがとってもイイコだったからきっとサンタさんが招待券をくれるって行ってたモン」
パ「(ん? ママ?? 招待券???)・・・」
カ「ね、いいでしょう。クリスマスはレストランでごちそうを食べたいの、ね、パパお願い」
パ「あのね、そう言う店はとっても高いんだよ。わがままもいい加減にしなさい、カナコ。ウチはね、ヒルズ族じゃないんだ! こたつでミカンでも食べてればいいんだ!!」
カナコは顔を膨らませて怒って自分の部屋にこもってしまいました。
まったく、おバカな娘なのです。高級レストランなんかいまさら予約できないし、そんな場所なんか9歳児には10年早いのであります。
・・・
しばらくするとカナコがなにやら手に紙を握って戻ってきました。
カナコ「パパこれを読んでみて」
パパ木走「なになに、『親愛なる大酒のみのパパへ、まさか愛する家族のささやかな願いを叶えない訳はないですね。さいわいサンタさんがすでに下記レストランに予約してくれています。もちろん、自分の飲み代では老舗で5万8千円も大金はたいてしまう太っ腹のパパですから喜んでレストランに家族を連れていって差し上げますよね。もちろんパパのお小遣いで。 経理担当より』・・・グググ(汗」
カ「ねえ、5万8千円ってなんのこと???」
パ「・・・(汗」
カ「シニセってどこ???」
パ「・・・(大汗」
カ「フトッパラって、パパのことでしょ、デブだもんね」
パ「ヌヌヌ(涙」
・・・
なんだか今年の冬はとくに寒く感じますですね。
本日は与太話でした。
(木走まさみず)
<関連テキスト>
●ごめんね、こちとら富裕層じゃないもんね!
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20051207/1133932711