木走日記

場末の時事評論

♪♪アソビがないのよ民主は、ハッハー♪♪

 本日は与太話です。



●森氏、静かに派閥会長を続投

 まずは、どうでもいいマクラネタ、我らが森喜朗先生の話題からです(苦笑 
 今日の毎日朝刊から・・・

自民党:森氏、静かに派閥会長を続投−−いったんは辞任宣言

 衆院解散に踏み切ろうとする小泉純一郎首相を批判し、自民党森派会長を辞任すると宣言していた森喜朗前首相の続投が静かに決まった。15日に開かれた選挙後初の派閥の会合でも「勝った勝ったという姿勢はいけない」と党執行部にクギを刺すなど、辞任問題はうやむやになった格好だ。

 森氏は政局が緊迫していた8月2日、小泉首相への不満から「もう私の役目はない」と、派閥会長の辞意を漏らしていた。

 だが、選挙が終わってみれば、森派は党内最大派閥に。「会長を辞める」発言も、危機感を伝える「演出」だったとの見方がもっぱら。森派幹部は15日「誰も会長が辞任するなんて思っていなかった」と本音を漏らした。

毎日新聞 2005年9月16日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050916ddm005010167000c.html

 毎日よ! こんなくだらないわかりきったことを記事に書くのは森先生に失礼というものですよ(怒

 「「会長を辞める」発言も、危機感を伝える「演出」だった」って、当たり前じゃないですか、森先生の崇高な役回りを理解もしないで煽り記事を垂れ流すのはやめていただきたいです。

 森派幹部は15日「誰も会長が辞任するなんて思っていなかった」と本音を漏らした。」って、誰ですか、そんな本当のことを漏らすやぼな森派幹部は(爆笑

 ・・・

 当ブログでも、一連の森先生の見事な政界道化師ぶりは、賞賛を込めて読者のみなさまにご紹介して参りました。

●オレをなめるな、ジュンイチロー! 硬くてかめないんだよ〜森前首相怒りの報道リーク!
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050807/1123394646
小泉純一郎〜狭量だけどもストイックで一途な政治家としてのカリスマ性
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20050809/1123555531

 記者団を前に、ひからびたチーズを片手に赤ら顔で小泉首相を猛烈に批判した森先生。

 「硬くてかめないんだよ」

 ・・・(ジー

 後世に残る名言であります。(感涙

 森先生は衆議院強行解散を目論む小泉首相に、断固阻止するポーズをカマしましたが、全く無視され、小泉さんは解散・総選挙に打って出ました。

 つまり、森先生の貴重な役回りは、ご本人は「小泉首相の指南役」とか「ブレーキ役」を買って出ておられますが、実態としては全く無視されておるのであります。(苦笑

 いや、無視どころか、見事な政界道化役としての役割を果たしているのは、全て起こることは森先生の発言の逆をいってるわけです。

 先生が「解散するな」と怒鳴れば、首相は解散するし、先生が「露骨な対立候補は立ててはいけない」といえば、執行部は反対派の選挙区全てに「刺客」を向かわせました。

 すごい。すばらしい。

 みなさん、ここまでメディアに露出して、いろいろお茶目に発言しまくって、ここまで自民党執行部に無視されてでも、先生は政界ピエロとして、貴重な情報を私達国民に発信し続けてくれてるのございますですよ。

 ほら、昨日もまた森先生がなにやら発言されておりますよ。(苦笑

森前首相:郵政反対派13人問題で、穏便処分を求める 

 自民党森喜朗前首相は15日、森派の会合で、郵政民営化法案に反対し、自民非公認となり、無所属で衆院選に当選した13人の処分問題について「特別国会の首相指名選挙での対応や郵政法案の態度などを見て、時間をかけてケースごとに判断すべきだ」と述べた。首相指名で小泉純一郎首相に投票した場合には、穏便な処分にとどめるよう執行部に求めたものとみられる。

毎日新聞 2005年9月15日 23時45分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050916k0000m010135000c.html

 い、いかん、森先生が、郵政反対派13人について「穏便な処分にとどめるよう執行部」に指示(?)を出したそうですぞ!

 これはまずいなあ(汗

 この森先生の発言は、かなり厳しい処分が下されるというシグナルなのでございます。

 間違いない・・・反対派、残念!!(苦笑)

 ・・・

 しかし、こんなお茶目な森先生が生息を許されている自民党は、やはりアソビ心を知っている大人の政党なのでありますよね。

 それにくらべて、こっちの党ときたら・・・



●♪♪アソビがないのよ民主は、ハッハー♪♪

 毎日新聞から・・・

民主党代表選:「世代」「理念」の対立が軸

 17日投票の民主党代表選は15日、中堅リーダー格の前原誠司氏が正式に出馬表明したのに続き、菅直人前代表も深夜になって名乗りを上げ、「話し合い一本化」から一転して選挙になることが固まった。菅、前原両氏の戦いは「ベテランVS若手」「新保守VSリベラル」の二つの対立軸を持つ。ただ、小沢一郎副代表が16日に態度表明を予定しているため、選挙の構図はなお流動的だ。

 ◇菅氏、側近に背中押され

 「私としても行動したい」。菅氏は15日午後11時半過ぎ、東京都内のホテルで記者団に出馬の意向を語った。5時間を超す側近の説得が、前原氏との対決に躊躇(ちゅうちょ)していた菅氏の背中を押した。

 「信長が越前を攻めて大敗した後に、しんがりを務めるような役だが、頑張って」。菅氏は15日、出馬会見に臨む前原氏を党本部で激励した。ただこの時点で菅氏にはまだ、前原氏との対決にためらいがあった。

 菅氏にとって、前原氏は同じ旧さきがけ出身の後輩。周辺には「前原は小泉(純一郎)首相にぼろぼろにされるかもしれない。でも、若手の出番をつぶそうとしていると見られるのも……」と悩みを漏らしていた。しかし、15日夜の会合で「小泉首相と渡り合える党首でなければ、民主党は消えてなくなる」などと説得され、菅氏もようやく重い腰を上げた。

 ◇前原氏、「後ろ盾」拒否

 前原氏は15日深夜に飛び込んできた「菅氏出馬」の報に「菅さんは代表の経験も、閣僚の経験もあるし、人間的にも好きな人だ。胸を借りるつもりで戦いたい」と表情を引き締めた。

 前原氏が代表選出馬を目指したのは02年以来。この時は若手が野田佳彦氏に候補者を一本化し、前原氏は野田氏支援に回った。今回、出馬表明を急いだ背景には、小沢氏の動きも絡んでいるようだ。小沢氏は12日、前原氏の地元・京都に稲盛和夫・京セラ名誉会長を訪ね、候補者を前原氏で一本化したいと伝えた。しかし、前原氏は一本化調整を拒否。記者会見では「誰かに相談してとか、誰かに応援してもらうからとか、そういう気持ちでは党の再生はできない」と語った。

 ◇小沢氏、戦略練り直し

 「両院議員総会で危機的な状況を理解してもらえ。その上で私が判断する」。小沢氏は14日夜、側近議員数人と東京都内で会食し、出馬の可能性に含みを残した。

 小沢氏サイドは衆院選直後から「話し合い一本化」を模索。菅氏と鳩山由紀夫元代表との3者会談で決着を図る狙いだったが、前原氏の出馬で「一本化路線」は崩壊。側近議員は選挙に備え、小沢氏に出馬を促している。

毎日新聞 2005年9月16日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050916ddm005010166000c.html

 選挙で争点を徹底的に単純化した「小泉郵政民営化劇場」の前で、壊滅的敗北を喫した岡田民主党でありますが、「「小泉首相と渡り合える党首でなければ、民主党は消えてなくなる」などと説得され、菅氏もようやく重い腰を上げた」そうであります。

 また若手のホープ・前原氏も「一本化調整を拒否。記者会見では「誰かに相談してとか、誰かに応援してもらうからとか、そういう気持ちでは党の再生はできない」と語った。」そうでありますが、心意気はよしであります。

 日本の政治のためにも、ぜひ民主党には解党的出直しをしていただきたいです。

 ・・・

 しかし、ひとつだけ厳しく注文を付けさせていただきたい。

 民主党は真面目すぎてツマラナイのであります。

 今回の選挙だって、マニフェスト自民党よりしっかり数値目標まで詳細に記述されており、選挙で訴えていた公約にしても、ひとつひとつ丁寧に検討されていた十分に説得力のあるモノではありました。

 でも、つまらなかった・・・

 無責任に一言で言わせて貰えば、民主党にはアソビ心がないのですよ。

 教科書のような小難しいマニフェストを振りかざして、選挙民を怒鳴りつけるような物言いで「このままでは日本がアブナインダ! もうマニアワナクナルンダ!!!」って、怒った教師のように説教されては、国民はたまらないのであります。

 そんな暗いおっかなくてつまらない政党に今後4年も政権党としてつき合うのはしんどいなあと、多くの国民が感じたのも無理はないことでしょう。

 「選挙はアソビじゃないんだ」

 それはそうでしょう。

 しかし、車のハンドルだってアソビ部分があるから安全運転できるわけでしょう。

 今回の選挙結果で、民主党が学ばなければならない最大のポイントは、もっと国民のハートをつかむことのできる、アソビ的要素を取り入れないとダメなのだ、ということではないでしょうか?

 マジメな公約だけ怒鳴っているだけでは、いつまでたっても自民に勝てないことが今回の選挙結果で証明されたのであります。

 中森明菜の唄じゃないですが、

 ♪♪アソビがないのよ民主は、ハッハー♪♪

 なのであります。

 そうだ、我らが森喜朗先生にトレードして来てもらってはいかがかしら。

 ・・・

 いやいや、森先生の生息場所はやはり自民党が似合っておりますね。(汗



本日は与太話でした。



(木走まさみず)